
必見!モーターサイクルショーの会場で発見した最新バイクガジェット
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あらゆるモノがネットで購入できる時代でも、気になるアイテムを実際に自分の目で見たいですよね。モーターサイクルショーは最新グッズの展示会でもあり、最新技術を取り入れたガジェットやユニークなアイディアから飛び出したアイテムが来場者の心を掻き立ててくれます。今回はモーターサイクルショーの会場で見た、バイクライフを豊かにするのに役立ちそうなアイテムをご紹介します。
RSタイチ LIQUID WIND

8月になると気温は35度を上回ることが多く、その暑さはライダーを大いに苦しめます。それでもまとまったお休みが取れることから、バイクに乗る機会にと走りに行かれる方も多いことでしょう。そんな真夏のライディングを快適にしてくれるのが、RSタイチの「LIQUID WIND(リキッドウインド)」です。
この送水チューブ一体型ベストは、腰に装着したボトルからホースを通じて冷却水をアンダーウェア等に送水し、走行風とともに濡れたアンダーウェアを集中冷却するアイテムなのです。手動でも操作可能ですが、電動にすると5分ごとに自動送水するシステムとなり、ライディング中でも自動的に気化熱冷却してくれます。

このベストで使用する冷却水は、男性用化粧品を取り扱う株式会社マンダムによる「Kai-tech Air(快テックエアー)技術」から生み出されました。冷却水に含まれるメントール(清涼)成分によって、心地よい冷たさを長時間持続させられるのです。さらに消臭成分も配合されており、匂いはもちろんベタつきも気になりません。

「リキッドウインド保冷ボトルキット(電動、もしくは手動)」「ギャッツビー リキッドウインド ウォーター」「リキッドウインド送水クールベスト」の3点を組み合わせて使用します。さらに通気性と速乾性に秀でたRSタイチの「クールライド ベーシック アンダーシャツ」を併用すると、より効果的な冷却効果を得られるのです。暑くなる季節にロングツーリングを計画している方は、是非こちらを検討してみてください。
SPICERR ポケッタブル高圧洗浄機

マンションや集合住宅にお住まいのライダーは、駐車スペースに水栓がなかったり、自由に水道が使えなかったりと、不便を強いられていることでしょう。インカムブランド「B+COM」を取り扱うサイン・ハウスがモーターサイクルショーの会場で展示したのが、そんな悩めるライダーに是非知ってほしい「SPICERR ポケッタブル高圧洗浄機 SWU-1」です。

ハンドガン型のコンパクトなボディは折り畳み可能で、約4時間の充電で14〜30分使用可能なバッテリーが内臓されているので、そのまま持ち運んで使用できます。水源は、専用ホースを用いる方法と、ペットボトル(2ℓ推奨)を装着する方法の2通りあり、環境に応じて使い分けられます。水源にバイクシャンプーを入れて吹きかけることもできます。

強・中・弱の3段階に水圧を切り替えられる仕様で、さらに専用ノズルを用いると細く真っ直ぐ水を射出するタイプからシャワータイプまで使い分けられるのです。この幅広い用途から、バイクやクルマの洗車はもちろん、庭の水やりやご自宅のお掃除にも用いられており、「『家庭用という名目で、奥様の理解を得やすい』とのお声をちょうだいしています」(サイン・ハウス 代表取締役社長 新井敬史氏)とのことです。

セットで販売されている「ポケッタブルジェットファン SJU-1」も見逃せません。SWU-1と同じく手のひらサイズながら、パワフルな風を起こしてくれるので洗車後の水滴や拭き取りづらい埃を吹き飛ばしてくれます。風速を強・中・弱の3段階で調整でき、交換可能なアタッチメントノズルが4種類付属しています。充電時間は約3時間、使用時間は10分(強)〜100分(弱)です。ポケッタブル高圧洗浄機と合わせて使えば、これまでにないほど短時間で愛車をピカピカにできるでしょう。
ワークマン ウィンドコアアイス×ヒーターペルチェベストPRO2

