安全なバイクライフを楽しく伝える梅本まどかさんに話を聞いた!
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名古屋観光文化交流大使、世界ラリー選手権コドライバー※、JAPAN RIDERS(一般社団法人 日本二輪車普及安全協会)アンバサダーなどの肩書きを持ち、バイク系イベントで活躍されているタレントの梅本まどかさん(以下、梅本さん)。
イベント会場では明るい笑顔でファンと接する姿が印象的な梅本さんですが、どのようなきっかけでバイクと出会い、現在のようなお仕事に携わるようになったのでしょうか。これまでのキャリアなどについてお話を伺いました。
※コドライバー(co-driver):ラリーなどの自動車競技においてドライバーとともに車両に乗り込み、走行の手助けをする選手のこと。
梅本まどか
出身地:愛知県名古屋市
誕生日:1992年7月17日
資格:普通自動車免許、大型二輪免許・国際Rライセンス、サービス介助士
SKE48でのアイドル時代を経て、現在は地元名古屋を拠点にタレントとしてマルチに活動中。名古屋の魅力をPRする名古屋観光文化交流特命大使として、様々な名古屋の魅力を発信しつつ、WRC招致応援団に参加し、WRC日本開催をPRしている。モータースポーツ関連のメディアや、スポーツ、チアリーディングなど幅広い分野で活躍中。
バイクとともに切り開いた新たなキャリア
バイクの世界で幅広く活躍している梅本さん、バイクに囲まれるような環境で生まれ育ったかと思いきや、まったくそんなことはなく、ご家族はもちろん、学生時代もバイクに乗るような友達は周囲にいなかったそうです。
「バイクの免許を取ろうと思い立ったのは、クルマの免許を取りに教習所に通っていたときでした。それまではバイクに対して何か記憶に残っているわけではなく、気がついたらバイクという存在が自分のなかに出来上がっていた……というような感覚で、その流れに身を任せる形で、普通自動二輪免許を取得していました。
2016年にSKE48を卒業して、大型自動二輪免許の取得を始めたんです。ちょうどその頃に とあるバイクメーカーの広報担当者さんと出会い、その社内誌に掲載させていただいたのをキッカケにバイクメディアからオファーをいただくようになりました。
バイクのお仕事に携われていることは、自分にすごく向いていると思っています。というのも、幼い頃からクラシック・バレエやチアリーディング、ダンスに取り組むなど基本的に活発な性格で、自由にどこへでも行けるバイクに乗って、行ったことのない町や場所を訪れられるのは自分らしいと思えるからです。今はバイクのお仕事に楽しく携わらせていただいています」
鈴鹿8耐で目の当たりにしたバイクのインパクト
バイクというものを意識するようになったそもそものきっかけは、「鈴鹿8時間耐久ロードレース」の前夜祭にSKE48として出演したときに現地で感じた、生のサーキットの雰囲気だったそうです。
「鈴鹿8耐の前夜祭で目の当たりにしたレーサーのスピードとエンジン音の迫力から、バイクへの憧れが一気に高まりました。
普通自動二輪免許を取得する前からバイクへの想いは強かったのですが、なかなか時間が取れないなかでの取得になってしまって、受講するブランクが長くなり、教習中に転んでしまうことも……。やっぱり時間が空いてしまうと感覚が遠のいてしまうんだと痛感させられましたが、気持ちは前向きなままでした。教習車が乗りやすかったことも気持ちを高めてくれたと思います。
バイクのエンジンが動き出して、その振動が体に伝わってくる。そして操作すると前に進む……という、今では当たり前のことがそのときは楽しくて、ずっとワクワクしていました。『あー、私乗れてるんだ! ちゃんと走れてるー!』って。公道デビューの際は、母にクルマで先導してもらいました」
旅先の感動がバイクを楽しむ新たな活力に
これまでバイクで訪れたなかで、もっとも印象的だった場所をお伺いしました。
「特に思い出に残っているのは、愛媛県と高知県にまたがる四国カルストです。尾根を縫うようなルートを走っていると、まるで自分だけがその景色や自然に囲まれているようで、それはもう素晴らしい爽快感を味わえました。
静岡の寸又峡にある『夢の吊り橋』も印象的でした。初めて県境を越えたツーリングで、真っ暗な山道をひとり走って無事に帰ることができたのは大きな達成感がありました」
これだけ注目される存在になると、お仕事でお忙しくなってバイクに乗る時間がなかなか取れない、ということはないのでしょうか。
