
「バイクの日2026」開催レポート。4タイプのライダー像で見えた、バイクの“今”
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2026年8月19日(水)、東京・秋葉原のUDX2F「アキバ・スクエア」にて『8月19日はバイクの日 HAVE A BIKE DAY』が開催されました。今年は「潜在的ライダー」「実用派ライダー」「求道派ライダー」「リターンライダー」という4タイプのライダー像を軸にした展示・ステージ構成が特徴で、家族連れから仕事帰りの社会人まで幅広い層が来場しました。来場者数は約3,900名に達し、前年比約160%を記録。会場は最後まで多くの来場者の熱気に包まれていました。
鈴鹿8時間耐久ロードレース参戦マシンや新基準原付モデルの展示に加え、警視庁の白バイ展示・跨り体験、昼から夜まで展開されたトークステージなど、多彩なプログラムで賑わった「バイクの日」の模様をお届けします。
来場者数6割増で大盛り上がり。今年の見どころ

18回目を迎えた「バイクの日」。昨年に続き、今年も開催時間を20時まで延長。前年の約2,400名を大きく上回る約3,900名(前年比約160%)が来場し、これまで以上の熱気に包まれた一日となりました。

今年の展示・ステージ構成の軸となったのは、「潜在的ライダー」「実用派ライダー」「求道派ライダー」「リターンライダー」という4タイプのライダー像です。これからバイクに乗ってみたい人、普段から日常の足としてバイクを活用する人、バイクそのものを現役で楽しんでいる人、過去にバイクに乗っていて今は乗っていないがバイク愛が再び目覚めた人。会場の展示エリアはこの4つの視点を軸に構成され、トークステージもそれぞれの層に向けた幅広いテーマで行われました。
会場には鈴鹿8時間耐久ロードレースの参戦マシンや新基準原付、警視庁の白バイ展示・跨り体験コーナーのほか、ヘルメット&プロテクターの試着体験や、埼玉県小鹿野町・静岡県浜松市・東京都などによる自治体PRブースも設けられました。イベント当日は開場前から来場者の列が伸び、注目度の高さがうかがえました。

時間帯によって、会場の空気も表情を変えていきました。開場直後はバイクで駆けつけたライダーの姿が目立ち、時間が進むにつれてファミリー層や観光客で賑わいを見せました。

さらに夕方以降になると仕事帰りのビジネスパーソンの姿が増えていきました。秋葉原という土地柄も相まって、来場者層の移り変わりそのものが今年の「バイクの日」を象徴する光景となりました。
展示ブース紹介
4タイプのライダー像に沿った展示エリア
会場の展示エリアは、ステージ同様に4タイプのライダー像に沿って構成されていました。

「はじめの一歩におすすめのモデル展示」エリアには、これからバイクに乗ってみたい人や運転に不安がある人にも勧めやすいエントリーモデルとして、ヤマハ「XSR155」やEクラッチ搭載のホンダ「Rebel 250 E-Clutch」、スズキ「ジクサーSF250」などが並びました。

「新しい道が開く!モデル展示」エリアには、通勤・通学から週末ツーリングまで対応するモデルとして、カワサキ「KLX230 SHERPA」などオフロードテイストの車両が展示されました。

「リターンでも安心!ゆったり乗れるモデル展示」エリアには、スズキ「GSX-8TT」やホンダ「CBR400R FOUR E-Clutch」など、久しぶりにバイクへ戻るリターンライダーが、再び走る楽しさを感じられるモデルが並びました。

一方、「三度の飯よりバイクが好き!バイク好きの心をくすぐるバイク展示」エリアには、スズキ「GSX-R1000R」やホンダ「CB1000F」など、バイクそのものを深く楽しんでいる求道派ライダー向けの車種が展示されました。
4タイプ別の展示車種
| タイプ | カワサキ | スズキ | ホンダ | ヤマハ |
| 潜在的ライダー | W230 | ジクサーSF250 | レブル250 E-Clutch | XSR155 |
| 実用派ライダー | KLX230 SHERPA | アドレス125 | CUV e: | AEROX |
| 求道派ライダー | Ninja ZX-10R | GSX-R1000R | CB1000F | YZF-R7 |
| リターンライダー | Z900RS Black Ball Edition | GSX-8TT | CBR400R FOUR E-Clutch | XSR900 GP |
鈴鹿8時間耐久ロードレース参戦マシン

