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バイクは自分に”気づき”を与えてくれる!現役キャビンアテンダント柏百花さん

「バイクに乗りなさい!とは一度も言ってないし、レース観戦にも連れて行ったことはないのですが、まさか娘が自分から乗りたいと言い始めるとは思っていなかったので、少し驚いています!」と切り出した柏秀樹さん(以下、秀樹さん)は、40年以上にわたってバイク専門誌や書籍などの執筆活動のほか、ラジオやTVへの出演、イベントのMCやコメンテーター出演などでお馴染みの、バイク業界で幅広く活躍する著名人だ。

そんな秀樹さんを父に持つ柏百花さん(以下、百花さん)がバイクの免許を取得し、バイクに乗り始めたのは、意外にも最近とのことだった。

バイク業界で活躍する父がありながらも、大人になるまで見向きもしなかったバイクの世界になぜ足を踏み入れたのか。そのきっかけを伺ってみた。

 

どちらかというとバイクとの接点は薄かった

世界一厳しいレース、ダカールラリー出場のため、家族総出でスペインのグラナダへ。ワークスマシンの整備風景を前に母洋子さんが撮った記念写真。秀樹さんは同様のマシンで参加、180台中40位前後を走行しながら、現地の粗悪ガソリンのため、無念にもゴール直前でリタイア。

 

3年連続で参加したダカールラリー。画像は3回目の1998年走行時。4回目2006年参戦で、ついに日本人最高齢52歳で完走。

百花さんが初めてバイクに乗ったのは、近所で親子バイクスクールに参加した6歳の頃。

自転車に乗るのがとても好きで、当時はバイクに乗ることも新しい乗り物に乗れるくらいの気持ちでしかなかったので、再びバイクに乗りたいとは思わなかったそう。

そんなバイクに無関心だった百花さんが6歳の時にいきなりポケバイ(小さなバイク)を乗りこなせたのは、自転車に乗る際に父から、ブレーキ操作をしっかりと教えられていたためだと百花さんは振り返る。

その後も、小学生の時に秀樹さんの250ccスクーターの後ろに乗せてもらったり、高校生や社会人になってからも、何度か大型バイクの後ろに乗ることはあったが、それでも自分自身でバイクを運転したいと思うことはなかったそうだ。

また、秀樹さんが海外でバイクラリーに参戦する際に、パリまでは一緒に家族で同行したが、レースに参戦する秀樹さんとは違う方向(リゾート地)へ、母と向かったというのだから、よほど興味が湧かなかったのだろう。

 

教える立場になって父の姿を見るようになった

秀樹さんのダカールラリー参戦を見送りに行った際、飛行機のキャビンアテンダント(以下、CA)が百花さんに優しく接してくれた記憶が動機となって、CAの道を目指すこととなった。

現在、百花さんは国内線チーフパーサーを務め、後輩CAを教える立場に就いている。事故があってはならないCAの現場は、まさにバイクレッスンも同様だ。そのことに気づき、秀樹さんがどのような教え方をしているのかが気になってきた。

秀樹さん主催のバイクレッスンには、目的を持ったライダーが多く参加しているが、声の掛け方、声色の強弱、言葉の選び方を、一人ひとりのライダーに合わせて使い分ける難しさがある。

CAの仕事も、まさに乗客の行動を観察して雰囲気や気分を読み取り、最適な対応を瞬時に導き出す能力が問われる。そして、ひとつとして同じ答えはないという難しさがあった。

コロナ禍で航空業界の需要が伸び悩む中で、百花さん自身がどのようなスキルを伸ばせばこれからの自分に活かせるのかという壁に直面した時に、父の偉大さに気づいたそうだ。

バイクという乗り物に興味を持ったというよりも、秀樹さんがどのように教えているのかを観察し、自分が仕事をしていく上でのヒントを吸収するため、秀樹さんのレッスンに同行するようになったのだった。

 

バイクは必ず新しい”気づく力”を与えてくれる

百花さんは旅をすることが大好きで、休暇があればどこかに出かけたいと思うほどアクティブな性格だ。

旅をすることが好きな理由としては、旅中に見知らぬ土地を訪れ、様々な物事を観察することで、自分自身の”気づき” が増えることだという。

バイクという自身にとって新しいジャンルに挑戦することが、自分にとっての”気づき”が増えるかもしれないと思った事が、きっかけだった。そうしたら、好きな旅行ももっと楽しくなるはずだと。

CAの職に就く人の中には意外とインドアな人もいるそうだが、百花さんはやはり旅に出ることが好きなので、バイク免許をとったら友達と小旅行に出かけたいと想像を膨らませていた。

仕事として乗っている飛行機からみるのとは違う景色、異なる世界と触れ合うことができる。また、普段の生活の足としても、バイクが便利な移動手段になるとも考えていた。

電車を乗り継がないと辿り着かないため諦めていたウクレレのレッスンも、バイク移動ができるようになったら通える!と、趣味の広がりにも期待しており、今からウクレレをいれるバックを探していると嬉しそうに語ってくれた。

 

いつもそばにバイクがある環境で育ち、長きにわたり業界で活躍する父が居てもバイクに振り向くことはなかったが、時間をかけてバイクに乗る決断をした百花さん。

まわりがどうであれ、自分のライフスタイルに合わせて答えを導き出し、バイクにたどり着く。

昨今は、そんなごくごく自然に、自分に素直な気持ちでライダーになる人が多いのかもしれない。

KRS 柏秀樹ライディングスクール

http://kashiwars.com/