ヤマハがもっと好きになる!My Yamaha Motorcycle Day 2024で過ごした1日をレポート
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2024年9月7日(土)、ロングウッドステーション(千葉県長生郡)にてヤマハ発動機販売株式会社による すべてのヤマハオーナーとヤマハファンのためのイベント「My Yamaha Motorcycle Day 2024」が開催されました。快晴に恵まれたこの日は約3,000名の来場者で賑わい、ヤマハファンもマニアも、どっちも楽しめるイベントを心ゆくまで堪能していました。そんな「My Yamaha Motorcycle Day 2024」の模様を詳しくお届けします。
好天に恵まれたビッグイベント
9月初旬だというのに真夏のような陽射しが照りつけたこの日、駐車場は約2,300台もの新旧さまざまなバイクで埋め尽くされました。駐車場がヤマハのバイク展示会場といった様相を呈し、停められたバイクを眺めながら歩く来場者の姿が見られました。
会場となったロングウッドステーションは色とりどりの建物が並び立ち、気持ちのいい芝生が広がる開放感あふれる空間になっており、心地よい陽光と大勢のヤマハファンがイベント会場を彩っていました。
Aエリア:感動ホール
製造メーカーのヤマハ発動機が展示する屋内ブースは3つに分かれていて、その中で一番大きなAエリアがこの「感動ホール」です。ここにはネイキッドバイクやスーパースポーツバイク、アドベンチャーバイク、スクーターとヤマハのあらゆるバイクに触れて跨がれる「タッチ&トライ」スペースが広がります。さらにはMotoGPで活躍するレーサーYZR-M1や、ハンドルにスイッチ、メーター、シフトペダルといったライダーが直接触れる部位の機能部品も展示されました。やはり最新モデルに直接触れられるコーナーは人気で、来場者は気になるバイクに跨って感触を楽しんだり、跨っている姿を写真に撮ったりしていました。
Bエリア:創造ホール
Bエリアの「創造ホール」では、テレビ番組でも注目を集めているヤマハのEVスクーター「E-Vino(イービーノ)」と、未来を担う「E01(イーゼロワン)」の展示のほか、電動トライアルバイクの「TY-E2.2」と「TRICITY300」を用いたスタンディングチャレンジも人気を博していました。さらに先進のパーソナルモビリティ「MOTOROiD2」と「ELOVE」のデモンストレーションもおこなわれ、来場者は先進のモデルに釘付けとなっていました。
Cエリア:体験価値ホール
Cエリアの「体験価値ホール」にも人が溢れていました。入り口脇にはかつてのヤマハのロードレーサーRZV500RとFZ400Rをモチーフとした外装セットを装着したXSR900 GPが展示。スペース中央にはエンジン分解&組み立て体験ができるブースが広がり、その奥にはヤマハのスタッフと会話を楽しめるサロンが。「このめんどくさいがたまんない。」をテーマとしたメッセージボードが設置され、イベントが終わる頃には多くのメッセージで埋め尽くされていました。
ヤマハの手
前回の同イベントでも大盛況だったモノづくりの技術体験「ヤマハの手」には今年も長蛇の列ができていました。ヤマハこだわりのFSコンロッドの破面合わせやSPINFORGED WHEEL(スピンフォージドホイール)のジャイロ効果、そして軽量部品(マグネシウム)の重量比較などが体験でき、ヤマハマニアにとってはたまらないブースとなっていました。
トライアルデモンストレーション
ステージ前にセッティングされた特設スペースでは、YAMAHA FACTORY RACING TEAMの黒山健一選手とbLU cRU VICTORYの氏川政哉選手による電動トライアルバイクのTY-E2.2を使用したトライアルデモンストレーションがおこなわれました。来場者は両選手が次々と繰り出すアクロバティックな技の数々に驚嘆し、黒川選手の軽妙なトークとともに楽しんでいました。
YPJ Fan Meeting
芝生が広がるイベント会場の中央スペースでは、ヤマハが展開しているスポーツe-Bike「YPJ」シリーズのオーナーや、e-Bikeファンが集う「YPJ Fan Meeting」が開催されました。発表されたばかりのニューモデル「WABASH RT」、「CROSSCORE RC」、「CROSSCORE Connected」の先行試乗会が特設コースで実施され、ヤマハのe-Bikeファンはもちろん、多くの来場者がその乗り心地を実際に体験していました。
来場者のお目当てのひとつが、毎年登場するオリジナルTシャツです。ポップなデザインでまとめられたブラック × ホワイトのコントラストが印象的なこのTシャツは400枚限定で販売され、早々に完売していました。会場中央に設けられたメッセージボードには、ヤマハ&バイク愛を感じさせるたくさんのメッセージが書き込まれていました。
