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歴代の名車がずらり!全国のバイクミュージアムをまとめてみた

長い歴史を持つ日本の二輪車産業において、名車と呼ばれるモデルが数多く輩出されてきました。古い時代のモデルほど日常的に見かける機会はありませんが、愛情深いオーナーによって大切に保管されている名車が確かに存在します。バイクメーカー直営だけでなく、そうした貴重なマシンを大切に保管している博物館も多数存在します。日本の伝統産業でもあるバイクの歴史に触れられる貴重な場でもある全国のバイクミュージアムをご紹介します。

※本記事公開日の2025年2月12日現在の情報です

北海道

とかち大正二輪館

ライダーの憧れの地・北海道にあるバイクミュージアムが『とかち大正二輪館』です。帯広市大正地区にあることからその名がついたミュージアムは、町の燃料店に併設されています。館内には約170台ものバイクが展示されており、これらはすべて当燃料店の店主・牧野氏が個人的にコレクションしたものです。陸王「RQ750」や富士重工「ラビット」といった戦前・戦後の希少モデルから、ホンダ「NSR250R」などのレーサーレプリカまで、幅広い年代のバイクを見ることができます。地元のバイク好きはもちろんのこと、多くのツーリングライダーに愛されるミュージアムです。

住所北海道帯広市大正本町本通り2丁目18番地1
営業時間9:30〜16:00
定休日4月下旬~10月末まで無休 / 11月~4月下旬 日・祝日休館
入場料500円
公式サイトなし

関東

ホンダコレクションホール

サーキットにアトラクション、キャンプ場など、モータースポーツだけでなく今や一大テーマパークとして人気の『モビリティリゾートもてぎ』。その敷地内に、この『ホンダコレクションホール』があります。本田技研工業株式会社(以下、ホンダ)の二輪車の中で、知る人ぞ知る希少車やレーサーなども展示されています。ホンダのモデルだけでなく、当時のライバルだったカワサキやスズキ、ヤマハの名車もあるので、見応えは十分です。四輪車も展示されていて、ジェット機の客室を体験することもできます。遊べるポイントが満載の『モビリティリゾートもてぎ』、バイク好き・クルマ好きならぜひ立ち寄ってほしい施設です。

住所栃木県芳賀郡茂木町桧山120-1 モビリティリゾートもてぎ内
営業時間・定休日下記営業時間カレンダーを確認
https://www.mr-motegi.jp/hours_m/
入場料モビリティリゾートもてぎへのご入場は入場料金・駐車料金が必要です。ホンダコレクションホールへのご入館には別途料金は発生しません。

[前売入場券]
大人(中学生以上):1,850円
小学生・幼児(3歳~未就学児):850円
※アトラクションのご利用には別途パークパスポートもしくはアトラクションチケットが必要です。

[前売駐車券]
車:1,000円
バイク:500円
公式サイトhttps://www.mr-motegi.jp/collection-hall/

クラシックバイクミュージアム

ゴルフ場や美術館など、約100万平米の敷地内を誇るテーマパーク『ザ・ヒロサワ・シティ』内にあるミュージアムがこちらです。ホンダ「CB72」や「CB77」などの歴代ドリーム号や歴代スーパーカブが並ぶ「ホンダ名車コーナー」から、有名海外メーカーのクラシックモデル群、滅多にお目にかかれないレアバイクなどが展示されています。また、ロールスロイスやキャデラックといったクラシックカーミュージアムもあります。見たことがない古い乗り物が好き、興味があるという方にはこれ以上ないラインアップのミュージアムと言えるでしょう。

住所茨城県筑西市大塚595 ザ・ヒロサワ・シティ「ユメノバ」内
営業時間10:00〜17:00(最終入場16:30)
定休日休園日カレンダーを参照
https://www.shimodate.jp/yume-kyuen.html
入場料(※1)▼ユメノバ入場料
[大人]2,500円
[お体が不自由な方(※2)]500円
[高校生・大学生]1,000円
[中学生]700円
[5歳以上]500円
[5歳未満 団体]有料
※1:10名を超える団体でのご入場の場合は、事前にご連絡
※2:お体の不自由な方の付添は1名まで同額での入場が可能
公式サイトhttps://www.shimodate.jp/museum.html

