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バイクの楽しみがさらに広がる!大型二輪免許のススメ

あらゆる排気量のバイクに乗ることが許される「大型二輪免許」。かつての免許制度では運転免許試験場の二輪免許限定解除(※)審査で二輪免許技能試験を受けて合格するしか取得できなかったのも昔の話で、現在は教習所に通えば誰でも取得できるようになりました。

※限定解除とは、運転免許証にかけられた制限を解除し、制限外の自動車を運転できるようにすること。「普通車はAT車に限る」と記載された「AT限定」をMT車も運転できるようにすることも同義で、ここでは排気量400ccのバイクまでと制限がかかっている普通二輪免許から大型二輪免許へのステップアップを「限定解除」と表現します

コロナ禍以降、大型二輪免許を取得するライダーが増加し、2023年では過去最高の約10万人に達するなど人気が高まっています。バイクメーカーの大型バイクのラインアップの充実が追い風となり、「より遠くまで走っていきたい」と願うライダーの選択肢が広がっています。とはいえ、時間や費用等を理由になかなか一歩を踏み出せずにいるライダーも多いことでしょう。

そこで今回、普通二輪免許から大型二輪免許へステップアップを果たした自工会関係者に体験談を伺いました。大型二輪免許取得をサポートするサービスと合わせてご紹介します。

大型自動二輪免許への関心高まる

出所:自工会「2023年度二輪車市場動向調査」

「大型二輪免許を取得したい」と考えている世のライダーの所有バイクをカテゴリー別にまとめたのが上のグラフです。もっとも多いのが、「オンロード小型二輪(251〜400cc)」(43%)と「オンロード軽二輪(126〜250cc)」(37%)でした。大型バイクは特にオンロードモデルのラインアップが充実しているため、オンロードバイクというカテゴリーで大型二輪免許へのステップアップをしたいと考えているユーザーが多いことが伺えます。

一方、軽二輪(126〜250cc)の中でもオフロードバイクに乗るユーザーは、大型二輪免許の取得意向はあまり高くないようです。

出所:自工会「2023年度二輪車市場動向調査」

「大型二輪免許を取得したいけど、まだ取っていない」という人たちには、どのような理由があるのでしょうか? それを聞いた結果が上の表です。

2021年度と2023年度のアンケート結果を比較してみると、「費用が高い」と「教習所に通う時間が取れない」の数値が上がっているのが分かります。大型二輪免許を取得できるのは満20歳以上なので、「取りたい」と思ったときには社会人になっている人がいらっしゃるでしょう。社会人であるがゆえに「なかなか自由に時間が取れない」という方も少なくないようです。

また、普通二輪免許を保有している人が大型二輪免許を取得するために改めて10万円前後の費用が必要となり、その金額を「安くはない」と考えている方も多いようです。

大型二輪免許を取得した体験者に話を聞いた

データを見ると、決して敷居が低いとは思えない大型二輪免許の取得ですが、果たして本当にそうなのでしょうか。そこで、今年(2024年)3月に大型二輪免許を取得した一般社団法人 日本自動車工業会(以下、自工会)の広報担当の小川正太郎(以下、小川)に、当時の体験談を聞きました。

自工会の小川

小川は長年、普通二輪免許でバイクライフを楽しんできたライダーです。二輪免許を取得したのは今から30年以上も前で、当時はまだ400cc以下のバイクに乗れる免許のことを「中型限定二輪免許」(以下、中免)と呼んでいました。401cc以上の大型バイクに乗るためには「中型限定」を解除(いわゆる限定解除)しなければならず、運転免許試験場での実技試験、いわゆる「一発試験」に合格するしか方法がありませんでした。

バイクの免許と言えば中免が当たり前の時代に免許を取得した小川は、400cc以下のバイクでの日々を楽しんでいました。

「初めて買った愛車は中古車で、ホンダ「VT250スパーダ」でした。北は北海道から南は屋久島まで、10万kmは走りましたよ。いろいろなところに行って、いろいろなライダーに出会いましたが、どうもオフロードバイクに乗っている人たちが楽しそうなのです。オフロードバイクだと、未舗装路でも走っていけますからね。特に『北海道でオンロードだけはもったいない』と言われたことに妙に納得し、スズキ「ジェベル250XC」に乗り換えました」

前職では海外転勤もあってジェベルを手放しましたが、帰国後は憧れだったホンダ「XR250 BAJA」 を購入した小川。現在の愛車は、ホンダ「CRF250L」です。

上の表にもあるとおり、オフロードバイクユーザーの大型二輪免許の取得意向は決して高くありません。では、生粋のオフロードライダーである小川は、何をキッカケにして大型二輪免許を取得しようと思ったのでしょうか。

その理由は「コロナ禍」と「大型バイクのラインアップ充実」だそうです。

「実は、XR250 BAJAを購入して数年後、ライフステージも変わりバイクに乗る頻度が少なくなってしまったんです。年に数回、ロングツーリングに行く程度で、冬場はしまいっぱなしでした。それがコロナ禍で『密を避けましょう』と言われるようになり、友人たちとの会合も飲食店に代わりにツーリングやキャンプの誘いが増えたことがきっかけで、また自分の中でもバイク熱が盛り上がったんです。

しかし、乗る機会が増えると、やっぱり250ccバイクでの長距離移動や高速道路はしんどいんです。最近では制限速度が時速120キロという高速道路もありますが、その速度で巡航するのはきついです。だけどバイク熱は上がっているから、どんどん遠くにも行きたいわけです。このときに、大型バイクという選択肢が浮かび上がってきました」

