バイクに貼っている青色のステッカー「グッドライダー」はどんなメリットがあるの?
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多くのバイクに貼ってある”Good Rider”と書かれた青色のステッカーにどのような意味があるかご存知でしょうか。
このステッカーの正式名称は「二輪車防犯登録(旧名称:グッドライダー・防犯登録)」といい、一般社団法人 日本二輪車普及安全協会(以下、日本二普協)が発行するバイクの防犯登録ステッカーです。
日本二普協およびバイク販売店、各都道府県警察が連携し、バイクの盗難防止と盗難時の早期発見を容易にするシステムなのですが、これについてあまり知られていないのも事実です。
そこで今回は、意外と知られていない二輪車防犯登録についてご紹介いたします。
二輪車防犯登録(旧名称:グッドライダー・防犯登録)のメリット
二輪車防犯登録に加入すると、ユーザーカードとステッカーが発行され、所有しているバイクが警察庁のデータベースに登録されます。
それによって、3つの効果が期待できます。
- 盗難抑止につながる
- 職務質問を受けた時に、ユーザーカードの提示によって真の所有者である事が簡単に証明できる
- 警察官は不審なバイクや放置車両などがあれば、全国警察のオンライン網で24時間いつでもどこからでも、その所有者確認を行うことができる。
もしバイクが盗難されて放置・発見された場合、番号を照会すればすぐに持ち主を知ることができるほか、盗難者がバイクを運転していていれば、すぐに所有者ではないことが判るため、盗難の抑止効果もあるのです。
また、これまで二輪車防犯登録の有効期間は10年でしたが、昨今のブームを受けて10年以上にわたってバイクを所有する方も増えていることから、2022年1月1日より有効期間が15年に延長されました。
バイクの盗難件数は大幅減少するもクルマの1.5倍近い盗難が発生。特にバイクはキーの取り忘れに注意!
2021年のバイク盗難は7,569件で前年比19%減と2010年から12年連続減、ピーク時(1989年=約27万1,000件)から2.8%の水準にまで減少しました。
ただし、クルマの盗難は5,182件であり、バイクはその1.5倍近い盗難が起きていることから、引き続き注意が必要だと言えます。
グラフから盗難被害が減少傾向にあることが読み取れるものの、ここで、読者に一番お知らせしたいのが、“キーを挿したまま”でバイクから離れてしまうことによって盗難される割合が、なんと3割近くもあるそうです。
例えば、コンビニでの買い物など短時間だからといってキーを挿したままバイクを離れたことのある方も多いのではないでしょうか。
裏を返せば、これさえ気をつければ、全国の盗難被害の3割は未然に防ぐことができるのです!
盗難被害回復率は半分に届かず。盗難されない対策は必須
グラフからも分かるとおり、ひとたび盗難に合うと戻ってくる確率(回復率)はまだまだ5割にも達していません。また、どんな状態で戻ってくるのかという不安もあります。
新車・中古に関わらず、「二輪車防犯登録」加入はもちろん、バイクから離れる時はキーを必ず抜いて、自宅であってもしっかりハンドルロックや、目に見えて抑止効果のある防犯グッズの併用が効果的です。
最近では、バイク高価買取などのステッカーやチラシをつけたり、空き缶や石を置いてバイクが日常的に利用されているか目印をつける窃盗団もいますので、バイクだけではなくバイク置き場の細かな変化にも注意する必要があります。
盗難グッズの売れ筋トレンドを聞いてみた!
盗難被害を未然に防ぐため、防犯グッズの併用は非常に効果的です。
それでは、昨今のライダーたちは、どのような防犯対策を講じているのでしょうか。それを探るべく、ライコランド東雲店長に防犯グッズの販売トレンドを伺ってみました。
最もポピュラーな防犯グッズは、1万円以下で購入できるチェーンタイプのバイクロックですが、上記画像からもわかるように目立つ色のチェーンロックが人気とのこと。二重ロックによる防犯効果のみならず、チェーンロックがかかっていることを犯人にわからせる視覚的な盗難抑止効果もあります。
次いで人気があるのは、ディスクブレーキに装着するタイプのロックで、さらにアラーム付きのタイプ。アラーム機能が付いたロックはかなり普及していますが、最近のロックには車体傾斜角度センサー(車体の傾斜角度の変化に反応 )が付いているタイプもあります。
さらに、太さは50mm、重さ40kg超えで、特殊な素材を使用した高価なロックも販売されており、数百万円もする高級モデルを所有されているユーザーから、絶えず需要があるとのことでした。
あなたの大切な愛車を守るべく、盗難抑止や、万が一盗難に合ってしまった際に早期発見の可能性も高まる「二輪車防犯登録」。もしも加入していないようでしたら、新車・中古車に関わらず随時加入できますので、ぜひ盗難グッズと併用して、加入することを強くオススメします。
今年も日本二普協では、4月から6月を防犯登録促進月間として、全国の警察署やバイク販売店にポスターなどで、防犯登録の促進と効果の周知を図るそうです。