fbpx

万が一の救世主!バイク向けロードサービス完全ガイド

ツーリング先で、もし愛車が動かなくなってしまったら……。ライダーなら誰もが一度は抱く「万が一」の不安。そんなときに頼りになるのがロードサービスです。しかし一口にロードサービスと言っても、それを提供しているのは日本自動車連盟(JAF)をはじめ損害保険会社(任意保険)やバイクメーカーなど、さまざまな選択肢があります。本記事ではロードサービスの基本を押さえ、提供元によるサービスの違いを整理し、愛車と自分を守るために知っておきたい最新事情をご紹介します。

そもそも「ロードサービス」とは?

ロードサービスとは、走行中のトラブル(自走不能・故障・事故)が発生した際に、現場へ駆けつけて応急処置や搬送を行う救援サービスの総称です。主な対応内容は以下の通りです。

  • レッカーけん引:レッカー車で車両の一部を保持し、地面に接地させた状態で移動する対応
  • 搬送:積載車や多目的車に車両を載せて運ぶ対応
  • バッテリー上がり:ポータブルバッテリーを使用したエンジンの応急始動
  • 燃料切れ:ガス欠時の燃料補給
  • パンク:応急修理または搬送
  • 鍵の閉じ込み:メットインスペースなどへの鍵閉じ込みにも対応
  • 転倒車両の引き起こし:立ちごけなどにより転倒したバイクについて、車両の引き起こしをサポートするサービス

バイクにはスペアタイヤや応急修理キットが搭載されていないケースが大半です。タイヤのパンクひとつをとっても自力での解決はほぼ不可能であり、ロードサービスの重要性は四輪車以上とも言えます。

バイクが受けられるロードサービス

バイク向けロードサービスは大きく4つに分類できます。それぞれに強みと注意点があるため、その特徴を理解しておくことが大切です。

①JAF(一般社団法人 日本自動車連盟)

2026年東京モーターサイクルショーにて展示された二輪車けん引用アタッチメントは、JAFが2022年に国内で初めて開発し、現在は全国で運用している装備です。従来は四輪車専用であったレッカー車でも、二輪車のけん引が可能となっています

JAFではすべての二輪車へのロードサービスを提供しています。2025年度のバイク救援件数は年間9万6,032件にのぼり、24時間・365日、全国どこでも対応可能な体制が整っています。

JAFの最大の特徴は「人」に紐づくサービスであること。車両登録が不要で、自分が所有するバイクでなくても、レンタルバイクの運転中であっても、同じ会員証1枚でサービスを受けることができ、バイクを複数台所有しているライダーにも心強い仕組みです。

また、JAFは近年バイク救援体制を強化しています。従来、バイクの搬送に対応できるJAFの車両は「車両積載車」と「多目的車」のみで、全国合計209台という限りがありました。そのため、バイクのトラブル時に対応できる車両が出払っている場合、現場到着まで数時間待ちというケースも珍しくありませんでした。

この課題を解決するために開発されたのが、日本初の「二輪アタッチメント」です。四輪車専用のレッカー車に搭載することで、バイクのレッカーけん引搬送を可能にする専用器具で、2022年1月より順次全国で運用を開始しています。これにより、バイクを搬送できるロードサービスカーは運用前比で約2.5倍の523台にまで増加し、救援現場への到着時間も短縮されています。また、バイクを傷つけないことを重視した保護設計が施されており、走行時の振動や路面からの衝撃が車両に直接伝わらないよう配慮した構造となっています。対応車種は50ccクラスのスクーターから大型二輪車まで幅広くカバーしています。

JAFのバイク向けロードサービスまとめ

項目内容
入会金2,000円(初年度のみ)
年会費4,000円(個人会員) / 2,000円(家族会員・1名あたり)
対象車種原付〜大型二輪
対応時間24時間・365日
利用回数制限なし
会員無料けん引距離20km(2024年4月改定)

②損害保険会社

バイク保険(任意保険)や、自動車保険のファミリーバイク特約に、ロードサービスが標準またはオプションで付帯しているケースが多くあります。保険に付帯している場合、追加費用不要で利用できるのはもちろん、事故が発生した際には、保険会社への連絡とロードサービスの手配が一本化されるワンストップ対応も大きなメリットです。

ただし、レッカー搬送の距離に上限が設けられていたり、年間の利用回数が制限されていたりするケースがあるため注意が必要です。また、対応できるトラブルの種類や、搬送先の条件も保険会社・プランごとに異なります。保険を契約・更新する際には、ロードサービスの条件を一度確認しておくことをおすすめします。

③バイクメーカー系列の正規ディーラー

国内主要バイクメーカーは、それぞれ独自のロードサービスプログラムを提供しています。最大のメリットは、搬送先がそのまま正規のディーラーや整備工場となり、純正パーツによる修理につながる点。トラブル発生から修理完了までをメーカー正規ルートで一貫して対応してもらえる点が魅力です。一方で、対象車種や加入条件が限定される点には注意が必要です。多くの場合、対応メーカーの車両のみが対象となり、新車購入時に自動付帯されるプログラムもあります。国内主要バイクメーカーであるカワサキ・スズキ・ホンダ・ヤマハのロードサービスの特徴を見ると、各社でサービス内容や補償範囲に違いがあります。また、排気量別などにより様々なプランがあるので、各社ホームページを確認ください。

