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安全運転とともに楽しむジャパンライダーズカフェ

旅を楽しむライダーたちを対象に、ツーリングの目的地や立寄地として憩いの場を提供する「ジャパンライダーズカフェ」(以下、JRC)が、今年も北は北海道、南は熊本まで全国各地で開催されています。

2023年から始まったJRCがイベントを通じてライダーに届けたいことや、実際に参加したライダーの声をレポートしました。

ジャパンライダーズカフェとは

JRCを語るうえで知っておきたいのが、一般社団法人 日本二輪車普及安全協会(以下、日本二普協)が推進する“安全で安心できるバイクの世界”のための取り組み「グッドマナー JAPAN RIDERS」(以下、ジャパンライダーズ)です。「安全」「安心」「快適」「楽しさ」を4つの柱として、ライダーひとりひとりが“安全とマナー”に対する考えや気配りを持つための環境づくりに取り組んでいます。

「安全運転を心がけます」「無事故・無違反でツーリングします」「制限速度を守り、無理な追い越しをしません」など、社会に向けて安全運転への心がけを宣言する「ジャパンライダーズ宣言」は、宣言数が32万件を超える(2025年10月16日現在)など、全国でその輪が広がっています。

JRCはジャパンライダーズの活動の一環で、バイクで出かける機会を提供し、ツーリング時に使える休憩ポイントを整備するとともに、交通安全啓発やマナー向上を推進するためのイベントです。

JRCでは「ジャパンライダーズ宣言」への参加の呼びかけや、美味しいコーヒーの提供、オリジナルステッカーの配布、ジャパンライダーズ・アンバサダーを務めるタレントの梅本 まどかさんをはじめとするゲストによるトークショーといったコンテンツが用意されています。ライダー同士でコミュニケーションできる心地良い場所を創出することで、さらなるバイクライフの広がりを作り出すことも目指しています。

主催者に聞く JRCのこれから

日本二普協 専務理事
髙橋 亮氏

2023年度から始まったJRCは、着実にライダーの輪を広げる貴重な場となってきています。ここまでの手応えや今後の展望について、日本二普協の髙橋氏にお話いただきました。

「JRCは、ライダーの皆様の憩いの場、そして情報交換できる機会を提供するだけでなく、安全啓発を組み合わせることで、安心・安全で快適なツーリングの実現に貢献することを目的としています。

6回のJRC開催を予定していた2024年度は、天候不順により4回の開催となりましたが、総計1,288名がご参加くださいました。皆様からは『マナーアップ宣言をすることで安全意識が高まった』『有意義な時間を過ごせた』『同じバイクカテゴリーのライダーと交流できて楽しかった』といった声をいただいており、私たちが目指す方向性が少しずつ形になってきていると感じています」

「2年目を迎えたJRCは、3年目を前に“何が十分できていて、何が不足しているのか”を見極める段階に来たと捉えています。参加者の平均年齢は40代半ばで、男女比も男性が多いという結果を受け、今後は若年層や初心者ライダー、女性ライダーにも参加していただけるような企画が求められています。ただ、単にエンターテインメント性を強調するのではなく、いかに“安全”という要素を効果的に組み込み、イベントとして成立させねばなりません。

『BIKE LOVE FORUM バイクラブフォーラム』(以下、BLF)のテーマである『世界に通用するバイク文化の創造』の実現を日本二普協としても目指しており、そのためにはまず社会に認められることが不可欠です。日頃から安全運転、そしてマナーの良い運転を心がけることで『バイクっていいね』と周囲から思われるようにならねばなりません。JRCの活動がその流れに繋がっていくために、具体的な落とし込みをしていきたいと考えています」

JRCにきたライダーに話を聞いた

9月20日(土)に埼玉県小鹿野町の「国民宿舎 両神荘前広場」にて開催された「第13回 BIKE LOVE FORUM in 埼玉・おがの」関連イベント「寄ってけ~な!おがの ツーリングキャンペーン」開催記念ステージで同時開催したJRCに立ち寄った来場者に話を聞きました。

笹 晃次郎さん / 27歳 / 群馬県 / Kawasaki「W800」

「今回のイベントはSNSで知りました。JRCが安全運転のための啓発活動をしていることが、もっとも関心を引いた点です。子どもの頃からルールを守る真面目な性格であること、そしてバイクに乗る父から安全運転の大切さを教えられたことから、模範的な運転を心がけています。JRCの取り組みは、私にとっても大変共感できるものです」

真鍋 光法さん / 49歳 / 神奈川県 / Suzuki「SV650」

「ウェブ情報からJRCの開催を知りました。普段からバイクイベントには積極的に参加していて、今回はBLFとの共催とのことで、興味を持って参加しました。

若い頃は安全運転のことをあまり気にしていませんでしたが、周囲の人間がバイクで事故に遭った話を聞くようになり、家族のことも含めていろいろと考えるようになりました。今は『バイクに乗る際は、無事に帰宅することが大事』だと思っていて、運転やマナーに気をつけるようにしています。

JRCが行なっている安全運転啓発活動は大切なことですし、もっと世の中に広めていってほしいです。私もバイク仲間にJRCのことを教えようと思います」

今年のJRCは香川県であと1回!

今年のJRCは、10月19日(日)に香川県の与島パーキングエリア第2駐車場で開催されるバイクイベント『せとうちバイクフェスタ2025 in 与島』との併催回があります。賑やかなイベントになること間違いなしですので、ご興味がある方は是非香川までバイクで訪れてみてはいかがでしょうか。

日時10月19日(日) 9:00〜15:00
会場瀬戸中央自動車道 与島パーキングエリア 第2駐輪場
(〒762-0071 香川県坂出市与島町587)
※せとうちバイクフェスタ与島と併催
参加費無料

安心・安全なバイクライフのための取り組み

ライダーに憩いの場を提供することを通じて安全運転の大切さを伝えるJRCの活動も3年目になります。バイクに対するイメージがより良いものになり、「バイクに乗りたい」と思ってくれる仲間が増えればバイクを取り巻く環境はもっと整備され、ライダーやその家族が安心できるバイクライフを実現できるようになるでしょう。JRCはその取り組みの第一歩となる場所です。ここから安全にバイクに乗る仲間とともに安心・安全なバイクの世界を作っていきましょう。

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