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バイク声優“にゃんばちゃん”に聞いた!もっとバイクに乗りたくなる楽しみ方

バイクをこよなく愛し“バイク声優”として、映画やアニメ、ゲームなどで活躍しながら、バイクイベントのMCも務める“にゃんばちゃん”こと難波祐香さん(以下、難波さん)。ヤマハの元ワークスライダーである難波恭司氏(以下、恭司氏)を父に持ち、幼少期からバイクに慣れ親しんだ彼女は今も変わらずバイクを愛し、バイクを楽しむための情報を発信し続けています。バイクの「英才教育」を受けた難波さんに、安全で楽しいバイクライフについて話を聞きました。

難波祐香さん

12月20日生まれ、静岡県出身。
愛車情報:ヤマハ SRV250、ヤマハ セロー250

「声優になる」という小学生の頃からの夢を叶え、現在はアニメ、ゲーム、また映画や海外ドラマの吹き替え等を行うとともに、バイク業界においては全国各地で開催されるイベントやレース等のMCとして活躍中。声優ならではのキャラクターを活かしたトークとバイクの知識、そして取材力を駆使して各イベントを盛り上げ、バイクはもちろん、レースやプロライダーの魅力も発信している。父親はヤマハの元ワークスライダーであり、現在ヤマハの車両開発に携わっている難波恭司氏。

バイクとの出会い

全国各地で開催されているレースやバイクイベントのMCとして活躍している難波さん。皆さんもバイクイベント等で彼女の姿、そしてその声を耳にしたことがあるかと思います。そんな難波さんは、父がヤマハのワークスライダーだった恭司氏ということもあり、小さい頃からバイクはとても身近な存在でした。

「バイクとの出会いは小学校に上がるくらいの頃で、父が突然、家にヤマハ「PW50」(体重25kg以下の子どもを想定したオフロードモデル)を持ってきて『はい!』と渡されました。私の中では、驚きよりも『お父さんと一緒のバイクだ!』という喜びと、遊び道具が来たという感覚でした。

近所にある広い私有地で乗り始めて、時にはバイクに引きずられたりしながら、キャッキャと喜びながらバイクを楽しんでいました。少し乗れるようになったところで父がオフロードコースに連れて行ってくれ、そのままオフロードコースへ向かった父とは別々で、私は平地を走り回っていました。ええ、放置です(笑)。

バイクに乗り始めた当初、父に教えられたことは『アクセルとブレーキの操作は丁寧に』と『バイクは自分が見ている方向に進む』の2つだけです。その後は、父の乗り方を真似したりして、とにかく自由に遊んでいました。

そんなバイク遊びを中学校に入る前までやっていましたね。バイクのイベント会場でお父さんやお母さんに教えられながらバイクに乗っている小さなお子さんの姿を見ると、私は父からアレコレ細かく指示されたり、怒られたりすることはなかったなぁと感じます。良いか悪いかは分かりませんが(笑)。でもそのおかげで、今もバイクが好きでいられるのかもしれません」

父から学んだバイクの楽しみ方

父の影響で、小さい頃からいつでもバイクがそばにあった難波さん。父・恭司氏を通じて学んだバイクとの付き合い方をお聞きしました。

「正直、父からはバイクに関して“ああしたほうがいい”“こうしなければいけない”と言われた記憶はほとんどありません。鈴鹿8時間耐久ロードレースに参戦した父の手伝いをしたのですが、そのときに父が『自分の背中を見て欲しかった』と言ったことがありました。そこで、父が事細かに指導したりしなかった理由が分かったんです。言葉じゃなく、自分の乗り方をひとつの参考にして欲しかったんだな、と。

あまり細かいことを言わない父ですが、バイクを包丁に例えて『道具の使い方』を語ってくれました。

『料理のときは便利な包丁も、使い方次第で凶器にもなる。バイクも同じように、使い方次第で便利な乗り物になり、事故を起こして人を傷つけてしまうこともある。バイクも包丁も使う人次第、道具は正しく使えるようにならなければいけない』

この話は、今もバイクに乗るうえで一番大事なこととして、常に心がけるようにしています」

「バイクの日」トークショーにて、梅本まどかさん(左)、岡崎静夏選手(左から2番目)、平嶋夏海さん(右)とともに登壇した難波さん。ここでも「バイクと包丁」の話を披露してくれました

その言葉通り、父・恭司氏はバイクはもちろん、ライディングギアや工具を大事にしていました。そんな姿を見て、難波さんも自然とバイクを大切にするようになりました。

「バイクも丁寧に扱えば、ちゃんと応えてくれるんですよね。私はバイクに乗るとき、気持ち良く走れるように綺麗にしてあげたり、『今日の機嫌はどうですか?』って話しかけたりしています。そうすると、ただの道具として扱っていたら気づかない小さな変化にも気づけるんです。

