聖地・浜松に1,800台超のバイクが集まった!「GSX-S/Rミーティング2024」
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国内二輪メーカー各社は、製品を購入したユーザーのバイクライフがより豊かなものになるよう、各社ならではのオーナーイベントを開催しています。今回は、10月20日(日)にスズキ株式会社(以下、スズキ)が自社の浜松工場内に設けた特設会場で開催したイベント「GSX-S/Rミーテイング」をご紹介します。スズキのラインアップでも「GSX-S」6機種、「GSX-R」1機種の7機種あり、その車種ごとにキャラクターは異なるものの、それぞれのモデルが多くのファンに支持されています。大盛況で幕を閉じたイベントの模様をお伝えします。
GSX-S/Rミーティング2024レポート
ツーリングシーズン真っ只中の10月下旬、鈍色の雲に覆われる空模様ながら会場には約1,800台のバイク、約2,000人の来場者がやってきました。これはスズキが開催するミーティングイベントの中でも最大級の来場者数となり、駐車場に並ぶさまざまな GSX-S/Rシリーズの車両を眺めたり、ライダー同士で交流して楽しむ来場者の姿が見られました。
会場となったのは、普段は一般開放されることがないスズキの浜松工場内。ここでスズキの二輪車が生産されていると、参加者の気持ちを昂らせるポイントでした。会場はメインステージを軸に、スズキのオリジナルグッズ販売コーナーにカスタムパーツコーナー、最新のGSX-Sシリーズ展示コーナー、レース参戦車両展示コーナー、さらにメンテナンス用品やバイクギア、ガジェット販売コーナーと、バイクライフを彩る場所が所狭しと揃えられていました。
開催2日前に発表され、サプライズ的に用意された工場見学には、多くの方が参加され真剣なまなざしで生産ラインを見学していました。また、工場見学の最後にはスズキを代表するモデルである「Hayabusa」、「KATANA」、「Vストローム]、「GSX-R1000」の4モデルを描いたスタンプを押せるコーナーが設けられ、参加者は見学の記念に持ち帰っていました。
レーサーから最新モデルまでずらり勢揃い
MotoGP(ロードレース世界選手権)に参戦したチームスズキエクスターのアレックス・リンス選手とジョアン・ミル選手のGSX–RRの展示をはじめ、ヨシムラブースの前にはヨシムラSERT MotulのEWC(FIM世界耐久選手権)参戦レーサー「GSX-R1000R」と、ヨシムラが立ち上げた「油冷復刻プロジェクト」から生まれた「GSX−R750」が並び、その横には鈴鹿8時間耐久ロードレースに参戦したチームスズキ CNチャレンジ「GSX−R1000R」の展示と勢揃い。
GSX-Sシリーズの新型車両展示コーナーでは、当日発売が発表された新型「GSX-S1000」と「GSX-S1000GT」をはじめ、「GSX–S1000GX」や「GSX-8R」、「GSX-8S」も展示され、お目当ての車両に跨る来場者の姿が見られました。
ファン垂涎のコンテンツが詰まったステージイベント
オープニングを務めたのは、自工会の副会長も務めるスズキ株式会社 代表取締役社長の鈴木俊宏氏(以下、鈴木社長)です。
「この『GSX-S/Rミーティング』に関しては、以前より早く開催して欲しいという要望が多数我々の元に届いておりました。日本と世界ではGSX-Rのローンチが異なることから、今年はGSX-R誕生40周年のプレイベントとして開催し、来年この場で40周年記念イベントを行いたいと考えておりますので、是非楽しみにしてもらえたら有り難いです。今年のイベントは、『GSX-R1000』やGSX-8R等の製造ラインも見学できるようにし、またいろいろな設計の逸話やレースの話などのトークショーもさせていただきます。是非、最後まで楽しんでいってください」
この挨拶の後、イベントの開会が宣言されました。
満席の観覧席の後ろで立ち見する姿も見えるほど盛況だったトークショー、第一部は前半と後半に分かれ、前半は「ヨシムラSERT Motul EWCシリーズチャンピオン獲得祝いトークショー」、後半は「チームスズキCNチャレンジトークショー」が行われました。それぞれのトークショーでは各チームの代表やメカニック、ライダーが登壇し、レース参戦の概要や感想、そして苦労話や裏話などが披露されました。
第二部ではGSX–Sシリーズの設計者トークショーが行われ、元世界耐久選手権チャンピオンの北川圭一氏とGSX–S1000シリーズとGSX–8S/8Rそれぞれのチーフエンジニアとテストライダーが登壇しました。モデル開発の経緯やエンジンの違い、そして開発秘話などが話され、普段聞くことのできない内容に来場者は皆興味津々でした。
続いて催されたのは、GSX-Rシリーズのマシン(1台)を長く愛し続けている人を讃える「1台を長く愛している賞」の授賞式です。1984年式の「GSX-R (400)」を新車から40年乗り続けているという方をはじめ、6名の方をステージ横に招き、鈴木社長自ら記念品である「スズキの前掛け」を贈呈しました。
イベント中、幾度かの小雨に降られるシーンもありましたが終盤のじゃんけん大会まで楽しむ来場者たちの姿が多く見られました。最後にスズキ株式会社 二輪事業本部長の田中強氏の閉会挨拶の後、参加者たちはイベント終了を惜しみつつも、自らの愛車にまたがり、鈴木社長と株式会社スズキ二輪の濱本英信社長、スズキのスタッフに笑顔で見送られて会場を後にしていました。
参加者の声
「X(旧Twitter)でこのイベントのことを知りました。GSX-R600に乗っていることと、プロのレーサーに会えること、それと他の人のバイクを見たくて、参加しました。こういうミーティングイベントに参加するのは初めてで、同じ車種やシリーズのバイクがたくさん集まっていると、気分が盛り上がりますね
GSX-R600を選んだのは、他の人とあまりかぶりたくないことと、青い色が気に入ったからです。バイクに乗ると気分がリフレッシュされるので、最高ですね!」
「スズキの公式サイトでこのイベントのことを知り、初開催でもあったので『これは行かねば!』と思い、参加しました。一番良かったのは、新型モデルの展示コーナーですね。GSX -S1000にクルーズコントロールが付いていなかったのは残念でした。
デザインとカラーに一目惚れして購入した愛車のGSX-S1000は今年8月に納車されたばかりなんですが、もう2度も転ばせてしまって……。でもそのことで『これで完全に自分のものになった!』と開き直りました!」
「バイクショップをやっていまして、今日はプライベートで来ました。イベントとしては面白かったですね。エンジンのカットモデル展示コーナーが印象的で、開発スタッフにいろいろと話を聞けたので大変有意義でした。新型モデルの開発陣と話せる機会って滅多にないので、これだけで足を運んだ価値が十分ありましたよ」
より盛り上がるであろう来年の記念イベントに期待
GSX-S/Rオーナーの熱い要望から開催された「GSX-S/Rミーティング」は、主催者の予想を超える参加者が集まるという盛況ぶりでした。今回はあくまでプレイベントで、「来年(2025年)はGSX-Rの40周年記念イベントを実現したい!」という鈴木社長の言葉からも、より盛り上がるアニバーサリーイベントが実施されることでしょう。充実したコンテンツとともに開催されることを今から心待ちにしつつ、最新情報をスズキ公式サイトやSNSでチェックしましょう。
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SUZUKI GSX-S/R Meeting
https://www1.suzuki.co.jp/motor/gsx-s_r-meeting2024/
二輪車 | スズキ 公式サイト
https://www1.suzuki.co.jp/motor/