会場入口のひときわ目を引く場所には、2026年7月の鈴鹿8時間耐久ロードレースに参戦した国内4メーカーのレースマシンが展示されました。
- Ninja ZX-10R(Kawasaki Plaza Racing Team)
- GSX-R1000R(チームスズキCNチャレンジ)
- CBR1000RR-R FIREBLADE SP(Honda HRC)
- YZF-R1(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)
過酷なレースを戦い抜いたモデルを間近で見られるとあって、多くのバイクファンが足を止めていました。
新基準原付コーナー


隣接する新基準原付コーナーには、ホンダ「スーパーカブ110 Lite」とヤマハ「JOG ONE」が展示され、新基準原付という選択肢を、来場者は実際にまたがりながら確かめていました。
体験コーナーと自治体PRブース

警視庁協力による白バイ展示・跨り体験では、2025年春に導入された「NT1100P」や、電動白バイ「WN7」も披露され、普段は近くで見られない白バイの実車に、来場者は写真や動画を撮りながら見入っていました。

ヘルメット&プロテクターの試着体験コーナーでは、大手メーカーのヘルメットやエアバッグベストを実際に着用し、質感を確かめる来場者の姿も見られました。

このほか、日本二輪車普及安全協会による「ジャパンライダーズ」PRブース、都内オートバイ駐車場マップやEVバイク普及の取り組みを紹介する東京都PRブース、そしてホンダ・ヤマハ・スズキの3メーカーが創業した「バイクのふるさと」を掲げる静岡県浜松市、ライダーを歓迎する町づくりに取り組む埼玉県小鹿野町といった、自治体PRブースも軒を連ねました。
トークショー・ステージ
トライアルデモ&オープニング(14:30〜)

14時30分、電動トライアルバイクによるデモンストレーションでステージプログラムが幕を開けました。全日本トライアル選手権国際A級スーパークラス(IAS)トップライダー・氏川 政哉選手が繰り出す高度なバランステクニックに、会場からは大きな歓声が上がりました。

続くオープニングステージでは、主催者を代表して一般社団法人 日本自動車工業会 副会長 兼 二輪車委員会委員長の設楽 元文が挨拶を行いました。今夏発生した熊本地震や千葉の豪雨災害の犠牲者への哀悼と、被災者へのお見舞いを述べたのち、業界の最新トピックとして2025年4月から始まった新基準原付制度に触れ、「従来の50ccと比べてトルクもあり走りやすい」「新たな選択肢が増えた」といった想定以上の反響を得ていることを紹介しました。さらに、小型二輪・軽二輪を対象としたバイクの希望ナンバー制度について、10月19日から申込受付が始まることにも言及しました。
続いて内閣府や警視庁交通部などの来賓が紹介され、警視庁 交通部 交通総務課長が都内の二輪車事故の特徴として、通勤時間帯や右直事故の多さを説明し、安全運転の徹底を呼びかけました。
さらに、会場には自工会 会長 佐藤 恒治の姿もあり、来場者の層や催しの一つひとつに強い関心を寄せながら、スタッフや来場者の声に熱心に耳を傾ける様子が見られました。
参考:オートバイの「希望ナンバー制」の申込開始日を決定!|国土交通省

ステージは、警視庁のマスコット「ピーポくん」も登場するクイーンスターズの交通安全啓発コーナーへ。クイズ形式で右直事故の錯視や中心視野の話が紹介され、最後は来場者全員で「目指そう、グッドライダー」の掛け声で締めくくられました。あわせて上映された東京都・小池百合子知事のビデオメッセージでは、都内駐車場の拡充やEVバイク購入補助といった行政の支援策が紹介されました。
トークステージ①「地球を遊び尽くせ!トップライダーとOff1.jp編集長が語るオフロード最高峰の世界」

