鈴鹿サーキットで熱い戦いが繰り広げられる「2025 FIM世界耐久選手権 “コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第46回大会」(以下、鈴鹿8耐)が今年も開催されます。すでにチケットを購入して鈴鹿8耐への準備を始めている方、興味はあるけど行こうかどうか迷っている方、一緒に観にいく仲間を探している方と、いろいろいらっしゃることでしょう。そうした悩める皆さんに、鈴鹿8耐観戦がもっと楽しくなる見どころやコンテンツをご紹介します。

今年も激戦必至！鈴鹿8耐は世界最高峰の戦い

今年で46回目という長い歴史を持つ鈴鹿8耐は、世界耐久選手権シリーズの日本大会として開催されています。FIM世界耐久ロードレース選手権シリーズは、ヨーロッパでの3戦に鈴鹿8耐を加えた計4戦で争われる、耐久レースのチャンピオンシップです。

複数のライダーが交代しながら一台のバイクを操り、規定の競技時間(8時間)内での周回数を競うのが鈴鹿8耐です。バイクそのものの性能や速さに加え、ライダーの交代タイミングや給油、タイヤ交換などピット作業のスピードと正確、ライダーとチームとの連携力が求められるレースです。

耐久レースの本場ヨーロッパでは、ル・マン24時間耐久レースやボルドール24時間耐久レースなど、24時間走るレースが中心です。鈴鹿8耐の競技時間は8時間ですが、日本特有の高温多湿な気候と近年の酷暑の中で行われることから、「24時間走るよりもタフなレースだ」と口にするライダーもいるほどです。

今年の鈴鹿8耐には強豪チームがエントリーしています。4連覇を狙うホンダのファクトリーチームは、昨年に引き続き(鈴鹿8耐で)最多優勝回数を誇る高橋 巧選手がチームをリードし、MotoGPライダーのヨハン・ザルコ選手と、スーパーバイク世界選手権(以下、WSBK)ライダーのイケル・レクオーナ選手というラインアップでホンダ CBR1000RR-R SPとともに参戦します。

6年ぶりのファクトリー参戦となるヤマハは、全日本ロードレース選手権 JSB1000クラスのトップライダー中須賀 克行選手に、MotoGPライダーのジャック・ミラー選手、WSBKライダーのアンドレア・ロカテッリ選手という強力な布陣で、ヤマハYZF-R1を走らせます。

独自のアプローチで鈴鹿8耐を戦うメーカーもあります。スズキは昨年から「チームスズキCNチャレンジ」として参戦(CNはカーボンニュートラルの意味です)。スズキGSX-R1000Rが参戦マシンで、環境負荷の小さい100%サステナブル燃料や、再生資源や再生可能資源を用いたパーツを使用しています。カワサキからは国内販売会社である(株)カワサキモータースジャパンのチームが、カワサキ専門店の名を冠した「Kawasaki Plaza Racing Team」として、改造範囲の狭いSSTクラス※に、Ninja ZX-10Rで参戦します。

※スーパー・ストッククラスの略称。 FIM世界耐久選手権(EWC)クラスよりも市販車に近い車両規定の車両を対象としたクラス

世界選手権である鈴鹿8耐には、国内チームだけでなく世界耐久選手権(EWC)に参戦している耐久レースのプロフェッショナルであるヨーロッパから強豪チームが参戦します。スポット参戦するプライベーターを含めて、2024年より9チーム増加の全55チームがエントリーしています。国内外のトップクラスのチームで競い合う鈴鹿8耐はワールドクラスの戦いになること間違いなしです。レース終了とともに打ち上げられる約3,500発の花火が織りなす幻想的なフィニッシュをみんなで楽しみましょう。

16〜23歳なら事前申し込みで観戦チケットが無料！

鈴鹿サーキットでは16歳から23歳の人を対象に「16-23 ZERO円パス」と題した、入場無料キャンペーンを展開中です。対象者は受付期間中にチケットサイト「MobilityStation」から「16-23 ZERO円パス」を申し込むことで、公式予選が行われる8月1日から決勝日の8月3日までの観戦チケット代が無料になります。

観戦エリアはA席、B席、Q2席、自由席と、一部の指定エリアを除くほとんどのエリアが対象です。さらに応援グッズまでプレゼントされます。このプレゼントは当日先着順となるので、早めの来場がオススメです。

