バイクの「希望ナンバー制」10月19日受付開始、国交省が語る導入の想い

2026年10月19日、ついにバイクにも「希望ナンバー制」の申込受付が始まります。「・819」や「7777」など、ナンバープレートに表示される4桁以下の数字を、自分の好きな番号にできるこの制度は、四輪の登録自動車や軽自動車ではすでに導入されており、二輪車は長らく対象外とされてきました。それがなぜ今、このタイミングで導入されることになったのでしょうか。制度を所管する国土交通省 自動車情報課 総括課長補佐の笹本 翔氏に直接お話を聞き、導入の背景にある想いをインタビューしました。対象になる車種・対象外になる車種、申込み方法や手数料といった基本情報とあわせて紹介します。

「希望ナンバー制」ってどんな制度?

「希望ナンバー制」とは、ナンバープレートのうち4桁以下の数字を自分で選べる制度です。誕生日や記念日、語呂合わせなど、思い入れのある数字を自分の車両につけることができる仕組みとして、1998年に登録自動車を対象に導入され、2005年には四輪の軽自動車にも対象が広がりました。

いよいよ二輪車にも!2026年10月19日から受付開始

希望ナンバー制において、二輪車(小型二輪自動車・軽二輪自動車)はこれまで対象外とされてきましたが、2026年10月19日から、申込受付が開始されます。

対象となるのは「小型二輪自動車(250cc超)」と「軽二輪自動車(125cc超〜250cc以下)」です。原動機付自転車(125cc以下、原付一種・二種)や事業用、レンタルバイクなどは、今回の制度の対象外となるので注意しましょう。また、これから新たにバイクを購入する場合だけでなく、現在所有しているバイクでも希望ナンバーを申し込むことが可能です。ただし、現在乗っているバイクの場合、いつでも単に番号だけを自由に変えられるわけではありません。希望番号を申し込めるのは、①新規検査・届出を行う場合、②管轄変更を伴う名義変更または転居による住所変更を行う場合、③現在のナンバープレートを紛失、破損または汚損等し、番号変更を行う場合、④ご当地ナンバーへの番号変更を行う場合です。

なお、希望番号には、抽選を必要としない「一般希望番号」と、人気の高い番号を対象とした「抽選希望番号」の2種類があります。ゾロ目など人気が高い番号は抽選となるため、必ずしも希望通りに取得できるとは限りません。抽選は毎週1回月曜日に実施されますので、落選された場合は次週の抽選に参加可能です。

番号の種類内容
一般希望番号希望する番号を選んで申込み。抽選対象番号以外は、抽選を経ずに取得できる
抽選希望番号全国共通11番号(1・7・8・88・333・358・555・777・888・1111・8888)と地域別の人気番号が対象。当選された方のみ取得できる
出典:国土交通省 記者発表資料、希望番号申込サービスサイト(https://www.kibou-number.jp/html/index.html)

あわせて、ナンバープレートの様式にも変更が加わります。小型二輪では地域名の右側にあるローマ字に数字を追加、軽二輪では地域名の左側にある数字を2桁に増やし、より多くのナンバープレートを発行できるようにしています。

ナンバープレートの新様式

車両区分排気量希望番号様式の変更点
小型二輪自動車250cc超対象地域名の右側にローマ字(CDFGJLNPQRVWX)と数字を表示(例:札幌 C1)
軽二輪自動車125cc超〜250cc以下対象地域名の左側に2桁の数字を表示。数字は左側に1・2・4・5・7、右側に0〜9を使用(例:19 札幌)
原動機付自転車125cc以下対象外変更なし
出典:国土交通省 記者発表資料「バイクの希望番号制度の導入について」(2026年8月18日発表)

なお、原動機付自転車が対象外なのは、ナンバープレートの交付を市区町村が行っている関係で、今回の制度とは仕組みが異なるからです。ただし、江戸川区など、独自に希望ナンバー制度を導入している自治体もあります。

【インタビュー】国土交通省に聞く、希望ナンバー制導入のきっかけ

なぜ今、このタイミングで二輪車にも希望ナンバー制が導入されることになったのでしょうか。制度を所管する国土交通省 物流・自動車局 自動車情報課 総括課長補佐の笹本氏は、導入の背景や想いを次のように説明します。

