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胸部プロテクターのススメ!バイク事故損傷部位ワースト2位が胸部なのに、なんでプロテクター着けないの?

夏になるとバイクに乗る機会が増える反面、非常に軽装で乗車するライダーを多く見かけます。

2020年に警視庁が発表した二輪車交通死亡事故統計によると、死亡事故の原因となる損傷主部位は、頭部、胸部、腹部の3部位が大部分を占めており、過去5年で見ると、3部位の合計が86.5%でした。

 

警視庁「二輪車の交通死亡事故統計(2020年中)」

また、事故の多い時期は過去5年平均でも、「7月」から「11月」(夏から秋)にかけて多くなる傾向があります。そうです、まさに今の時期に事故が最も増えているのです。

頭部の保護、つまりヘルメットの着用率については、以前に比べかなり改善傾向にあるものの、損傷主部位の第2位である胸部の保護を担う胸部プロテクターについては、いまだ大幅な普及には至っていません。

そこで今回は、胸部プロテクター装着の大切さについてご紹介いたします。

 

年別胸部プロテクター着用率の推移

警視庁「二輪車用ヘルメットのあごひも及び胸部プロテクターの着用状況調査結果」

胸部プロテクター着用率は、令和元年(2019年)、令和2年(2020年)ともに着用率8.4%という結果が出ています。おおよそ10人に1人も着用していないことになります。

 

警視庁「二輪車用ヘルメットのあごひも及び胸部プロテクターの着用状況調査結果」

着用しない理由としては、「値段が高い」という金銭面の理由は18.1%と意外にも低く、実は半数近くの方が「着用が面倒」という理由で未装着となっています。

 

バイク用品店に胸部プロテクター需要のイマを聞いてみた

統計からみた胸部プロテクターの着用率については前記のとおりですが、それではライダーの消費動向、つまり胸部プロテクターの販売状況について、大型バイク用品店「ライコランドTOKYOBAY東雲店」の原島店長に伺いました。

 

ライコランドTOKYOBAY東雲店 原島店長

MOTOINFO(以下、MI):昨今のバイクユーザーの安全意識はどう捉えていますか?

原島店長:最近はプロテクター内蔵ウェアの販売が好調で、販売する立場としても多くの選択肢から試着して選んでいただけるように売り場も拡大しています

少し前までは、売り場でお客さんに薦めて渋々購入する方が多い印象でしたが、最近はお客さんがジャケットを選ぶ際、かなりの確率で胸部プロテクター内蔵が必須条件となってきており、お客さんの方からプロテクター内蔵ジャケットの在庫を聞かれることも増えました。

 

MI:WEBやSNSの影響でしょうか?周囲の人の影響でしょうか?

原島店長:バイクに乗りたてで、初めて胸部プロテクターをお買い求めに来店されたお客さんへ尋ねてみると、どうやらバイク仲間に薦められるケースが多いようです。各社商品のラインアップも増えており、胸部プロテクターまたは胸部プロテクター内蔵ジャケットの販売が今後も増えることが予想されます。

 

機能の多様化、進化を続ける胸部プロテクター

MI:次に、現在主流の胸部プロテクターについて教えてください。

原島店長:現在、胸部プロテクターは大きく分けると「ベルトタイプ」と「インナータイプ」があります。そして、どちらも一長一短あります。もちろんどちらも十分な強度ですので、お客さんの想定する用途に合わせてご提案させていただいています。

 

陳列されている”ベルトタイプ”の胸部プロテクター

ベルトタイプ

原島店長:まず、ベルトタイプは、今持っているジャケットにプロテクターが内蔵されていない場合に購入されるケースが多いです。主にゴムベルトで固定するためフィット感が高く、また軽量な製品もあり、15種類以上とラインアップも豊富です。価格も3,000円台からと購入しやすい価格帯であることも魅力の一つです。

一方で、ジャケットを脱いだ時の露骨なプロテクター感を気にする方や、少数派ですがベルトの締め付けが気になるという方もいます。

 

インナータイプ

原島店長:最近、用品メーカー各社でラインアップの拡充が活発なのがインナータイプ。こちらは、メッシュ素材などを使用し、快適性を確保しながらインナー感覚で着られるタイプです。身体にもフィットし、中には衝撃を受けた時だけ素材が固くなる特殊素材を使用したものもあり、ベルトタイプよりも物々しく見えない点も好評です。

好みが分かれる点としては、インナータイプは文字通りインナーとして装着する想定で作られているため、出先での脱着が少々しづらいことです。

 

「永くバイクライフを!」という個々人の気持ちにかかっている

冒頭の警視庁のデータから、着用が義務付けられているヘルメットと、任意である胸部プロテクターを併用することによって、致命傷を7割以上避けられる可能性があります。

いま、プロテクターの種類や機能はさらに進化を続け、それに合わせてしっかり試着・吟味できる用品店も増えているなか、あとは実際にライダー自身がプロテクターの必要性を感じ、装着を決断するだけです。

胸部プロテクターを持っていない方やこれからバイクに乗る方は、コロナ終息後に一度、店頭で製品試着をしてみてはいかがでしょうか?想像していたよりも軽量であったり、脱着が容易であったり、意外とポジティブな発見も多いかもしれません。

あなたのその選択と行動が、楽しいバイクライフに繋がります。

警視庁「二輪車の交通死亡事故統計(2020年中)」

https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kotsu/jikoboshi/nirinsha/2rin_jiko.html

警視庁「二輪車用ヘルメットのあごひも及び胸部プロテクターの着用状況調査結果」

https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kotsu/jikoboshi/nirinsha/heru_pro.html