トークステージは日中から夜にかけてほぼ途切れることなく行われ、会場を盛り上げました。1本目には、2026年のダカール・ラリーを完走した藤原 慎也選手と、オフロードバイク専門メディアOff1.jp編集長の稲垣 正倫氏が登壇。ダカール・ラリーを戦い抜くために必要なスキルや大会中に起きた裏話、さらには藤原選手が手がけるトライアルの大会「City Trial Japan(シティトライアルジャパン)」の見どころも語られ、来場者は熱心に耳を傾けていました。
トークステージ②「バイク有識者が語る!ライダーを守る最新技術の全て」

2本目のトークステージには、元GPライダーでアパレルブランド「56 design」を手がける中野 真矢氏、ジャパンライダーズ・アンバサダーの平嶋 夏海さん、タレントの木村 亜美さん、そして小川 勤氏が登壇。コーナリングABSやトラクションコントロール、アダプティブクルーズコントロール(ACC)といった電子制御技術について語り合いました。ステージ後半には、RSタイチの公道専用エアバッグベスト「T-SABE」も紹介されました。衝突や転倒を検知してから約0.049秒でエアバッグの展開が完了するレスポンスの早さも披露され、ゲストと来場者が安全装備の進化を体感しました。
トークステージ③「いつもの街が、もっと輝く。日常をアップデートする『バイク×ライフスタイル』新提案」

3本目のトークステージは、タレントの伊藤 愛真さん、モータースポーツインフルエンサーの木村 亜美さん、そして中野 真矢氏が再登壇し、買い物やツーリングなど日常にバイクを取り入れる楽しみ方を語りました。ステージで紹介された車両は、会場に実際に展示され、来場者が直接見て・またがれる仕掛けとなっていました。
トークステージ④「あの頃とは違う!令和の『カッコいい』を作るライディングマナー・アップデート」

最後のトークステージには、1980年式Z1000 Mk.IIを愛車に持つタレントのユージさん、平嶋 夏海さん、そしてモータージャーナリストの柏 秀樹氏が登壇。ドライブレコーダー普及時代のあおり運転・あおられ運転への向き合い方、道の駅での騒音・駐車マナー、そして「うまいライダー」ではなく「憧れられるライダー」であることの大切さなど、令和の時代に合わせたライディングマナーが約40分にわたって語り合われました。柏氏の「ジェントルな運転は、道の真ん中を安定して走ることから生まれる」という言葉に、大きくうなずく来場者の姿も見られました。
抽選会

ステージの合間には、豪華景品が当たる抽選会が2回にわたって開催されました。進行はジャパンライダーズ・アンバサダーの平嶋夏海さんとユージさんが担当し、当選者にはカワサキ・スズキ・ホンダ・ヤマハの国内4メーカーが提供した、刺繍入りTシャツやタオル、トートバッグ、マグカップなどのオリジナルグッズが渡され、盛り上がりを見せました。
最後に登壇者と来場者による記念撮影が行われ、ステージプログラムは終了。「バイクの日2026」は幕を閉じました。

今年の「バイクの日」を振り返ると、電動白バイ「WN7」や新基準原付紹介コーナーの新設など、業界の最新動向を映すアップデートが随所に見られました。来場者数も前年を大きく上回り、会場の熱気からもバイクへの関心の高さがうかがえました。
新基準原付や希望ナンバー制度、電動化の進展、そして時代に合わせて変化するライディングマナー。そうした2026年のバイクを取り巻く新たな動きを、「潜在的ライダー」「実用派ライダー」「求道派ライダー」「リターンライダー」という4つの視点から幅広い層へ届けた今回の「バイクの日」。バイクにすでに乗っている人はもちろん、これから乗る人、もう一度乗りたい人まで、それぞれの立場からバイクとの新しい接点を見つけられる一日となりました。

