なぜ今、二輪車にも?導入のきっかけ

国土交通省 物流・自動車局 自動車情報課 総括課長補佐の笹本 翔氏

まずうかがったのは、二輪車の希望ナンバー制を導入したきっかけです。

「今回の希望ナンバー制導入のきっかけは、一部の地域で、二輪車のナンバープレートの番号が近い将来不足するおそれがあり、ナンバープレートの様式の見直しを検討する必要が生じたことです。これに対し、国土交通省では、令和5年6月に関係者によるワーキンググループを設置し、様式見直しについての検討を進めた結果、同じ4桁の番号でも、これまでより多くのナンバープレートを発行できる見込みとなりました。

以前より希望ナンバー制については、二輪車ユーザーや業界関係者の皆様から『四輪車と同様に、二輪車でも好きな番号を選びたい』『覚えやすい番号にしたい』といった前向きな要望が多数寄せられていたため、様式見直しと合わせて導入することとしました」

さらに、これまで二輪車が対象外だった理由についても語ってくれました。

「これまで二輪車については、四輪車と比べて使用できる番号の組み合わせが限られていたことから、希望ナンバー制を導入した場合に人気の高い番号へ申込みが集中し、安定的な制度運用が難しいという課題がありました。今回、ナンバープレートの様式見直しによって、制度運用に必要な番号数を確保できる見通しが立ったことから、ユーザーの皆様のニーズに応えることができました」

2023年のキックオフから、2026年10月実現へ

2026年(令和8年)3月に東京モーターサイクルショーで制度導入が公表され、そして8月18日、「8月19日はバイクの日 HAVE A BIKE DAY」を翌日に控えたタイミングで、申込受付開始日が10月19日になることや、抽選対象番号、申込料金などの詳細が正式に発表されました。導入までの動きについては、順調に進んできたと言います。

「先ほど述べたワーキンググループでの検討を重ね、令和6年3月に制度の方向性をとりまとめました。その時点では、新様式に対応したナンバープレートの製造設備の導入やシステム改修のスケジュールを踏まえ、『令和8年度中の導入』としていました。

その後、ナンバープレートメーカーにおける製造準備などが順調に進んだことから、できる限り早いタイミングでユーザーの皆様に制度をご利用いただけるよう、関係者と調整を進めてきました。その結果、全国で導入・運用が可能となる見通しが立ったことから、令和8年10月から制度を開始することとしました」

趣味やライフスタイルの一部として、個性を出す

制度設計にあたって、二輪車ならではの特性も意識されたと言います。

「二輪車は、単なる移動手段というよりも、趣味やライフスタイルの一部として楽しまれている方が多い乗り物だと思います。そのため、制度の検討にあたっては、二輪車ユーザーならではのニーズについても意識しながら進めてきました。

実際に抽選対象番号を検討する際に実施したユーザーアンケートでは、『819(バイク)』や排気量を表す『250』『400』『750』『1000』など、二輪車ならではと思われる番号も見られました。一方で、実際にどの番号に人気が集まるかは制度を開始してみなければわからない面もあります。そのため、制度開始時点では、まずは既に希望ナンバー制を実施している登録自動車(普通車)の人気番号を参考に抽選対象番号を設定することとしました。

なお、抽選対象番号については制度開始後の状況を踏まえて見直していく予定です。実際にどのような番号に人気が集まるのか、また二輪車ならではの傾向が見られるのか、私自身も楽しみにしています」

ナンバープレートの様式の変更に向けて

制度の検討・準備の中で特に印象に残っているエピソードを尋ねると、ナンバープレートの製造にまつわる裏話を聞かせてくれました。

「様式の変更に伴う、ナンバープレートの製造に関するエピソードが印象に残っています。ナンバープレートは、単に文字や数字を印刷・塗装しているだけではなく、文字と数字が浮き出るようにアルミ板へ金型でプレス加工を行った上で塗装されています。