後述する音楽フェス「8FES(ハチフェス)」のエリアにも入場可能で、サーキット併設のアミューズメントパーク「鈴鹿サーキットパーク」のプール利用と、パーク内のすべてのアトラクションも乗り放題です。応募は決勝日の8月3日まで受け付けていますが、予告なく申し込み受付を終了する場合もあるそうなので、8耐観戦を予定しているのなら一刻も早く申し込みましょう。

MobilityStation
https://ticket.mobilitystation.jp/

レースだけじゃない！イベントコンテンツも盛りだくさん

さまざまなコンテンツが充実している鈴鹿8耐のさらなる楽しみをご紹介します。

音楽フェスイベント「NANKAI 8FESステージ」

毎年恒例の音楽フェス「8FES」が今年も開催します。日程は8月2日、3日の2日間で、観戦チケットを持っていれば、鈴鹿サーキットに併設された「鈴鹿サーキット交通教育センター」の特設ステージに入場できます。参加アーティスト(敬称略)はPUFFY、小柳ゆき、175R、SCANDALなどで、ライブの他に参戦ライダーによるトークショーなどさまざまなイベントが予定されています。

NANKAI 8FESステージ
https://www.suzukacircuit.jp/8tai/event/nankai-8fes-stage/

レースとリクルートがドッキング！「16-23 & 企業交流会」

若者を応援し、若い力を求める企業が鈴鹿8耐とコラボレーションしたリクルートイベントが開催されます。世界的な巨大企業から地元に根差した成長企業まで、さまざまな業種・団体の人事部門担当者が鈴鹿サーキットに来場し、将来の進路を考えている若者と交流します。

参加者には、「16-23 ZERO円パス」と同様の特典が受けられる「16-23 & 企業交流会 in 鈴鹿8耐」専用チケットが配布されます。レース観戦とともに、将来の進路を決められるチャンスです。

16-23 & 企業交流会 in 鈴鹿8耐
https://www.suzukacircuit.jp/8tai/ticket/16-23-companies-meeting/

鈴鹿8耐に足を運ぶ前に見ておこう

鈴鹿8耐を観戦したいけれど、時間も長いし、サーキットは広いし、何をどう楽しめばいいのかわからない！　そんな鈴鹿8耐初心者に是非見ておいて欲しいのがオフィシャルサイトに設けられている「初めてでも問題ナシ！ 『おすすめの楽しみ方プラン』」です。タレントの平嶋夏海さん、梅本まどかさん、黒江こはるさんの3人が、自分の観戦経験をもとにした鈴鹿8耐観戦プランをプレゼンテーションしてくれています。プラン通りに観戦したら、どこかで3人と会えるかもしれませんね。

初めてでも問題ナシ！『おすすめの楽しみ方プラン』
https://www.suzukacircuit.jp/8tai/special/plan/

鈴鹿8耐ビギナーにチェックしておいて欲しいのが、「知らないとソン!? 『ワタシの8耐失敗談』初心者必見！」です。レース観戦で、ついやってしまいがちなミスや注意すべきポイントを、ユニークに解説してくれています。笑いながら学べるコンテンツなので、鈴鹿サーキットに向かう前に一度見ておきましょう。

知らないとソン!? 『ワタシの8耐失敗談』初心者必見！
https://www.suzukacircuit.jp/8tai/special/failure-story/

鈴鹿8耐 概要・観戦券情報

自由席観戦券

B・Q2エリア観戦券　※自由席入場可

V1-①指定席観戦券　※B・Q2エリア、自由席入場可

V1-①席は、コカ·コーラ製品 飲み放題付き！※8月3日(日)決勝レース中

V1-➁指定席観戦券　※B・Q2エリア、自由席入場可

V1-②席は、コカ·コーラ製品 飲み放題付き！※8月3日(日)決勝レース中

V2指定席観戦券　※V2指定席、B・Q2エリア、自由席入場可

V2席は、コカ·コーラ製品 飲み放題付き！※8月3日(日)決勝レース中

鈴鹿サーキット公式チケットサイト
https://ticket.mobilitystation.jp/event/venue/SC2025SUZUKA8H

今年の夏は鈴鹿8耐に出かけよう！

世界最高峰のバイクとライダーが競い合う耐久レース、そして関心度が高いイベントやコンテンツの数々と、今年の鈴鹿8耐が盛り上がることは間違いありません。バイクの世界における夏の風物詩、鈴鹿8耐を未体験という方は、是非この機会に鈴鹿サーキットに足を運んでみませんか。鈴鹿サーキットでともに熱狂の渦に包まれましょう！