新型コロナウイルスによる「三密」回避意識の高まりや、アウトドア志向などからバイク需要が増加し、2021年度以降は総需要が40万台を超えて推移するなど、バイクは社会からより注目を集める存在となってきています。さまざまなモビリティが行き交う現代社会の交通状況において利便性に優れ、機動力に優れたバイクに乗る私たちだからこそ、社会の一員としてマナーとルールを守った正しい乗り方を励行しなければなりません。

安全運転とマナーアップを推進する『一般社団法人 日本二輪車普及安全協会』(以下、日本二普協)の「グッドマナー JAPAN RIDERS(ジャパンライダーズ)」は、2024年も精力的にライダーのためのより良い環境づくりに取り組み、さらにはバイクの楽しさ、魅力を伝えます。そんなジャパンライダーズの取り組みをご紹介しましょう。

宣言数27万件超え！ジャパンライダーズとは

日本二普協は「安全」「安心」「快適」「楽しさ」を4つの柱として、ライダーがより魅力あふれるバイクライフをおくれるような環境づくりのために活動しています。その活動を象徴するアイコン的な存在が『ジャパンライダーズ』です。

日本二普協として認知を広げるジャパンライダーズですが、特に注目を集めているのが「ジャパンライダーズ宣言」。これはそれぞれのライダーが心がけているグッドマナーを宣言するというもので、公式ウェブサイトで投稿が可能です。ニックネームと宣言内容を書き込むことで、社会に自分の宣言をアピールできるのです。

宣言を見てみると、「安全運転を心がけます」や「安全運転で家族に笑顔を！」といった安全運転をキーワードにしたものをはじめ、「一旦停止を励行します」や「車間距離を取ります」など、具体的な事例を出したものまでさまざま。ここで自ら宣言することで、あらためてグッドマナーの大切さを認識し、実行することはもちろん、皆さんの投稿を見て自分の運転を見直せるのもまた魅力です。

2024年6月現在、「ジャパンライダーズ宣言」数は27万件を超えています。当然、その輪はこれからも広がり続けるでしょう。また、X(旧Twitter)やInstagramなどの「ジャパンライダーズ」のSNSの総フォロワー数は4万2000人以上。Instagramでフォトコンテストを開催したり、動画によるジャパンライダーズ宣言が見られたりと、精力的な情報発信も行っています。

今年はより多くの宣言やコンテンツの充実などが期待できるでしょう。

ライダー各自の宣言でつながるマナーアップ活動「ジャパンライダーズ宣言」とは？

2024年度も梅本まどかさんがアンバサダーを務めます

そんなジャパンライダーズのアンバサダーが、タレント業の傍ら、自身もいちライダーとしてバイクライフを楽しむ梅本まどかさん(以下、梅本さん)です。2020年よりアンバサダーを務めており、今年で5年目。すっかりジャパンライダーズの顔として定着しています。

現在、さまざまなタレントや有名人の方々がバイク好きを公言しています。そのなかで梅本さんが5年連続でアンバサダーとなっているのには理由があります。

大きな理由が「言葉」です。梅本さんはこれまで、ジャパンライダーズのアンバサダーとしてはもちろん、いちライダーとしてもさまざまなイベントや媒体に登場して発言しています。安全運転を啓発する言動のすべてが、与えられた言葉ではなく梅本さん自身が考え、自身の言葉で発信するもので、説得力があり、安全運転とマナーアップを推進するジャパンライダーズの理念にふさわしいものなのです。

いちライダーの立場として活動されるアンバサダー・梅本さんの今年度の活躍にも注目してください。

安全なバイクライフを楽しく伝える梅本まどかさんに話を聞いた！

「バイクの日（8月19日）」および「バイク月間」

ライダーにとってはすっかりお馴染みとなったのが毎年8月19日の「バイクの日」。一般社団法人日本自動車工業会と一般社団法人日本二輪車普及安全協会が主催するこのイベントは、今年も例年通り、東京・秋葉原駅前にある「アキバ・スクエア」で開催されます。MCは梅本まどかさんで、他にも豪華ゲストを予定しています。

月曜日の平日開催となる今年、先進のEVバイクをはじめ各社の最新車両の展示はもとより、警視庁女性白バイ隊「クイーンスターズ」による交通安全啓発ステージや、登壇ゲストによるトークショー、バイク×趣味ステージ、「バイクで俳句」「バイクの日フォトコンテスト」の入賞作品発表、抽選会など今年もさまざまなプログラムをご用意しています。ご興味をお持ちの皆さん、是非奮ってご参加ください。

8月19日はバイクの日 HAVE A BIKE DAY

開催日：2024年8月19日(月)12:00～17:00(ステージイベント：13:00〜)

