fbpx

バイクにもドライブレコーダー付けてる?最新の製品情報を解説

交通事故が発生した場合には自己防衛の観点から手がかりとなるなど、交通情報に大きな影響を与えたドライブレコーダーは、バイクの世界でも広く普及してきています。バイクにドライブレコーダーを装着している割合は、実際のところどれほどの数に及ぶのでしょうか。ドライブレコーダーのバイク装着率をリサーチした「バイク未来総研(運営:バイク王)https://www.8190.jp/bikelifelab/bikefuture/report/motorcycle-drive-recorder/」の調査結果に基づいて、現在のドライブレコーダーの利用状況やユーザーが求める声、さらに最新のドライブレコーダー製品の性能について解説します。

バイクのドライブレコーダー装着率とライダーの声

バイクの装着率は約40%という結果に

危険運転による事件や事故の増加、そして令和2年(2020年)に設けられたあおり運転に対する罰則といった背景もあって、安全運転と自己防衛への意識の高まりから、特にクルマに関しては利用者の5割以上がドライブレコーダーを装着しています。一方、バイク未来創建の調査で分かった自動二輪車のドライブレコーダー装着率は全体の約40%と、クルマに比べてまだ低い状況です。

警察庁「令和5年中の交通事故の発生状況」を基に制作。自動二輪車=排気量51cc以上

年齢層によってもドライブレコーダーの装着率は異なります。装着率がもっとも高いのは20代で、年齢が上がっていくにつれて装着率は減少していきました。40代になると4割弱、50代以上になると約2割だそうです。警察庁が調べた「令和5年中の交通事故の発生状況」にある「自動二輪車乗車中の年齢層別死傷者数」は、もっとも多い20代の5,141人よりも少ないとはいえ、40代が4,767人、50代が4,949人と大差ありません。万が一の事態に対する意識は、若年層の方が高いようです。

購入を躊躇う一番の理由「価格の高さ」の裏側に迫る

出典:バイク未来総研

ドライブレコーダーを装着しない理由としてもっとも多かったのが「価格の高さ」でした。ミツバサンコーワやデイトナ、キジマといったメーカーの製品を見てみると、リーズナブルなもので2万円台後半となっており、比較的手頃な価格になってきています。

しかしながら、バイクショップやバイク用品量販店で取り付けるとなると、ここに工賃が加わります。地域やお店によって金額は異なりますが、車載型のドライブレコーダーを取り付けると2〜3万円以上の取り付け工賃が必要です。本体費用と合わせて5万円以上、製品によっては10万円になってしまいます。「価格が高い」という理由には、こうした背景が含まれているようです。

出典:バイク未来総研

ライダーが希望するドライブレコーダーの価格に対する回答が上記の図で、このギャップの大きさも普及率が上がらない理由になっているのでしょう。「安価で品質の良いドライブレコーダーがあれば」は、世のライダーなら誰もが願っていることですが、まだ高価な製品が多いのが現状です。

ライコランド TOKYO BAY 東雲店でドライブレコーダーコーナーを担当する本山史人氏

価格が普及の課題のひとつになっているドライブレコーダーですが、「実際にドライブレコーダーを販売しているバイク用品量販店は、どんな傾向があると見ているのだろうか」という疑問を解消したく、大手バイク用品店の担当者が興味深い話を聞かせてくれました。

「現在のドライブレコーダーのカメラは、どの会社から出ているものもサイズにそう大差はないと思います。ですが、実際に当店でドライブレコーダーを購入される方は、複数社のドライブレコーダーを見比べて、少しでもカメラが小さい方を選ばれるんです。小さい方が高額であっても『少しでも目立たせたくない』という思いのようです。

すべての方が、というわけではありませんが、やはりバイクは趣味の乗り物なので、必要性を感じて取り付けるにしても『ビジュアルを損ねたくない』『目立たないのなら価格が高くても構わない』という気持ちが勝るようです。私もバイクに乗っているので、そのお気持ちはすごく良く分かります」