「どんなに忙しくても、月に一回はバイクに乗れる時間を取るようにしています。本当を言うと、できれば2週間に一度くらいはバイクに乗っていたいんですけど(笑)。
バイクに乗るのが本当に楽しくて、どれだけ長距離でも長時間でも楽しく乗っていられるんです。バイクに乗っているときは完全にオフモードで、初めて訪れる町や場所を存分に楽しむようにしています。目指した場所に辿り着いたときの達成感や、初めて見る景色の感動ってかけがえのないもので、大切な思い出はもちろん忙しい毎日の合間に得られるリフレッシュにもなりますし、『次はどこに走りに行こうかな』という新しい気持ちにも繋がりますよね」
“女性や家族で楽しめるモータースポーツ”を目指して
2023年、FIA世界ラリー選手権(WRC)の最終戦「フォーラムエイト・ラリージャパン2023」のJRCar1クラスで、トヨタ・GRヤリスのコドライバーとして参戦した梅本さんは、見事2位に輝き表彰台に。モータースポーツの世界でも活躍されています。
「私がバイクに乗り始めたときよりも女性ライダーは増えてきたと実感しています。イベントに赴くと親子で乗られていたりと、家族で楽しまれている姿もお見かけします。
現在、サーキットで開催されるトークショーやレース配信のお仕事に携わらせていただいており、今後はバイク・クルマそれぞれの世界で女性が活躍するステージが増えたり、ファミリーがもっと身近にモータースポーツを楽しめるような環境づくりのお手伝いができればと考えています。
いつかは海外レースの観戦に行きたいって思っています!」
今まさにバイクに興味をお持ちの皆様へ
2020年からJAPAN RIDERS(一般社団法人 日本二輪車普及安全協会)のアンバサダーに就任された梅本さんに、今まさにバイクに興味を持とうとしている方に向けて、バイクの楽しさや安全運転の重要性についてメッセージをいただきました。
「乗ってこそ感じられる爽快感や、たどり着いた先で目にする景色、そして風の薫りなどの自然の恵みを全身で楽しめる ––– それがバイクの楽しさ、面白さだと思います。目的地に着くまでの地形や風景の変化、高低差など、五感を通じて余すことなく味わえるのもバイクならでは。行き先が異なれば景色も楽しみ方もすべて変わってくるので、バイクでの楽しみ方は尽きることがありません。
そうしたバイクの楽しさをいつまでも味わい続けるためにも、安全に乗ることを大切にしたいと思っています。
バイクに乗り始めた頃は、安全運転に対する意識は決して高くありませんでした。でもアンバサダーという立場上いまではもちろんのこと、バイクの楽しさを日々味わっているからこそ『きちんとした装備を身につける』『周りをよく見る』『無理はしない』という3点に心がけています。
長距離ツーリングが大好きな私ですが、寝不足や疲れているとき、天候が不安定なときは距離を短くして無理をしないようにしています。前方をトラックやバスのような大型車両が走っているときはなるべく車間距離を長めに取ったり、路面状況が変わったときは無理せず走るのをやめ、ときには押し歩きすることもあります。
バイクのメンテナンスも定期的に行っています。少しでも不具合があると思ったら、販売店へ持ち込んで整備してもらっています。
何かが起こる前に、安全にバイクを楽しむために、皆さんと一緒に安全なバイクライフをお伝えしていければと思っています」
宣言数23万件突破!ライダーの安全とマナーアップの輪を広げる活動「ジャパンライダーズ」
二輪車事故防止に向け「梅本まどかと宮城光のセーフティライディング!」動画を公開!
バイクの楽しさを全身で伝える梅本まどかさんの今後に注目
バイクを心から楽しみながら、その楽しさを伝え続けてくれている梅本さん。これからもモーターサイクルショーなどのイベントやモータースポーツシーンでお見かけすることも増えていくでしょう。梅本さんとともに私たちライダーも安全運転を心がけつつ、彼女のこれからの活躍に期待しましょう。
梅本まどかオフィシャルウェブサイト
http://www.madoka-umemoto.com/
梅本まどか JAPAN RIDERS(一般社団法人 日本二輪車普及安全協会)アンバサダー
https://www.jmpsa.or.jp/ambassador/index.php
梅本まどかオフィシャルInstagram
https://www.instagram.com/umemado.1/