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なぜイマ教習所で行われる試乗会に人気が集まっているのか?理由と魅力を探る

去る4月23日、神奈川県にある藤沢高等自動車学校で “春のバイク祭り 大試乗会&二輪体験教習”が開催された。コースを一日開放して行われた本イベントでは、バイク免許の取得を検討している方向けに「体験教習」を、バイク免許を保有している方には最新モデル等の「試乗会」が行われた。

年に一回行われるこの試乗会は、最新モデルの試乗を目当てに多くの来場者が詰めかける人気のコンテンツであるため、駐車場の交通整理を含め教習所側も総動員で対応するほどだ。もちろん今年もイベント開始前から教習所の入り口には長蛇の列ができていた。

以前、MOTOINFOの記事でもお伝えした通り、今やバイクは若者にとっても新しい趣味の選択肢として地位を上げつつあり、本イベント参加者の中にも若年層が多く見受けられた。

なぜ今、こうした教習所で開催される試乗会に人気が集まっているのか。その秘密を探るべく、本イベントの取材とともに主催者である藤沢高等自動車学校の後藤輝美さん(以下、後藤さん)にもお話を伺った。

 

試乗の条件は教習所ならでは

試乗会には国内外バイクメーカーの様々な車種が集められ、排気量も原付二種(51~125㏄)から大型二輪(401㏄以上)まで様々だ。

しかも本イベントでは、大型二輪免許を保有していなくても、教習所のインストラクターによる事前のスキルチェックによって許可が出れば、大型バイクを試乗することができる。つまり、バイクの免許を保有していなくても、このスキルチェックに合格できれば、教習所のコース内をバイク試乗することができるのだ。

試乗会はバイクメーカーのイベントなどでもよく行われるコンテンツではあるが、それはあくまでも免許保有者が対象だ。しかしながら本イベントは各種免許取得前の言わばバイクの潜在的なユーザーまでもが対象という間口の広さが魅力であり最大の特徴だ。一般公道ではなく教習所の敷地内コースであり、バイクの運転教習をする教官がスキルを見極め、そして見守るからこそ成立する試乗会である。上記画像のように女性含め多くの方がスキルチェックを受けていた。

 

一度に様々なバイクメーカーのバイクを体験試乗できるのも魅力

前記の通り、試乗会というコンテンツは不動の人気だが、これだけ様々なバイクメーカーの車種を試乗できることも大きな魅力のひとつだろう。

各社は当然、市場での人気モデルを意識しており、今回は約40台の車両が用意された。試乗は無料なので、時間内であれば何回でも試乗可能だ。

後藤さんによると、この試乗会は今年で7回目、今回は800名以上のライダーが集まり、過去最大の応募となった。また、この試乗会には藤沢高等自動車学校の卒業生はもちろん、北関東など遠方からの参加者もいるというのだから驚きだ。

なお、車両を持ち込んでいる販売店の方にもお話を伺ったが、きっかけを作ってあげることで、レンタルをはじめバイク購入にも繋がっているという。

 

普段は触れることさえ躊躇する高額車両も試乗が可能

会場には一台数百万円するほど高額なバイクも並べられており、皆で乗れば怖くない、と言わんばかりに、たくさんの人がいるなかで、走行できる距離こそ短いものの、エンジンをかけて試乗することができるのはライダーにとって貴重な体験であることは間違いない。

 

教習所入校のきっかけ+卒業後の繋がりをも生み出す

こちらの画像は静岡県にあるT.D.S.田方自動車学校で4月9日に行われた“T.D.Sバイク祭り 2023 Spring”の模様だ。本イベントでも同様の試乗会が行われ、イベント参加者には特別価格で入校できる特典もあったためか、40台前後の車両に対し、やはり約10倍のライダーが訪れる大盛況だった。

 

先日、東京・大阪・名古屋で行われたモーターサイクルショーでは、悪天候の日があったにも関わらず昨年を大きく上回る来場者数を記録していることから、まだまだエントリーユーザーはもちろん、潜在的な未来のバイクユーザーも増加傾向にあると言える。

こうしたなかで、藤沢高等自動車学校や田方自動車学校のような取り組みはユーザーに歓迎されている証と見て間違いない。

ユーザーにとって、教習所にとって、近隣のバイクショップにとっても魅力の大きい教習所主導の試乗会が少しずつでも増えていって欲しいものである。

藤沢高等自動車学校

https://fujisawa-ds.co.jp

田方自動車学校

https://www.tagata-ds.com

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