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ライダー必見!2026モーターサイクルショー注目製品まとめ

大阪・東京・名古屋の3会場で開催されたモーターサイクルショー。2026年も会場には、ライダーの悩みを解決し、安全性や快適性の向上に貢献するアイテムや技術が数多く展示されていました。素早く展開するエアバッグから、蒸れにくいレインウェア、視線移動を抑えて情報を確認できるHUD(ヘッドアップディスプレイ)など、今すぐ使いたくなる実用派アイテムから、バイクの楽しみ方を広げる先進技術まで、MOTOINFO編集部が注目した製品を紹介します。

RSタイチ:公道走行に特化したベストタイプエアバッグ

0.049秒で展開、公道走行に特化して開発

市場に出回るプロテクターの多くがレースシーンでのデータをもとに開発されているなか、RSタイチのT-SABEは「公道走行に特化」して作られているのが特徴です。クルマ用エアバッグの分野で高い実績(マーケットシェア40%超)を持つオートリブ社との約3年間にわたる共同開発を経て生まれた製品で、安全性へのこだわりがうかがえます。

エアバッグが膨らむ速さは約0.049秒。開発について担当者は以下のように語ります。

「公道走行時のセンシングの検知の正確さとスピードを高めるために、ヨーロッパや日本の一般公道でずっとデータを録り続けてきました。一般的に日本の二輪車乗車中の死亡事故では、致命傷となる損傷部位が頭部や胸部に集中しており、致命傷につながるダメージを抑えることを目的として、胸部と背部の保護に特化した設計となっています。バイクが車とぶつかったとき、ライダーは前のめりになるのですが、その時に肩が前に行く動きを6軸センサーが検知して、展開が必要だと判断するまでが0.019秒、インフレーターを展開させて膨らみ切るまでが0.03秒、トータル0.049秒という圧倒的なスピードで、ライダーを瞬時に保護します」

また、エアバッグが展開したあとに身体が飛ばされて地面に落ちたり、滑っていったりする、いわゆる2次衝突・3次衝突にも備え、一度膨らんだエアバッグが簡単には縮まない構造が採用されています。なお、装着感については「背中にちょっと荷物を入れたバックパックを背負っている感じ」とのこと。

日常の使いやすさにも配慮

同製品は普段のツーリングで毎週使うことを想定していることから、バイク用のエアバッグとしては珍しく、洗濯に対応している点も特徴の一つです。ファスナーで防水のエアバッグユニットを丸ごと外すことができ、ベスト本体も手洗いによる洗濯が可能。日常使いへの配慮も嬉しいポイントです。

また、専用スマートフォンアプリ「T-SABE CONNECT」とT-SABEを連携することで、スマートフォンからT-SABEの管理が可能。エアバッグ展開時には、転倒時の位置情報を知らせるエマージェンシーコール機能も備えています。スマートフォン経由でアップデートできるため、継続的な機能改善も期待できます。

ワークマン:透湿度100,000g/m²/24hのレインジャケット

透湿度100,000g/m²/24h超えを実現する「XShelter」

一般的な高性能レインウェアの透湿度が20,000g/m²/24h程度と言われるなか、この製品では透湿度100,000g/m²/24hの生地を一部に採用しています。会場で話を聞いた担当者も「普通50,000でも驚くので、最初に見た時は0が一つ多いのではないかと指摘しました(笑)」と話していました。この超透湿性能を支えているのが、新技術「三次元ナノ多孔質メンブレン」が採用されたワークマン独自の新素材「XShelter」です。同製品は透湿度100,000g/m²/24hの生地と50,000g/m²/24hの生地を組み合わせていて、圧倒的な透湿性と吸放湿性能を実現しながら、耐水圧30,000mmの防水性もしっかり両立させています。

温度の可視化からバックパック対応まで、ライダー目線の仕掛けが満載

脇下には大型ベンチレーションを備え、物理的な通気もしっかり確保されています。背面のファスナーを開くことでバックパックを背負ったままでも着用できます。さらに袖口にはインナースリーブがついており、雨が入りにくい構造になっているなど、細部まで行き届いた気配りも魅力です。これだけの機能を備えながら、価格は税込9,800円。1万円を切るコストパフォーマンスの高さも見逃せません。

ミツバサンコーワ:シールド用アイテムから開発中の日除けカバーまで展示

ヘルメットシールドを高機能化する「ULOOK」

ミツバサンコーワは、光学製品を手がけるUGAM社のアイウェアブランド「ULOOK」のアイテムを代理店として販売しています。そのなかでも今回注目したいのが、ヘルメット用曇り止めシートです。ヘルメットのシールドの内側にある純正のピンに固定して取り付けることで高い曇り止め性能を発揮。外部からのダメージも軽減し、シールドが傷みにくくなるなど、装着するだけで純正のシールドを高機能化することができます。

また、カラー展開も豊富で、クリアをはじめ、イエローやスモーク、さらにはミラー加工や調光機能のついたものまでラインナップしています。SHOEI、Arai、OGK KABUTOなど主要ヘルメットメーカーの型式に対応していて、メンテナンスは水か精製水、または無水エタノールで軽く拭くだけと手軽です。耐用期間については2年程度が目安とのことで、長く使える点も魅力です。
※スモークやミラーなど光線透過率の低いシールドは、明るい時間帯・環境で使用してください。トンネル内、夕方、夜間など視界が確保しにくい状況では使用しないでください。