真夏だと冷却ウェア、真冬だと電熱ウェアと、季節によって活躍するアイテムは別物というのが一般的かと思いますが、ワークマンの「ウィンドコアアイス×ヒーターペルチェベストPRO2」は、この一着で真夏は冷却、真冬は暖めてくれるという画期的なアイテムなのです。

2種類の半導体を電極でつなぎ、電流を流すことで熱を吸収・放出するペルチェ効果を起こすデバイスを3つ備えた前モデル「ウィンドコアアイス×ヒーターペルチェベストPRO」からバージョンアップした本モデルは、デバイスが5つに増え、冷却時は最大約−28℃、温熱時は最大約+39℃を実現するまでになりました。

上記の写真でちょうど背中あたりに位置する2つのペルチェデバイスは、前部に備わるダイヤルアジャスターで位置調整が可能です。ライダーそれぞれの“ちょうどいい場所”を探れるのは嬉しいですね。
連続稼働時間 (付属の専用バッテリー使用時の目安) |
強 | 弱 | ゆらぎ (点滅) |
デバイス(小) 4個モード |
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アイスモード | 5個フル稼働モード | 約2.8時間 | 約4.3時間 | 約3.3時間 | 約4.3時間 |
背中3個モード | 約4.5時間 | 約6.5時間 | 約5.2時間 | 約8.6時間 ※ | |
ヒーターモード | 5個フル稼働モード | 約7.4時間 | 約17.7時間 | — | — |
背中3個モード | 約12.3時間 | 約24.6時間 | — | — |
※背中デバイス3個モードで、デバイス(小)4個モードに切り替えると、背中のデバイス(小)2個のみ稼働します。
5つ備わるペルチェデバイスをフル稼働させるのはもちろん、3つだけ稼働させるという使い分けも可能で、それによってバッテリーの持ち時間も変わってきます。それでも、ヒーターモード(弱)で約24.6時間も持つのは驚きです。一着あればフルシーズン使える便利アイテム、気になる方は現物をチェックしてみてください。
BRAKEFREE スマートヘルメットブレーキライト

クルマや歩行者に、二輪車のブレーキランプをしっかり視認してもらえるようにと生み出されたのが、アメリカのバイク用品メーカーが産んだ「BRAKEFREE スマートヘルメットブレーキライト」(以下、BRAKEFREE)です。
ヘルメット後部に装着するBRAKEFREEにはジャイロメーターと加速度センサーを組み合わせたワイヤレスブレーキ検知機能が内蔵されており、バイクで走行する際の減速を瞬時に感知してランプが点灯する仕組みとなっています。アメリカで特許を取得した技術は正確で誤作動も起こっておらず、欧米で愛用するライダーが増えているそうです。モーターサイクルショーの展示ブースで、スタッフがBRAKEFREEを装着したヘルメットをすごい速さで動かしてピタッと止め、その瞬間にライトが点灯する模様を来場者にお披露目していました。

専用のジョイントでヘルメットに装着して、電源を入れるだけで使用できます。配線等でバイク本体と接続したり、専用のアプリをインストールしたりする必要はありません。タイプCのUSBで充電するシステムで、1回の満充電で8〜12時間使用できます。重量も約200グラムと軽量で、ヘルメットを重くすることはなさそうです。より安全なバイクライフを検討されるライダーは是非検討してみてください。
ますます安全で便利になるバイク環境
毎年ユニークなアイディアから生み出されたアイテムが出揃うモーターサイクルショー、今年も安全性・利便性を高めてくれる最新ガジェットが来場者の目を楽しませていました。技術の進化とともに、これまでは考えつかなかった製品が身近になり、私たちのバイクライフはますます快適になることでしょう。気になるアイテムがあったという方は、詳しくチェックしてみてください。
RSタイチ LIQUID WIND
https://www.rs-taichi.com/feature/liquidwind/
SPICERR ポケッタブル高圧洗浄機 SWU-1
https://sygnhouse.jp/products/spicerr/swu-1/