中部

ヤマハ発動機 コミュニケーションプラザ

静岡県磐田市にあるヤマハ発動機株式会社(以下、ヤマハ発動機)本社に併設されているのが『コミュニケーションプラザ』です。「RZ250」や「VMAX」、「SR400/500」など、ヤマハが誇る名車の数々が展示されているのはもちろん、ヤマハの最新モデルも展示されています。そのため、ヤマハの過去から現在までをたっぷりと楽しめるのです。企画展示にも力を入れているので、行くたびにさまざまな発見があるのも大きな魅力です。ヤマハ発動機の最新技術や、ヤマハがトヨタ自動車工業の指導のもとで主にエンジンの高性能化と車体、シャシーの細部設計を担当した「トヨタ2000GT」やボート、船外機など、ヤマハの技術力にも触れられます。

住所静岡県磐田市新貝2500
営業時間・定休日公式サイトにて開館カレンダーを参照
https://global.yamaha-motor.com/jp/showroom/cp/
入場料無料
公式サイトhttps://global.yamaha-motor.com/jp/showroom/cp/
Facebookhttps://www.facebook.com/YamahaCommunicationPlaza/

スズキ歴史館

静岡県浜松市にあるスズキ株式会社(以下、スズキ)本社の正面に建つ『スズキ歴史館』は、その名のとおりスズキの歴史を知ることができるミュージアムです。1909年の創業から、年代を追ってスズキが作り出したクルマやバイク、そして技術の数々を学べます。レースへの挑戦や車種ごとの歴史など、スズキを語る上で欠かせないトピックを厚く紹介している点は、ファンにはたまらないポイントといえるでしょう。また、企画やデザイン、設計といったクルマやバイクの開発を紹介するブースや、工場で行われる生産の様子を紹介するブースなど、車両紹介に止まらない展示が好評です。

住所静岡県浜松市中央区増楽町1301
営業時間9:00~16:30(16:30閉館)
定休日月曜日、年末年始、夏季休暇等
入場料無料(完全予約制)
公式サイトhttps://suzuki-rekishikan.jp/

本田宗一郎ものづくり伝承館

ホンダの創業者・本田宗一郎氏のものづくりや生き方の歴史が分かる資料館がこちらです。昭和11年に落成し、天竜市庁舎や公民館などとして使われてきたこの建物は、現在は有形文化財として登録されていて、その雰囲気はホンダ同様、長い歴史を感じさせます。建物は2階建てとなっており、1階は本田宗一郎氏のあゆみや名言、開発に関わった車両の展示が行われています。展示車両は「ホンダコレクションホール」所有で、定期的に入れ替えられています。2階は図書スペースや本田宗一郎氏に関する常設展示があり、定期的に内容は変更しています。ホンダファンならずとも、一度は訪れてみたいミュージアムです。

住所静岡県浜松市天竜区二俣町二俣1112
営業時間10:00~16:30
定休日月曜日・火曜日(祝日の場合は開館し、水曜日を休館日とする)
年末年始
詳しくは下記サイトの営業カレンダーを参照
https://honda-densyokan.com/
入場料無料(特別展は除く)
公式サイトhttps://honda-densyokan.com/

名古屋郷土二輪館

2015年、館主の冨成氏が定年退職を機に、30年以上に渡ってコレクションしてきたバイクを展示するために自宅スペースに『名古屋郷土二輪館』を開館しました。みづほ自動車製作所「キャブトン」やトヨモータース「トヨモーター」など、今はなき日本のバイクメーカーの車両をメインに展示しています。さらに館内には、トライアンフやBSAなど、古い英国車のパンフレットや当時のレース資料や写真が展示され、まるで過去の世界にタイムスリップしたかのような気分を味わえます。古い自転車の展示も多く、戦前〜戦後直後までの日本の二輪の歴史に触れられる『名古屋郷土二輪館』でクラシックバイクの世界に浸ってみましょう。