開発中のバイク用サンシェード「サンカットアーマー」

放射冷却素材「ラディクール」を用いたバイク用の日除けカバーも展示されていました。特に夏の炎天下ではバイクの外装が高温になり、すぐに出発したくてもニーグリップができない、シートが熱くて座っていられないと悩まされることもしばしば。それを解決するための製品です。

「このカバーを掛けることによって、汚れや無断で触れられることを防ぎ、防犯やいたずら防止にもつながると思います。展示中に、『ヘルメットを置いた状態で被せたい』という意見もいただいたので、生の声を取り入れながら開発を進めていきます」(担当者コメント)

Kaedear:ヘルメット内に装着する次世代HUD

視線移動ゼロで情報を取得

KDR-BH2は、ヘルメット内に装着することで、ナビ、速度、通話、音楽などの情報を視界内に表示できるスマートモニターです。視線移動を最小限に抑えることで、路面状況への注意を保ちやすくなります。表示性能の要は3,000ニトの鮮明なOLEDパネルで、明るさ自動調整機能を搭載しているため、日差しが強い日中でも夜間でもクリアな視界を確保。操作性も抜かりなく、物理ボタンのワイヤレスリモコンに加えて音声コマンドにも対応しており、雨天やグローブ着用時でも操作しやすい仕様です。
※走行中にディスプレイ表示を注視することは大変危険です。表示内容を確認する際は、周囲の交通状況に十分注意し、安全運転を妨げない範囲でご使用ください。

多彩な連携機能と幅広いヘルメットに対応

連携機能の豊富さも大きな魅力です。CarPlayとAndroid Autoに対応しており、スマートフォンとシームレスに接続可能。最大9台まで接続できるメッシュインカム機能に加え、アプリ経由で離れた場所にいるライダーともつながれるモバイル通信接続(最大15台)にも対応しています。さらにリアカメラを接続すれば後方映像をHUDに表示でき、死角を減らす機能も備えています。本体とディスプレイは別売りのマウントベース等で移設可能で、フルフェイスからハーフヘルメットまで多様なタイプに取り付け対応。メガネを着用したままでも使用できる設計も、ライダーにとって嬉しいポイントです。

プロトタイプ:シミュレータで広がるバイクの楽しみ方

2軸動作で実現する没入感

プロトタイプが手がける二輪リアルシミュレータの最新モデル「2X Pro」は、バイクで最も難しいとされるハンドリング(正操舵/逆操舵)を再現し、高い没入感を実現しています。ライダーの荷重を2軸(X軸・Y軸)で検知できる点と、ハンドルに対してどれくらいトルクを入れているか、カウンターステアをどのように再現するかにこだわって開発されている点が大きな特徴です。また、ヤマハ発動機との共同開発モデル「モトレーター U」は、子どもから大人まで直感的に操作することができる入門用モデルとして設計されており、会場でも幅広い世代の方々が、シミュレータでバイクを操る楽しさを体験していました。

「幅広い世代の方に楽しんでいただきたいです。普段バイクに乗っているライダーがレースの楽しさを感じたり、昔バイクに乗っていた人が疾走感と楽しさを思い出すために体験したり、初心者からベテランまで幅広い人にとってバイクの入口になればと思っています」(担当者コメント)

さらに、ライダーの走行中の動きを可視化する「超小型無線ライダーモーションセンシングプロジェクト」も進行中。静岡大学やクシタニと共同開発されているワイヤレスIMU(慣性計測装置)は、有線接続の煩わしさを解消するもので、約15mmクラスの超小型センサーを両肘や両膝、さらにはレザースーツ内への組み込みも視野に入れて開発されています。

この技術を一言で伝えると、走行中のライダーの動き(モーション)を検知(センシング)し、その情報を蓄積するものです。こうした定量化されたデータによって、サーキットなどを走行するライダーのフォーム改善などに生かされます。また、この技術が将来的に市販化されれば、公道走行を前提とした一般のライダーにとってもメリットがあります。たとえば、ツーリング中の疲労蓄積による身体のイレギュラーな動きを検知して休憩を促したり、初心者ライダーやリターンライダーのコーチングなど、安全に寄与するのではないでしょうか。

今年のモーターサイクルショーでは、走行中のリスクをカバーする安全技術や、走行時の快適性を高めるガジェットが多数登場しました。いずれもライダーのリアルな悩みに寄り添った製品・技術であり、今後のバイクライフをより快適で安全なものにしてくれそうです。これからのツーリングシーズンに向けて、各社の最新アイテムにも注目してみてはいかがでしょうか。

ベストタイプエアバッグ T-SABE(ティーセーブ)|RSタイチ

https://www.rs-taichi.com/special/t-sabe/

エックスシェルター(R)プレミアム超透放湿ウルトラレインジャケット|WORKMAN

https://workman.jp/shop/g/g2300068561030/

ULOOK|ミツバサンコーワ

https://www.mskw.co.jp/motorcycle/ulook/

バイク用ヘッドアップディスプレイ スマートレコードアイ|Kaedear

https://www.kaedear.com/products/kdr-bh2

2X / 2X Pro|PROTOTYPE

https://www.proto-type.jp/news/tms2026-prototype

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