今、市場に出ているドライブレコーダーよりもカメラのサイズがさらに小さくなった製品が出てきたら、高額であってもそちらを選ばれる方が少なくないのでは、と思わされたお話でした。もちろん安価であるに越したことはありませんが、「価格が高い」という理由のさらに深いところには「もっと目立たないサイズの製品を出してほしい」という要望があるようです。

出典:バイク未来総研

万が一の際の対応策として、ドライブレコーダーの有用性を理解して使用を考えている人は、回答者の9割強に及びました。それでも装着率が約40%という結果から、前述のような項目が課題となっていることがわかります。

新車を購入する際に、ドライブレコーダーの装着を合わせて組み込めば、納車前整備やETCなどの他のアクセサリーの取付と同時に作業することができるため、取り付け工賃が大きく抑えられる場合もあります。また、割賦で購入する場合は車両価格に含めることができるので、車両とセットで購入を検討するのも賢い選択といえるでしょう。

ドライブレコーダーを装着するメリット

ドライブレコーダーを装着するメリットは、やはり万が一の事故に遭った際、証拠となる映像が残せることです。実際に映像があることで、保険会社を介しての示談交渉の期間が以前よりも大きく短縮されたと言われます。また非接触でも、クルマの進路妨害等でバイクは転倒してしまうことがありますが、そんなときでも映像があれば進路妨害したクルマの責任を問うことができます。

現在販売されているドライブレコーダーのほとんどが、撮影日時やGPSによる位置情報、走行時の速度、音声データが記録されるモデルになっています。また、近年では盗難防止の役目を果たす駐車監視機能を備えたモデルも登場しています。

さらに、最近の機種は画質も向上してきているので「有事」以外のバイクライフにおいても活躍の幅が広がります。

「車載カメラ」としてアクションカメラのようにツーリングの後に仲間とシェアして楽しんだり、動画コンテンツとしてSNSに投稿したり、自身のライディング技術の確認などの用途に活用できるところも大きなメリットです。

ドライブレコーダーのタイプ

車載型

ドライブレコーダーと聞いて多くの人が想像するのがこの車載型でしょう。本体となるユニットを中心にカメラを車体の前後に装着し録画します。必要最低限な機能を備えたモデルから多彩なハイエンドモデルまでラインアップが豊富なカテゴリーです。車載型はバイクショップやバイク用品量販店で取り付ける際は取り付け工賃が別途必要になるので、購入の際は工賃も考慮して検討しましょう。

ヘルメット装着型

粘着テープなどでヘルメットに取り付ける簡素なタイプがこのヘルメット装着型です。バイクを複数台所有している方は、これ一台でどのバイクでも使えるので利便性が高い製品と言えます。取り付け工賃もかからないのでリーズナブルな点も魅力です。サイドマウント型ドライブレコーダーは、取扱説明書をよく読んで正しく装着してください。

ミラー一体型

ミラーにドライブレコーダーユニットを搭載させたモデルで、これひとつで前方と後方を録画できます。USB電源から給電できるので、車載型のような取り付けをせずに装着可能です。

標準装備モデル(カワサキ・エリミネーター SE)

カワサキ エリミネーターSE

カワサキのクルーザー「エリミネーター SE」は、ドライブレコーダーが標準装備しているモデルです。メーカーが採用しているということで信頼性と安心感があり、また取り付け工賃など追加のコストがかからないのでお得感があります。ドライブレコーダーが標準装備されているのは現在このモデルだけですが、今後は新たなドライブレコーダー搭載モデルが登場するかもしれません。

自分自身、そして家族のために選択する

誰よりも安全運転を心がけ、周囲の動きに注意を払っていたとしても、相手方の不注意で巻き込まれてしまう事故は確かにあります。特にバイクの場合、事故に遭った際にライダーが怪我をしないケースは極めて稀で、現場検証に立ち会えずに事後の確認ややり取りで不利になることも珍しくありません。ドライブレコーダーは、そういった不慮のアクシデントの際に役立つアイテムです。年齢や経験に関わらず、自分自身、そして家族のためにドライブレコーダーを選択してはいかがでしょうか。

ライコランドTOKYOBAY東雲店

http://www.ricoland.co.jp/shopinfo/shinonome/

RECOMMEND

あなたにオススメ