メーカーサービス名新車付帯搬送距離年会費(税込)特徴
カワサキカワサキプラザ ロードサービス1年無料無制限継続6,300円2・3年プランへ変更可(新車3年一括11,000円)。中古車向け50km・無制限プランも用意
スズキロードサービス ベーシックプランなし50km〜無制限3,700〜18,800円1〜3年×50km・無制限の全6プラン。全国ホテル・レジャー施設の割引特典付き
ホンダHonda Dream Owner’s Club3年無料ホンダドリームまで無制限4年目以降は3,850円旅先での帰宅費用・宿泊費・レンタカー費を補償するバックアップサービスあり(自宅から100km以上の場合)
※126cc以上の新車購入に限る
ヤマハクラブヤマハモーターサイクルなし15km〜無制限3,200〜6,300円全国5,000拠点のネットワーク。搬送距離を3段階から選択可。カギ穴いたずら補償対応あり
ヤマハ(YSP)YSP 無制限ロードサービス1年無料無制限継続4,700円〜125ccスポーツモデルも対象。新車2年・3年プランあり

カワサキ「カワサキプラザ ロードサービス」

カワサキプラザで新車を購入すると、1年間距離無制限・無料でサービスが付帯します。2年・3年の有料プランへの変更も可能(新車3年一括で11,000円)。中古車向けに50km・無制限の2プランも用意されています。

https://www3.kawasaki-motors.com/plazanet/support/roadservice/

スズキ「ロードサービス ベーシックプラン」

1年・2年・3年×搬送50km・無制限の組み合わせで全6プランと選択肢が豊富。最安は1年50kmプランで年3,700円。全国のホテル・旅館・レジャー施設の割引特典(レジャー割引)が付帯するという他社にない独自特典も魅力のひとつです。

https://www1.suzuki.co.jp/motor/road_service/rs/

ホンダ「Honda Dream Owner’s Club」

ホンダドリームで126cc以上の新車(国内認定車)を購入した場合、ホンダドリームまでのレッカー搬送が無制限となります。さらにロードサービス利用後に「帰宅費用(上限2万円)」「宿泊費用(上限1.5万円)」「レンタカー費用(6時間以内)」の3択から選べるバックアップサービスが特徴的です。自宅から直線100km以上離れた場所でのトラブル時に適用されるこの補償は、メーカー系では最も手厚い旅先対応と言えます。
※サポート内容や年会費は異なりますが、中古車などを購入されたお客様が加入可能なロードサービスもあります。

https://www.honda.co.jp/DREAMNETWORK/support/club/service.html

ヤマハ「クラブヤマハモーターサイクル」

全国5,000拠点のネットワークが強み。搬送距離は15km・50km・無制限から選べるプラン制(年会費3,200〜6,300円)で、カギ穴いたずら補償対応も含まれます。

https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/owner-support/club-yamaha/road/

ヤマハ「YSP 無制限ロードサービス」

YSP(ヤマハスポーツバイク専門店)で新車を購入すると、1年間無料・走行距離無制限でロードサービスが付帯します。YZF-R125、MT-125、XSR125、WR125Rなどの125ccスポーツモデルも対象という間口の広さも魅力です。

https://ysp-shop.com/ysp_menu/road-service

④専門業者が提供する特化型ロードサービス

一般的なロードサービスでは対応が難しいニーズに応える、専門特化型の選択肢も増えています。

ZuttoRide

ZuttoRideは、バイクに特化したロードサービスと盗難保険を一括で提供する専門サービスです。カワサキ・スズキ・ホンダ・ヤマハの公式ロードサービスの運営を手がける実績を持ち、全国6,000店以上のネットワーク・年間2万件以上の出動実績を誇ります。

ロードサービスは搬送距離50km・100km・無制限などから選択でき、搬送先を自宅や指定のバイクショップから選べる点も特徴です。盗難保険は最大300万円まで補償可能で、車両盗難だけでなくパーツ盗難や鍵穴へのいたずらにも対応しています。ロードサービスと盗難保険をセットにした「フルサポートプラン」では、自宅から直線100km以上の場所でのトラブル時に帰宅費用・宿泊費・レンタカー費用のいずれかを補償するバックアップサービスも付帯します。

https://zuttoride.jp/

ロードサービスは、普段は意識しない存在かもしれません。しかし、ツーリング先でバイクが動かなくなった瞬間、そのありがたみは一気に現実のものになります。JAF、任意保険、メーカー系ロードサービス、専門業者には、それぞれ異なる強みがあります。各サービスの特徴を知り、自分の走り方に合った備えを選んでおくことが、安心して遠くへ走り出すための条件です。

バイクは自由な乗り物ですが、その自由は「帰ってこられる安心」があってこそ。次のツーリング前には、愛車の点検とあわせて、自分のロードサービスの内容も一度確認しておきましょう。

JAF バイクのロードサービス

https://jaf.or.jp/common/about-road-service/contents/bike

カワサキ「カワサキプラザ ロードサービス」

https://www3.kawasaki-motors.com/plazanet/support/roadservice/

スズキ「ロードサービス:ベーシックプラン」

https://www1.suzuki.co.jp/motor/road_service/rs/

ホンダ「Honda Dream Owner's Club」

https://www.honda.co.jp/DREAMNETWORK/support/club/service.html

ヤマハ「クラブヤマハモーターサイクル」

https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/owner-support/club-yamaha/road/

ヤマハ「YSP 無制限ロードサービス」

https://ysp-shop.com/ysp_menu/road-service

ZuttoRide

https://zuttoride.jp/

RECOMMEND

あなたにオススメ