住所愛知県知多郡阿久比町草木栄38
営業時間事前予約時に確認
開館日土曜日・日曜日・祝日
入場料無料(事前予約が必要)
公式サイトhttps://motorcycle1958.exblog.jp/239529209/

北陸

KYOWAクラシックカー&ライフステーション

このミュージアムのコンセプトは「昭和レトロ体験」で、中2階2層を含む3階建てのミュージアムには国産車黎明期から昭和を代表する名車まで、バイクとクルマが所狭しと展示されています。乗り物だけでなく、昭和レトロな家電や雑貨、生活用品が並び、さらに別の展示室では昭和のおもちゃや駄菓子なども見られます。そして、クラシックカーとバイクの試乗体験ができるのも大きなポイント。カワサキ「Z750 Four(D1)」 やホンダ「S800」など、当日走行可能な車両を試乗できます(別途料金)。昭和にタイムスリップしたいなら、是非一度、訪れてみてはいかがでしょう。毎年春と秋に、ノスタルジックカー&バイクイベント『20世紀ミーティング』が開催されています。

住所新潟県三条市上須頃29-1
営業時間10:00〜16:00
定休日不定休
料金[見学体験]
大人1,300円
子供900円

[試乗体験]
クルマ3,000円(ホンダS800、トヨタスポーツ800、いすゞ117クーペ)
バイク4,000円(カワサキZ750Four)
予約[電話予約]
0256-34-4440

[Web予約]
アソビュー!
https://www.asoview.com/base/155183/leisure/act0321/
じゃらん
https://www.jalan.net/kankou/spt_guide000000220824/

日本自動車博物館

約1万2000平米の敷地を誇る『日本自動車博物館』は、日本初の自動車の博物館です。博物館の所有台数は約800台で、うち約500台を常設展示しています。そのほとんどはクルマですが、バイクの展示スペースも充実しています。初代館長の愛車・陸王RQ750をはじめ、ホンダ「CB750Four」など、昭和の名車約25台が展示されています。また、クルマは国産メーカーのモデルをはじめ、ベンツやジャガー、シトロエンなど海外モデルも多数揃っています。メーカーごとに展示されているので、見応えたっぷりです。バイクファンはもちろん、すべての乗り物好きにオススメの博物館です。立地が加賀温泉郷と、ツーリングの目的地としても魅力的です。

住所石川県小松市二ツ梨町一貫山40番地
営業時間9:00~17:00(入館受付は16:30まで)
定休日毎週水曜日・年末(12月26日~31日)
入場料[大人(一般)]1,200円
[小中学生(一般)]600円
[シニア割引(65歳以上)]1,000円
[大人(団体)]1,000円
[小中学生(団体)]500円
公式サイトhttps://www.motorcar-museum.jp/

近畿

カワサキワールド

川崎重工業株式会社が運営するのが、神戸市にある『カワサキミュージアム』です。その最大の特徴は「見学するだけの施設じゃない」ことです。「バイク体験コーナー」では、カワサキの最新モデルに実際にまたがれます。さらに川崎重工業が手がけてきた0系新幹線の運転席や客席への着座や、その他の多様な製品を迫力の曲面ワイドスクリーンで見ることができます。また「Z1」や「Z2」、「GPZ900R」などが多数展示されており、メーカーによって綺麗に保管されていた名車を目にするまたとない機会です。

住所兵庫県神戸市中央区波止場町2-2
営業時間10:00~18:00(入館は17:30まで)
定休日月曜日(月曜日が祝日の場合は、翌日に休館)
年末年始
※開館日・開館時間は、予告なく変更される場合があります
入場料[大人]900円
[小人(小・中・高)]400円
公式サイトhttps://www.khi.co.jp/kawasakiworld/