今回の様式変更では、ナンバープレートの大きさを変えずに、表示する文字数を増やすこととしました。そのため、特に『伊勢志摩』や『尾張小牧』といった地域名について、漢字4文字でも文字がつぶれず、十分な視認性を確保できるよう、ナンバープレートメーカーの皆様には大変ご尽力いただきました。
また、本年3月に制度導入を公表して以降、ライダーの皆様や業界関係者の方々から大きな反響を頂いており、この制度を待ち望んでいた方が多くいらっしゃったことを改めて実感しました」

制度導入に込めた想い、そしてライダーへメッセージ

今回の制度にはどんな想いが込められているのでしょうか。

「希望ナンバー制導入により、四輪車と同様に、二輪車ユーザー・ライダーの皆様にも、ご自身が希望する番号を選べる環境を提供できることとなりました。単なる車両の識別番号にとどまらないナンバープレートの魅力をさらに高めるとともに、ユーザーの皆様一人ひとりのこだわりや個性を表現する手段として、広く利用されることを期待しています。

また、この制度が、バイクを所有する喜びや満足感を高める一助になればと考えています。その結果として、より多くの方にバイクの魅力を感じていただき、バイク市場の更なる活性化やバイク文化の発展につながることを期待しています。この制度をより多くの方に知っていただけるよう、各メーカーをはじめ、バイク関係者の皆様にも周知広報へのご協力を頂きながら、一緒に盛り上げていきたいと考えています」

そして最後に、制度開始を心待ちにしている全国のライダーへ、メッセージをいただきました。

「10月19日からいよいよバイクの希望ナンバーの申込受付を開始します。新たにバイクを購入する際はもちろん、現在お乗りのバイクでも申し込むことが可能です。

希望ナンバー制は、皆様それぞれの思いやこだわりを形にできる制度です。誕生日や記念日、思い入れのある数字など、それぞれに特別な意味を持つ番号があると思います。ぜひご自身ならではのナンバーを選んでいただき、そのナンバーとともに愛車との新たな思い出を積み重ねていただければと思います。
国土交通省としても、全国のライダーの皆様に広く利用いただけるよう、制度開始の準備に万全を期すとともに、しっかりと制度を運用していきます」

申込み方法とスケジュール

受付開始日は2026年(令和8年)10月19日(月)。申込みはインターネット、または各地域の予約ナンバーセンター窓口から可能です。詳細は下記Information欄の希望番号申込サービスサイトで確認できます。

申込料金は2,500円〜3,000円 / 枚(税込)。一般希望番号は入金確認から6営業日で交付可能になります。一方、抽選希望番号は、毎週日曜21時までの申込み分を翌月曜にコンピューター抽選し、当選後、申込手続きと入金確認を経て6営業日で交付可能となります。

項目内容
受付開始日2026年(令和8年)10月19日(月)
申込み方法インターネット、または各地域の予約ナンバーセンター窓口から申込み可能。詳細は希望番号申込サービスサイトで確認
申込料金2,500円〜3,000円 / 枚(税込)
一般希望番号の交付入金確認から6営業日で交付可能
抽選希望番号の抽選・交付毎週日曜21時までの申込み分を翌月曜にコンピューター抽選。当選後、入金確認から6営業日で交付可能

なお、ナンバープレートの破損・汚損などによる再交付は、希望番号申込サービスサイトでは対応していません。各地域の該当する予約ナンバーセンター窓口への連絡が必要なので、希望番号の申込みとは混同しないよう注意しましょう。

二輪車もついに希望ナンバー制の対象となり、愛車に「自分で選んだ番号」を付けられる時代が始まります。誕生日や記念日、語呂合わせ、愛車にちなんだ数字など、その選び方もバイクの楽しみ方のひとつになりそうです。10月19日の申込受付開始を前に、自分ならどんな番号を選ぶか、今から考えてみてはいかがでしょうか。

国土交通省|バイクの希望番号制度の導入について

https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_005812.html

国土交通省|オートバイの「希望ナンバー制」について

https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_tk6_000094.html

一般社団法人 全国自動車標板協議会|希望番号・図柄ナンバープレート申込サービス

https://www.kibou-number.jp/html/index.html

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