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バイクキャンプの達人コバユリさんに訊く!バイクキャンプ初心者のためのおすすめアイテムと気を付けたいポイントとは?

前回の記事では、バイク×アウトドアをこよなく愛する自然派エッセイスト小林夕里子さん(以下、コバユリさん)をお招きし、初めてのバイクキャンプを楽しむための心得についてご紹介しました。

バイクキャンプの達人コバユリさんに訊く!初めてのバイクキャンプを楽しむための下準備とは?

バイクキャンプの達人コバユリさんに訊く!初めてのバイクキャンプを楽しむための下準備とは?

 

後編となる今回も、これからバイクキャンプに挑戦してみようと考えている方に向けた、キャンプ場の選び方やおすすめアイテム、気を付けたい注意点についてお話を伺いました。

 

いかにリラックス体験できるのかが重要なポイント

コバユリさん

バイクキャンプ初心者がキャンプ場を選ぶ際の留意点については前回の記事でも触れましたが、もしもキャンプ未経験でこれから初めてバイクキャンプに挑戦する方であれば、なるべく自宅から近い距離にあるキャンプ場にした方が良いとコバユリさんは語ります。

バイクでキャンプに行く際は、当然バイクに様々な道具を積載します。キャンプ道具を満載した自身のバイクは重く大きくなり、操縦性や直進安定性をはじめ、重心も高くなるためバランスの取り方や制動力などにも変化が生じ、運転に影響します。また、乗降時や押し歩きの際のコツも変わってくるため、普段よりも心身ともに疲労しやすくなりがちです。

そのため、バイクキャンプ初心者には、できるだけ短い時間で到着できる自宅から近いキャンプ場がオススメということです。

 

また、キャンプ場によっては当日予約や予約なしでも利用可能な施設もありますが、バイクキャンプ初心者であれば必ず事前予約するようにしましょう。キャンプ場ではない場所に勝手にテントを張る(いわゆる野営)のはNGです。

さらに、初めてのバイクキャンプであれば、なるべく午後の早い時間にチェックインがオススメです。テント設営に不慣れな初心者は、当然キャンプ上級者よりも設営に時間がかかるもの。気づいた頃には日没寸前ともなると、焦りが生じて様々なトラブルも起こりかねませんので、夕方以降のチェックインは避けましょう。

なお、初めてのバイクキャンプではなかなか難しい判断かもしれませんが、キャンプ場到着の直前に天候が下り坂であれば、無理に決行せず諦めて引き返す勇気も必要ですね。

 

キャンプ場に到着したら、いよいよテントを設営する場所を探すわけですが、設営場所はなるべく管理事務所から近いポイントを選び、人目の届かない奥地や死角になるような場所は避けた方が良いでしょう。

次にバイクは、前回の記事で紹介したバイクキャンプ三種の神器のひとつ「サイドスタンドプレート」を使って、安定した場所にしっかりと駐車しましょう。その際に、必ずテント(就寝場所)から離して駐車するよう心がけ、万が一バイクが倒れた際に自身が潰されてしまう二次被害だけは絶対に防ぎましょう。

そしてもう一つ大事なのは、ライディング用とは別に、キャンプ場で過ごすための楽な履き物を用意しておくと、リラックスの度合いが格段に上がるそうです。

つまり、バイクキャンプという慣れない環境での非日常体験において、どれだけトラブルというストレスの種を未然に潰しリラックスした状態で楽しめるかが、バイクキャンプをリピートしたくなる重要なポイントということですね。

 

うっかり携帯を忘れがちなアイテム3つ

キャンプの醍醐味といえば、現代社会から離れて自然のなかに身を投じることで味わえる“非日常”体験でしょう。木々に囲まれ、鳥の声や川のせせらぎを聞きながらアウトドアでストレスフリーな時を過ごす、そんなことを思い浮かべますが、アウトドア体験の少ないキャンプ初心者が見落としがちな必須携帯アイテムについて、コバユリさんから3つオススメしていただきました。

まず1つ目は、虫よけ効果のあるスキンケアで、お気に入りはパーフェクトポーションのアウトドアシリーズです。同シリーズのボディスプレーやローションは、虫除けの効果が期待できるスキンケアアイテムで、天然由来の成分によって大人から子どもまで安心して使うことができます。

 

2つ目は日焼け止めアイテムです。バイク走行中はヘルメットやグローブなどによって多少日差しから守られていますが、キャンプ場についてからは軽装になるため、UVケアをお忘れなく。特に手の甲はケアを怠りがちなのでしっかりと日焼け止め対策をしましょう。

3つ目は小学生が登下校時などに携帯する紐付きのアラームです。紐付きのアラームは、特に女性にオススメのアイテムで、野生動物と遭遇してしまった場合や、もしものトラブルの際に効果的です。

 

よく聞く失敗談は「夜眠れなかった…」

初心者バイクキャンパー向けのスクールを定期的に開催するコバユリさんに、バイクキャンパーの失敗談について訊きました。

まず、よく聞く失敗談としては、普段アスファルトしか走った経験のないライダーが、キャンプ場でいきなり砂利や土といった未舗装路の走行を強いられ、転倒してしまったというケースです。これは前回の記事でも記したとおり、事前にキャンプサイトまでの導線を確認することで未然に防ぐこともできますので、電話等でしっかりと事前確認するようにしましょう。

次に、キャンプ場に忘れ物をしてしまう人も多いとのこと。この対処法は、キャンプツーリングに限ったことではありませんが、例えばバイク積載時に自分流ルールを決めて積み下ろしするように徹底することで紛失を防ぐこともできるでしょう。

そして最後に、最もよく耳にする失敗談は、キャンプ場で安眠できなかったという話です。しっかりと睡眠が取れないと、翌日に疲労を持ち越すこととなり、辛かった記憶が残るとともに帰路のバイク走行も危険が伴います。テント泊という不慣れな環境でもできる限り安眠するためには、しっかりとした寝具(寝袋やマット)を選び、寝心地と保温性を確保する必要があるとのことでした。

 

コバユリさんのキャンプイベントには、初心者・上級者問わずいつも多くの方が集まり、ソロキャンパーの参加割合も多いことから、いつのまにかライダー同士が仲間になっているのをよく見かけるそうです。

なにより初めてのバイクキャンプに不安はつきものです。一人で初バイクキャンプに出かけ「自立できた!」と感動するのも楽しいものですが、こうしたキャンプイベントから初バイクキャンプデビューするのも良いかもしれません。

最後に、「コバユリさんにとってバイクキャンプとは?」とお尋ねしたところ、自分にとってバイクキャンプとは“自然とのつながりを戻すため。自然と会話するため。”と、まさにアウトドアにおける非日常体験を存分に楽しんでいるような答えが返ってきました。

 

バイクキャンプ、今年はぜひ一歩踏み出してはいかがでしょうか?

小林夕里子(コバユリ)さんTwitter

https://twitter.com/cobayuri

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