中国

旧車ミュージアム F6

1969年から1971年という限られた年代のトレールモデルを中心に展示しているのが『旧車ミュージアムF6』です。展示されているバイクは、すべて同ミュージアムによってレストア済みです。当時の輝きを取り戻した名車が約100台も展示されているさまは圧巻です。また、予約制ですがウェットブラストやサンドブラストといったレストア機材を備えた工房を借りられます。美しい旧車を眺めるだけでなく、愛車を美しく仕上げたいという人にもオススメの施設です。

住所広島県福山市加茂町上加茂597-1
営業時間[平日]11:00〜15:00
[土日祝]10:00〜17:00
定休日水曜日、木曜日
入場料[19歳以上]500円
[16〜18歳以上]300円
[15歳以下]無料
公式サイトhttps://museum-f6.com/

九州

岩下コレクション

世界で1台だけ製造されたモンスターバイク ドゥカティ・アポロ

『岩下コレクション』は「未来は歴史に学べ」を理念に、オーナーが約40年をかけてコレクションした大衆文化財や社会遺産を展示しています。その中の『世界のモーターサイクル歴史館』では、世界各国から集めたクラシックバイク約600台のうちの約250台が展示されています。かつてイギリスに存在していたバイクメーカー「ブラフ・シューペリア」のバイクなど、珍しいモデルも数多く展示されています。中でも注目を集めるのが、現存車が世界でこの1台だけと言われるドゥカティ「アポロ」です。今から60年以上前に製造された、1963年製のドゥカティ初のL型4気筒エンジンを搭載した超レアモデルがここで見られます。

住所大分県由布市湯布院町川北645-6
営業時間9:00〜17:00
定休日無休
入場料[大人]1,000円(900円)※会員証提示の方は特別割引あり
[中高生]700円(600円)
[小学生]400円(300円)
※()内は10名様以上の団体料金
公式サイトhttps://iwashitacollection.jp/
SNShttps://www.instagram.com/iwashitacollection/

九州自動車歴史館

「家族3世代で楽しめる自動車博物館」をテーマに、映画やテレビ番組に登場した人気のクルマやバイクを展示しているのがこの『九州自動車歴史館』です。漫画「サーキットの狼」に登場したロータス「ヨーロッパ」や、さまざまなアメリカ映画に登場した「キャデラック」といったクルマのラインアップも圧巻ですが、やはり注目はバイクです。もっとも年式が新しいバイクがスズキ「GT500」(1975年式)というバイク群には、富士重工業(現在のSUBARU)が手がけたスクーター「ラビット」や、かつてアメリカにあった車両メーカー・クッシュマンのスクーター、戦前のハーレーダビッドソンのサイドカーがずらりと揃っています。当時の雰囲気を彷彿させる展示方法も魅力のひとつで、是非その世界観を味わいに行ってみてください。

住所大分県由布市湯布院町川上1539-1
営業時間[ウイークデー]9:30〜16:30
[土日祝]9:30〜17:00
定休日公式サイトのカレンダーでご確認ください
入場料[一般]1000円
[子供]400円
[シニア(割引)]900円
[中高生(割引)]900円
公式サイトhttp://ret.car.coocan.jp/

バイクの歴史に浸りに行こう

バイクの主要メーカーが運営するミュージアムから個人のコレクション展示場まで、ひとくちに「バイクミュージアム」といっても形式や内容、雰囲気は施設によってさまざまあります。この記事を見て「そんなところにバイクミュージアムが?」と驚かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。伝説の名車が意外な場所に現存することが発見できたかと思います。昔から憧れていたバイク、名前は知っていたけど実物を見たことがないバイクと、バイクミュージアムによって顔ぶれがまったく違うので、ツーリングの目的地としてお目当てのバイクを見に訪れてみてはいかがでしょうか。

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