【夢のガレージライフ】働き方の多様化で増える「ガレージのある暮らし」
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乗り物が好きな方にとって、「ガレージのある暮らし」といえば今も昔も憧れの存在ですよね。
好きなモノに囲まれたガレージで、お気に入りのバイクやクルマを眺めながらコーヒーを飲んだり、黙々と整備やカスタムに没頭するなど、そんな自分だけの空間・時間を夢見るものです。
新型コロナウィルスの影響によってリモートワークなどのように働き方も多様化し、ライフスタイルを見直す方も増えました。職場が完全テレワークになった方のなかには、自然に囲まれた暮らしや子育てに適した環境を求めて地方へ移住する方も増えており、ガレージ付きの家(ガレージハウス)もしくは独立式ガレージ(コンテナガレージなど)の需要も高まっています。
そこで今回は、独立式ガレージを施工販売する「DAYTONA(デイトナ)」と数多くのガレージハウスを一からプロデュース「ZAUS(ザウス)」を取材し、実際にガレージを導入したユーザーの実例から動機や理由、ライフスタイルの変化などを伺いました。
庭先で楽しむガレージライフ
まず、独立式ガレージを施工販売する株式会社デイトナの矢嶋さんに、取り扱う独立式ガレージの概要と注文したユーザーの意見について伺いました。
デイトナでは8年前から独立式ガレージである「デイトナモーターサイクルガレージ」の取り扱いを開始しました。注文数は毎年右肩上がりで、今年も昨年比120%で販売が伸びているとのこと。
独立式ガレージは、自宅の庭など目の行き届く範囲に設置ができるため、防犯面でのプラスがあるほか、基本的には課税対象外※であり建築申請も不要※であるという特徴があります。
※詳細については、お住まいの市町村窓口へお問い合わせください
また、本ガレージは床付きであるため、施工に要する日数は半日〜1日と早いのも特長のひとつです。
都心部でレンタルバイクガレージを借りるとなれば月額2万円以上かかる場合もあり、やっと契約できた月極バイクガレージが自宅から離れているというケースも少なくありません。
しかし、本ガレージのベーシックシリーズは30万円台から販売されており、レンタルバイクガレージ約2年分の経費と考えると手が届きそうです。さらに、サイズや窓・棚などのオプションも用意されているため、DIY感覚で自分好みの空間を作り上げることができます。
僅かでも自宅の敷地内に設置できるスペースがある方であれば、「ガレージのある暮らし」が実現するかもしれません。
矢嶋さんによると、最近ではバイクガレージとしてではなく、音楽を聴きながらコーヒーを楽しむ趣味の空間として購入される方もいるそう。なかには、旦那さんがどこに行ってるのかわからないと心配する奥様から「目の届くところに居るので安心」という声もあり、購入者のご家族からも好評とのことでした。
郊外でバイクと暮らす本格ガレージハウス
先の通り、テレワークを導入した企業に勤めている方の中には、都心部を離れて郊外に移住する方も増えています。郊外であれば比較的地価が安くガレージハウスも建てやすいため、郊外でバイクと共に暮らすガレージライフを楽しんでいるという方もいます。
次に、数多くのガレージハウスを一からプロデュースするザウスの原田さんに、注文したユーザーの意見についてお話を伺いました。
紹介して頂いたご夫婦は、旦那さんの趣味がクルマ・バイク・キャンプであることから”田舎暮らし”への憧れがあり、バイクでツーリングに行く先々で「こんな自然に囲まれた環境で暮らせたら良いな」と思っていたそう。また、奥様の趣味がゴルフであったことから、郊外移住に対して「いつも大変だと感じていたゴルフ場までの移動が楽になった」と喜んでいるとのことでした。
「四季の移ろいは自然が豊かであればあるほど大きく感じることができ、寒暖や雨風といった自然現象も身近に感じることで生きていることを強く実感します。これまで毎日一時間をかけて通勤していましたが、テレワークによって通勤に費やしていた時間が家の周りの散策に代わり、一日一日の充実感が違います。
また、以前は住宅地に住んでいたため、近隣住民に配慮して少し離れた所までバイクを押してからエンジンをかけていましたが、その必要がなくなったのはとてもストレスフリーですね。出発後すぐに眺めの良い景色が始まるのも非常に気持ちが良いです。
もちろん定期的な除草作業を要したり、虫の多さなど都会との違いもありますが、農作物が新鮮で安かったり、まだまだ未発見の楽しみがたくさんあると思うとワクワクが止まりません。」
アウトドアの趣味が多いアクティブなお二人だからこそ、郊外でのガレージライフは居を移す前から容易に想像できていたのかもしれません。
現在、都市部に住んでいて、もしも仕事に折り合いがつけられる方であれば、郊外に移住してガレージハウスでクルマやバイクと共に暮らすというのも選択肢の一つではないでしょうか。
敷地内に設置できる独立式ガレージや、郊外移住で叶えるガレージハウスと、夢のガレージライフを実現するための選択肢は確実に増えています。ハードルは下がっていると言っても過言ではありません。
テレワークをはじめとする新しい働き方が定着しつつある今だからこそ、ライフスタイルを一考するタイミングに恵まれたら、ガレージのある楽しいバイクライフが実現できるかもしれません。