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スズキKATANAミーティングに学ぶ:ひとつのバイクモデルで創りあげるブランディングとは?

まだまだ残暑の厳しい2023年9月10日、静岡県浜松市にある“はままつフルーツパーク時之栖”内特設会場にて「第3回KATANAミーティング2023」が株式会社スズキ二輪(以下、「スズキ」)主催のもと開催されました。

スズキの公式発表によると、今回のKATANAミーティングに来場した二輪ユーザーは1,244名(前年1,453名)、参加バイク台数は1,188台(前年1,115台)と、おおよそ1,000台を超えるKATANAファンの参加に、会場はオープン前から熱気に包まれていました。

いちモデルのファンミーティングでありながら、これだけ全国各地から多くのファンが集まる本イベントの魅力とはいったい何なのでしょうか。その理由を探るべく、KATANAミーティングに参加したユーザーのみなさんにお話を伺いました。

 

センセーショナルな「GSX1100S KATANA」の登場は43年前だった

ほぼオリジナルに近い「GSX1100S KATANA」

1980年のドイツ・ケルンショーで発表されたハンス・ムート氏率いるターゲットデザインによる斬新な「GSX1100S KATANA」は、まさにバイク業界に刀で斬り込むかのようなセンセーショナルなデビューによって大きな反響を呼びました。

欧州では翌81年より販売を開始し、さらにその翌年からは750ccの国内仕様として日本でも発売が開始されました。その後もほぼ同様のスタイリングを継承しながら400ccや250ccとラインアップを増やし、大きなモデルチェンジを2回経た現在でもその血統を引き継ぎ「KATANA」として生産されています。

唯一無二のデザインを誇るKATANAは、“KATANAブランド”として、全く色褪せることなく現在でも多くのライダーを魅了し続けています。

 

スタッフ総出でファンを待ち受ける

大勢のライダーが来場することもあって、暑さをしのぐための大きなテントとイス、それに来場者へのドリンクやフルーツパーク入場券の提供、アンケート回答で貰える記念ステッカー、記念撮影のためのモニュメントなど、会場内にはユーザーファーストの意識を強く感じる万全の受け入れ体制が備わっていました。

 

入場したユーザーが真っ先に向かったのは、本イベントでしか手に入らない限定アイテムなどが販売されるグッズ販売会場で、会場オープンと同時に長蛇の列ができていました。

なお、後に取材をさせていただいた参加者のなかにも、限定アイテム目当てに参加されたという方もおり、こうした当日の参加記念として限定アイテムを購入したいと考えるファンの気持ちにもしっかりと寄り添いながらKATANAブランドが形成されていることを実感しました。

 

新旧問わずKATANAファンの間で芽生える仲間意識

さっそく、会場に到着したばかりのお二人に声を掛けてみました。

神奈川県から来場されたのは、4カ月前に納車されたというカラーリングもお揃いのKATANA2台。普段から週末ツーリングを中心にバイクライフを楽しんでいて、今回のKATANAミーティングには初参加とのこと。

期待に胸を膨らませ、いったいKATANAミーティングにはどんな楽しいことがあるのかと、会場を見学する前からこの笑顔でした。

 

続いて、栃木県から参加されたというお二人(こちらもKATANA2台)は、到着早々にお揃いのTシャツをゲットしていました。

過去のKATANAミーティングにも参加したかったものの、自宅から距離が離れすぎていたことから参加を断念していたそう。今回はお連れの女性たっての希望ということで参加されたそうです。

ちなみに、男性のKATANAはつい1ヶ月前に知人から譲り受けたばかりだそうですが、女性は今年で5年目のKATANAユーザーで、KATANA愛もミーティング参加への熱意も女性がリードしているようでした。

 

続いて、かなり遠方と思われるナンバープレートを見て、こちらのKATANAユーザー2名にもお話を伺いました。左の方は大阪府から朝5時に出発して参加されており、右の方はなんと山口県から駆けつけていました。

たくさんのKATANAファンたちと再会することができるほか、さらに仲間の輪が広がることにワクワクされていました。また、趣向の異なるさまざまなKATANAカスタムやオリジナルのバイクを眺めるのも楽しみのひとつだと語ってくれました。

 

少しゆっくりめの時間にタンデムで到着されたお二人は静岡県からの参加。驚いたことに2019年の第1回から欠かすことなく参加されているそうです。

日本中のKATANAユーザーが一堂に会する本イベントの醍醐味は、同じKATANAユーザーとして交流が図れることに加え、他のユーザーのカスタムなども見ることができ、さらに当日限定のグッズを購入することで思い出も作りにもなるとのことでした。

5年前に購入したという自慢の1982年式KATANAに跨り、ご自身よりも遥かに年上のバイクを愛するところに、“KATANAブランド”としての強みを感じとることができました。

 

スズキ鈴木俊宏社長がKATANAでサプライズ登場!

場内アナウンスとともに会場へ現れたのは、KATANAに乗ったスズキ鈴木俊宏社長。その後ステージで出展者や来場者への謝辞が述べられ、来場者からはKATANAファンの同志として暖かい拍手が送られていました。

メーカーのトップが“いちKATANAファン”として、“いちライダー”として、ユーザーに感謝を伝えるということは、KATANAファンにとってこの上ない喜びであったに違いありません。

 

記念撮影ではカメラの画角に収まりきらないほどの人数が集まり、MCもスタッフも大慌て!

 

それぞれのライダーが愛車の歴史と向かい合うメーター

 

時代やモデルは変われどタンク周りのデザインはオリジナルのまま。KATANAというアイデンティティの強さが感じられます

発売から40年以上経てもなお多くのユーザーを魅了して止まないKATANAというモデルの力。それは、時代が変わっても世代を超えて仲間を生み出し、交流の輪が広がり、ユーザーのストーリーにつながる。また、メーカーがユーザーの声に応えることで、ユーザーとメーカーがいつまでもつながる。

そんなKATANAブランドの世界観に触れ、リアルな接点を作ることの大切さ、ファンの愛情を受け止め応援することの大切さ、それを継続していくことの大切さに気付かされました。ユーザーファーストの視点で創造された真のブランディングを目の当たりにし、ファンに長年愛し続けられている理由がわかった気がします。

スズキ公式サイト

https://www1.suzuki.co.jp/motor/

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