また、改めてバイクメーカーのラインアップを調べてみて、「大型バイクに魅力的なモデルが多いことにも気づいた」(小川)そうです。

「僕が中免を取ったときは、バイクといえば中型モデルということで250ccや400ccのラインアップが充実していました。だけど今は、多くのライダーが当たり前のように大型バイクを楽しめる時代です。自分が若かった当時と比べても、今の大型バイクのラインアップは魅力的で、とても充実していることに気づきました」

そして決定的だったのが、「大型二輪免許があれば、世界で売っているどのバイクにも乗れるんだよ」というバイク仲間の一言でした。この一言に背中を押され、大型二輪免許を取得すべく2024年1月、教習所に入所しました。

そこでまず驚いたのが、「教習所のスタッフがとても親切だったこと」(小川)でした。

「僕ぐらいの年代(50代)だと、教習所といえば受付が不親切だったり、指導員が高圧的だったイメージをお持ちの人が多いと思います。

でも今は真逆で、皆さんとても丁寧で親切です。『大昔にバイクの免許を取得した頃を思い出して、あんなに教習が厳しいところにお金を払ってまで行きたくない』と思っている人もいるかもしれませんが、行ってみるとガラリと印象が変わると思います」

夜間教習を受ける小川(写真中央)

「大型二輪免許を取りに行きたいけど、仕事が忙しくて時間が取れない」という方もいらっしゃるかと思いますが、小川が通っていた教習所のように、20時まで夜間教習を実施している教習所もあります。これなら仕事帰りに通えるので、大型二輪免許取得が現実味を帯びてきますね。

小川が通っていた教習所は、自宅〜職場間の通勤路の途中にあり、夜間教習に通いやすかったそうです。教習所に通うための時間も必要ですから、立地を考慮しながら教習所を探し、夜間教習を実施しているかはもちろん、実際に通う際のルートをシミュレーションしながら検討するのが良いでしょう。

小川が通っていた教習所の教習車はホンダ「NC750L」

比較的スムーズかつ楽しく教習所に通えたという小川ですが、年齢ならではの困りごとがありました。

「コースを覚えるのが大変でしたね(笑)。中免の卒業検定試験(以下、卒検)のときはそんなに苦労はしませんでしたが、やはり歳を取ったからでしょうか。これは個人差があるかと思います」

また、卒検の予約も少し大変だったと言います。

「卒検は実施日が限られており、しかも僕が受けようと思った時期は2月で、3月卒業を目指す学生さんらが多くて大変混み合っていました。そのため、卒検を受けられたのは3月に入ってからでした。そう考えると、入校する時期もポイントのひとつですね」

ホンダ「レブル1100」をレンタルしてツーリングを楽しむ小川

晴れて大型二輪免許を取得した小川ですが、やはり「これからもオフロードは走りたい」ということで、愛車は変わらずCRF250Lです。保管場所が確保できるまでは、大型バイクの増車は考えていないそうです。

そこで活用しているのがレンタルバイク。これまでヤマハ・MT-07、ホンダ・レブル500やNC750X、レブル1100などをレンタルしてツーリングを楽しんでいるとのこと。

「レンタルバイクでは、オフロード走行は禁止されていることが多いです。だからオフロードを楽しむためにCRF250Lは所有しつつ、大型バイクでの長距離オンロードツーリングではレンタルバイクを利用しています。所有とレンタル、それぞれ楽しみ方が違うので遊びの幅が広がりました」

気になるバイクはレンタルで乗りまくる!レンタルバイクのかしこい使い方

また、「改めて教習所に通うことでスキルアップも果たせた」と小川は言います。

「普段のライディングもスムーズで安心感がアップしました。例えば、発進・停止時もフラつきにくく、右左折時は狙ったラインでキレイに曲がれるようになりました。そして、以前よりもUターンが上手くなりました。何よりあらゆるタイミングでの目視確認などの癖がついたので、進路変更時のヒヤリハットも少なくなり安全運転が身についたように思います」

各地で開催されているライディングスクールと同じようにスキルアップできて、さらに大型二輪免許も取得できるのはとてもお得ですね。

バイクライフが充実し、さらにスキルアップも果たせたことで、小川は「大型二輪免許を取って本当に良かった」と笑顔で語ってくれました。

結構充実?免許取得サポートキャンペーン

二輪車メーカーや中古バイク買取・販売業者、教習所から免許取得の応援をと費用をサポートするキャンペーンが数多く出ています。

キャンペーンの内容は主催者によって異なりますが、「免許取得後に対象メーカーもしくは対象ショップが指定するモデルを購入することで、キャッシュバックもしくはバイク購入代金が割引される」というものです。免許取得後に購入するバイクが決まっている場合は、活用してみてはいかがでしょうか。

今こそ大型二輪免許を取得しよう

「大型二輪免許を取得できれば、世界中のどんなバイクでも乗れるようになります」という小川の友人の言葉は、まさにその通りだと思います。10万円ほどの教習費や、何日かに分けながら受講せねばならない教習と、確かにハードルは決して低くありません。しかし小川の体験談にもあるように、教習所の立地や夜間教習をうまく利用したり、サポートキャンペーンを使うことで乗り越えられるようになります。保管場所がなくて所有できなくても、今ではレンタルで楽しむこともできます。

免許の有無で楽しみの幅まで変わるバイクの世界、この機会に「大型二輪免許を取得してみたい」と思われた方は、是非チャレンジしてみてください。

ライセンスサポートキャンペーン | カワサキモータースジャパン

https://www3.kawasaki-motors.com/mc/campaign/license_support2024/

スズキワールド 免許取得サポート

https://suzukiworld.jp/license_support/index.html

免許取得サポート(Honda Dream)

https://www.honda.co.jp/DREAMNETWORK/campaign/menkyo/

YSP ゲット!ライセンス(ヤマハ)

https://ysp-shop.com/ysp_menu/getlicense

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