ステージトークショー
11:30からのステージトークショーには、MCを務める元MotoGPライダーの中野真矢さん(以下、中野さん)、モデル・タレントの古澤恵さん(以下、古澤さん)、ラリースト・俳優の風間晋之介さん(以下、風間さん)、バイカーモデルのときひろみさん(以下、ときさん)という、バイクメディアやバイクイベントでもお馴染みの有名人が登壇してのバイクトークが繰り広げられました。
古澤さんの愛車のヤマハYZF-R1の話からはじまり、その後メンバーのRシリーズ体験談や、風間さんのバイク歴を彩ったYZシリーズの話、そして今年大注目となったXSR900 GPの魅力と、ヤマハバイクの熱いトークが展開。「MOTORISE」とMTシリーズの繋がり、そして先進の機能「Y-AMT」を搭載したモデルについてなど、ヤマハのさまざまな車種を網羅した内容にヤマハファンは大盛り上がりでした。
「仕事柄、たくさんのバイクに乗る機会があるのですが、特にヤマハは番組でRシリーズやMTシリーズ、アパレルブランド用にXSR900 GP、そしてプレス試乗会では最新のMT-09Y-AMTなど、縁があるんですよね。またこのイベントは僕が想像していたよりも部品メーカーやウェアメーカーなどもたくさん出店していて面白いですね。この後、個人的に楽しみたいと思います」(中野さん)
「もう10年ほどYZF-R1に乗っています。若いうちにこういうバイクに乗っておこうかなと思って(笑)。また憧れもありました。最近は子育てが忙しくてなかなか乗れてないんですよね。子供もYZF-R1が好きみたいで、夫と一緒に乗っていますよ。このイベントはたくさんのブースがあって見どころが多く、まだ見ていないところもあるので、この後見て回りたいなと思います!」(古澤さん)
「結構ヤマハとの付き合いが長くて、思い返せば、ほぼYZシリーズでたまにWR250Rという感じ。ダカール・ラリーに出た後にテネレ700に乗らせてもらったのですが、パリダカマシンとフィーリングが似ていて、『これ好きだわ』となりました(笑)。このイベントは、タンクの金型まで見れるというのもすごいし、他のパーツもデザインなんかも知れて、一日楽しめちゃいますよね」(風間さん)
「今まではバイクを選ぶ基準は見た目でしたが、初めてMT-07に乗ったとき、こんなに乗りやすくて楽しいバイクがあるんだって感動しました。その後、欲しくなって買っちゃいました。それと、会場の中央に展示されている四輪のオフロードモデル(ATV)、実は助手席に乗ったことがあるんですよね。すごく楽しかったし、なかなか見る機会のない車両なので、是非見て欲しいですね」(ときさん)
お茶目なところを垣間見せる中野さんに、巧みに話題を振って流れを作る古澤さんと、話を冷静に捉えつつしっかりと自己主張をする風間さん、そしてバイク愛を感じさせる素直なコメントで皆をほっこりとさせるときさん。そのやりとりに来場者たちは自然と引き込まれていました。
来場者に話を聞いた
「バイク系のイベントをいろいろと検索しているときにこのイベント情報を見つけ、ちょっと行ってみようかなと思い、友人と一緒に来ました。展示ブースでバイクが手作業で丁寧に作られていることにちょっと感動しました。このイベントは同じヤマハ乗りがたくさん来ていることで嬉しく感じるし、またメーカーの人から直接話を聞けるのがいいですね」
「このバイク、実はレンタルなんです。ヤマハはセローのファイナルエディションが欲しかったのですが、なかなか良いモデルに巡り会えなくて……。ヤマハのバイクにも興味があるので、今日はいろいろと見ようと思っています」(雅美さん)
「妹(雅美さん)の知り合いがこのイベントにブースを出しているというので、ちょっと見にきたんですよね。MT-09とMT-10も気になっていたので、実車に触れられて良かったです」(雅登さん)
「SNSでこのイベントのことを知って、見にきました。こういうイベントにはあまり来たことがなかったのですが、来てみるとなかなか面白いですね。特に自動運転のバイク(MOTOROiD2)が良かったかな。このSRは今年1月に手に入れました。若い頃にもSRに乗っていたんですが、また乗りたくなって買っちゃいました。今は千葉周辺のツーリングを楽しんでいます」
ヤマハファンの熱気で大盛り上がり
ライダー同士の交流だけでなく、バイクの製造に関わるメーカーの人たちとのコミュニケーションが取れる場としての魅力も持つファンイベントは今年も大いに盛り上がりました。ヤマハが作り出す世界観をともに楽しみ、この日の陽射しに負けない熱気に包まれた「My Yamaha Motorcycle Day 2024」はこれからもヤマハファンに支えられながら続いていくことでしょう。こうしたファンとの交流を大切にする姿勢こそが、末長く愛され続ける秘訣なのかもしれません。