大阪と東京!モーターサイクルショーで聞いた若者のバイクへの想い
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大阪で72,884人、東京で113,905人もの人が会場にやってきたモーターサイクルショー。老若男女、そしてライダーはもちろん、これからバイクに乗ろうという夢ある人々が各会場を訪れました。
大阪・東京の会場にて、特に若い世代の来場者アンケートをMOTOINFO編集部が実施。その集計結果から、バイクに対する若者の興味深い声の数々を知ることができました。今のバイクの世界に対して、若者はどんな期待を持っているのか、その想いをご紹介します。
アンケート回答者の概要
今回のアンケート対象者は、大阪と東京のモーターサイクルショーに来場した10〜20代の若者たちで、自動二輪免許を取得中、もしくは免許取得から2〜3年という方々67名(大阪41名、東京26名) にご回答いただきました。今まさにバイクライフを楽しんでいる、楽しもうとしている若者はバイクの世界に何を感じているのか、どんな期待があるのかを知ろうという試みです。
アンケートに回答してくれた方々を「男女比」「年齢構成」で分けると上記のような構成比率となりました。やはり男性が過半数を占める割合で、年齢層も10代よりも20代の方が圧倒的に多いという形に。本当に皆さん、快くアンケートにご協力くださいました。
若者が抱くバイクライフへの不安3大要素は「仲間」「お店」「維持費」
バイクライフが始まったばかりの若者にとって一番の不安は「一緒に走る仲間」でした。乗り始めの頃はひとりで走る不安はあったでしょうが、いざ、仲間と一緒に走るとペースや走り方が合わなくて気疲れするのかもしれません。
「行きつけの店」は、愛車の修理やメンテナンスなどを気軽に相談できるバイクショップがないことを指しています。個人売買等で中古バイクを購入した場合に起こる問題です。出どころが不確かなバイクには見えないトラブルが潜んでいることもありますので、バイクメーカーの正規販売店など、整備士の資格を持ったメカニックがいて安心できるバイクショップで購入することをおすすめします。
「維持費」という経済的な側面も大きな不安要素のようです。実購入した場合のメンテナンス費用やガソリン代などがどれくらい掛かるかが分からないため、二の足を踏んでしまうのかもしれません。
免許取得のきっかけ第1位は「家族の影響」
昨年実施したアンケートでの同じ質問の回答は、1位が「新しい趣味として」、2位が「知人の勧め」でした。今年は「新しい趣味として」が2位となり、「家族の影響」が1位になりました。もっとも身近な存在である両親や兄弟、親戚などといった家族・親族の影響力について改めて感じました。また、大阪・東京のモーターサイクルショーには両親とともに来場している方も多く、お話を伺うと両親や親族もバイクに乗っているという方も多くいらっしゃいました。
「今後バイクでしてみたいことは?」という問いに、「お父さんやお母さんとツーリングに行きたい」という答えもあり、バイクに理解があるご両親や親族がいる若者ライダーにとって、バイクは親子の絆を深める存在でもあるようです。
叶えたい夢は今も昔も変わらず「バイク旅」が上位を占める
大阪と東京の各モーターサイクルショーでアンケートを実施したこともあり、北海道や日本一周といったツーリングスポットを選ぶ関東圏に加え、九州や四国一周、琵琶湖一周といった西日本ならではのツーリングスポットが見受けられる結果となりました。
上位を占めるのはやはりツーリング、つまり今も昔もバイク旅への憧れは不動であることがわかり、まだ見ぬ絶景や新しい風景発見への期待が如実に表れた結果となりました。
MOTOINFOでもこうしたバイクの楽しさや魅力をより広く、多くの人に発信していきたいと改めて感じました。
今年も昨年と同様に「教習所でやってくれたら嬉しい練習」という質問をしたところ、今年も「簡単なメンテナンス講習」が1位となり、割合も32%から34.8%にアップしました。その理由を伺うと「インターネットの個人売買で購入したバイクの不具合を自分でなんとかしたい」という声がほとんどでした。前述の「バイクライフにあたっての不安要素は?」で「行きつけの店(バイクショップ)がない」という回答に結びつく形で、現車を確認しないで購入してしまうという弊害と思われます。信頼できる技術とアフターサービスを備えたバイクショップで購入することの大切さを感じました。
また、「給油方法のレクチャー」が昨年のアンケート結果と比較して3ポイントアップしているところから需要の高さが窺えました。
高速道路料金は大多数が「クルマの半額が妥当」の声
ツーリング費用のなかでも移動にかかる支出を少しでもリーズナブルに抑えたい10〜20代にとって、バイクの高速道路利用料が安くなってくれるのは願ってもいないこと。「普通自動車の半額」という金額感についても多くの支持を得ることとなりました。高速道路をお得に利用できる「二輪車定率割引」と「ツーリングプラン」を活用すれば、旅先での楽しみがさらに幅広くなるので是非ご活用ください。
ご当地ナンバープレートを望むライダーが過半数
原付バイク用のご当地ナンバーは今やバリエーションも豊富で、全国各地で個性豊かなデザインのナンバーが登場しています。2018年からは、自動車のご当地ナンバーも導入されるようになりました。
排気量126cc以上のバイクのご当地ナンバーについて、若い世代はどう思っているのでしょうか。回答を見ると「欲しい」が過半数を占め、「どちらでもいい」(33.8%)と合わせると半数以上の方がご当地ナンバーを希望しており、「どちらでもいい」という方を合わせると9割を超える方がご当地ナンバーを支持しているという結果となりました。。
若いライダーがもっとバイクを楽しめる環境づくりを
大勢の若者に足を運んでいただいたモーターサイクルショーでお聞きした声は、いずれも非常に貴重なものばかりでした。アンケート取材を終えて、若者ライダーのバイクの楽しみ方には主にツーリングという昔と変わらない部分が今も受け継がれつつ、バイクが家族との絆に一役買う存在になっているなど、バイクでの楽しみ方にさらなる幅が出てきていると実感しました。
今回のアンケートのような形で実際のライダーの声を聞き、皆様にわかりやすくお伝えする情報発信メディアとしてMOTOINFOはバイクの世界に貢献していきたいと思います。