会場：アキバ・スクエア(東京都千代田区外神田4-14-1 秋葉原UDX2F)(拡大地図で見る)

https://bikeday.jama.or.jp/

「バイク月間」とは、1989年に政府総務庁(現在の内閣府)の交通安全対策本部が交通事故撲滅を目的に8月19日を「バイクの日」に制定したことを起点に、二輪車の楽しさや利便性、有用性などバイクライフの素晴らしさと安全運転の励行を全国各地で訴求する活動を行うべく、毎年7～9月の3ヶ月間を「バイク月間」として2000年7月にスタートしました。

「バイク月間」ではツーリングや特定の場所に集うなどライダー同士の交流が深まるイベントや、親子バイクスクールなど親子で楽しめるイベント、安全運転講習会や交通安全パレードなどの交通安全イベント、海岸や河川、施設の清掃を行うなどの社会貢献・環境イベント、「Ridership」や「JAPANRIDERS」などのマナーアップ活動を実施します。

お好みのイベントを見つけて参加するもよし、ともにより良いバイクライフのための環境づくりに携わっていきましょう。

ジャパンライダーズカフェ

「ジャパンライダーズ宣言」や「フォトコンテスト」、「ジャパンライダーズ検定」といった取り組みはウェブサイトから参加できるインドアなものが中心です。やはりバイクは乗ってこそ、操り走ってこそ。そこで今年から、ジャパンライダーズでは新たな試みをはじめました。それが「ジャパンライダーズカフェ」です。

これまでさまざまなライダーの声に耳を傾けてきたジャパンライダーズでは、特に若年層のライダーから「バイク仲間がいない」「どこに走りにいけばいいか分からない」という悩みを多く聞きます。そこで、仲間づくりや走りに行く目的地として「ジャパンライダーズカフェ」を開催します。ツーリングの目的地や経由地にしてもらったり、そこで出会ったライダーと交流したりと、ライダーが楽しめる場としてお楽しみいただきたいと思っています。

会場では「ジャパンライダーズ宣言」を投稿することでプレゼントがもらえたり、ゲストの参加があったりと、一人で参加しても楽しめるプログラムになっています。もちろん、このカフェで新たな出会いがあれば最高ですよね。第1回ジャパンライダーズカフェが2024年4月14日(日)、奈良県にある道の駅 針テラスで開催されました。第1回目にも関わらず、この日は約450人もの参加者が集まる盛況ぶりでした。

今後の開催予定はジャパンライダーズカフェのウェブサイトに掲載されているので、ぜひチェックしてみてください。

ベーシックライディングレッスン

長年「グッドライダーズミーティング」の名称で親しまれてきた安全運転講習会を、今年から「ベーシックライディングレッスン(以下、BRL)」に名称変更して開催しています。

元々、グッドライダーズミーティングも初心者向けの講習会でしたが、実際は中級者や上級者も参加することが多く、免許を取得したばかりの初心者や、久しぶりにバイクに乗るリターンライダーの方々が気後れし、気軽に参加できない雰囲気もあったそうです。そこで今年から、初心者の定義をより明確にしました。それが以下の4項目です。

• 一般公道の走行に不安を抱えている方
• 二輪車の免許(原付含む)を取得後、間もない方(おおよそ1年以内)
• 長いブランクがあって、運転操作に不安を抱えている方
• 運転は不慣れだけど、バイク仲間が欲しい方

現在全国各地で開催中の「ベーシックライディングレッスン」。参加するまではバイクで講習会場に来るのがやっとだったライダーが、レッスン後は不安を払拭し、気持ちよくバイクを操りながら「自信」を手に帰っていくそうです。ひとりでも多くのライダーが、安全にバイクに乗ることを楽しんでほしい。そんな思いを形にした「ベーシックライディングレッスン」は着実にライダーの不安を解消する場になりつつあります。

上記4項目が当てはまって「もっと楽しくバイクに乗れるようになりたい」と思っているライダーの皆さん、ぜひ「ベーシックライディングレッスン」への参加を検討してみてください。　ひとりで参加するもよし、友人や仲間と参加すれば今後のバイクライフが今まで以上に楽しくなることでしょう。

「Basic Riding Lesson」に名を改めた二輪車安全運転講習会が目指すものとは

ライダーのためのより良い環境づくりのために

ライダーの皆さんが安全に、楽しく長くバイクライフを送るため、そして「バイクって楽しいかも」と興味を持ってくれている人の“背中のひと押し”となるため、今回ご紹介した内容を中心に、ジャパンライダーズは今年も精力的に活動していきます。イベント会場でお会いするライダーの皆さんが笑顔で楽しんでくれるよう、これからのジャパンライダーズの活動にご期待ください。