トークショーに登壇したバイクイベント『8月19日はバイクの日 HAVE A BIKE DAY』で『この日(8月19日)は、洗車やメンテナンスする“バイクを大切にする日”にしましょう』とお話しさせていただいたのも、そういう想いからでした」

難波さんのバイクの楽しみ方

全国各地で行われているバイクのイベントやレースの会場で、二輪業界の関係者や一般のライダーと関わっている難波さんは、バイクに対する見識を深めてきたと言います。そんな彼女に、自身のバイクの楽しみ方をお聞きしました。

「バイクに乗って走っているときが一番楽しいです。友だちと一緒におしゃべりをしているのと同じぐらいで、どこかに行くことよりも、バイクに乗っているだけで楽しいんです。仕事でもプライベートでも、バイクで移動するときは自分にとってのご褒美タイムなんです。

ワインディングを走るのが一番好きです。しっかりと操れていることを感じられるのがいいんですよね。ツーリングにも行きますよ、プライベートで行くときはスマートフォンのナビは使わず紙の地図を使っています。迷うことも楽しみながら旅を楽しんでいます。

子どもの頃からバイクレースを見ていたので、レースも大好きです。自宅のテレビでレース中継が流れている日常で育ちましたので。圧倒的な速さやバトルに目が行きがちですが、私的にはライダー同士の人間ドラマが面白いと思っています。その楽しさに触れるには、さまざまなライダーの情報も必要となってくるので、レースやイベントでMCを務めさせていただく際は、各ライダーの背景やストーリーもお伝えするよう心がけています。もっと多くの人にレースを楽しんでもらいたいんです」

安全にバイクを楽しむための取り組みとは

仕事場への移動からキャンプツーリングまで、どんなときでもバイクに乗っている難波さん。乗る頻度が多いと危ない場面に出くわすこともありますが、これまで大きな事故に遭ったことはないそうです。幼い頃に父から教わった心がけや、自分自身で守っている安全運転へのガイドライン、そしてこれまで実践してきた運転練習の賜物だと言います。

「いつでもバイクに乗りたい私ですが、『楽しく走れないときには乗らない』というルールを決めて、それを守っています。その日の体調であったり、天候や気温、体が疲れているときは絶対に無理をしません。そのルールを取り決めたのは、今の愛車SRV250を譲り受けたときに父から言われた『旅する際は、無理のない予定を立てるように』という言葉から。なので、ツーリングに行く際はしっかり計画を立てているんです。さっき『迷うことも楽しんでいる』って言ったので、アクティブで無理をしそうに見られがちなんですが、実は不安要素をなくしてから実行する慎重派なんです。

バイクに乗るときも、常に長袖と長ズボン、フルフェイスのヘルメット、そしてプロテクターは着用しています。特に、直接バイクと触れるグローブとブーツに関してはしっかり吟味しています。

大好きなバイクに楽しく乗るためには、嫌な気持ちにならないための準備や心構えが大事だと思うんです。これも、乗り手次第でバイクの楽しさは変わると教えてくれた父の言葉から、ですね」

さらに、よりうまくバイクに乗るための挑戦もしています。

「最近は忙しくてあまり行けていないんですが、二輪車安全運転指導員による講習会には何度も参加しています。そこで習ったことはその場だけで終わらせず、いつでもできるようにと意識しながら練習していますね。普段からできるようになっていないと、いざというときに力を発揮できませんから。将来的には、二輪車安全運転指導員の資格を取りたいと思っています。

多くの人にバイクの楽しさを知ってもらうためにも、危なくない乗り方、正しい乗り方を発信していかなければ思っているんです。いろんな場所でお話しする機会をいただいているので、私自身が正しいことを伝えていかなきゃと思います」

安全・安心なバイクライフを支える二輪車安全運転指導員

バイクは正しく楽しく乗りたい難波さん

バイクの楽しさはもちろん、レースやライダーの人気・知名度を上げることに繋がる仕事もしていきたいという難波さん。ご自身の子供時代の体験がバイクの良い思い出となっていることから、今の子供たちにもバイクと触れ合えるような機会を作っていいきたいとも語ってくれました。父から受け継いだバイクやレースに対する愛情、また持ち前の明るいキャラクターと軽快なトーク、そして「にゃんばちゃんスマイル」で二輪業界を照らしてくれる彼女の活躍に期待しましょう!

難波祐香 公式X

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難波祐香 公式Instagram

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