fbpx

御朱印ならぬ御刻印が密かなブーム!? バイクで巡る神社仏閣と地域の魅力再発見の旅

御刻印…、ちょっと聞き慣れない単語ですが御朱印のようなものでしょうか。

去る2023年6月に某所で行われたバイクイベントにて、前を歩くライダーが友人に「これ知ってる?」と見せていたのが御刻印でした。

後に御刻印について詳細を調べてみると、神社ソムリエである佐々木優太さん(以下、佐々木さん)が発起人となって立ち上げた「疾風巡拝プロジェクト」がその起源であり、このプロジェクトに参加する神社仏閣を巡り、参拝の証として専用の革製バンド「刻道守」に打つ印のことを御刻印と呼ぶようです。御朱印の刻印バージョンといえばわかりやすいでしょうか。

また、御朱印とは異なり、刻道守にユーザー自身が打刻できるほか、神社仏閣を巡る順番や印を押す順序などといった決まり事もないため、自分だけのオリジナルおまもりを作りあげることができるのです。

これは何とも面白い!しかも、おまもりとして安全祈願などのご利益もありそうだ。

ということで今回は、刻道守を手に入れたうえで実際に御刻印を押すことを目標に、自宅から比較的近い紅冨台寺へとバイクで向かいました。さらに、道中で見つけたちょっと“和”な立ち寄りを楽しんできましたので、ツーリングレポートタッチにご紹介いたします。

目指すは富士山の東側に位置する紅冨台寺

ここからは、御刻印集めの楽しさやバイク旅の臨場感を感じていただくために、富士山東部にある紅冨台寺までの道中をツーリングレポート風にご紹介していきます。

都内から東名高速道路を利用して走ること約1時間、紅冨台寺の最寄り降り口である御殿場I.Cで降り、そこから10分ほど走ると富士山麓ののどかな田園風景が広がってきます。

紅冨台寺までの道中、この先もしかしたら飲食店すらないかもしれないと推測し、WEB検索で飲食店の目星をつけ、御殿場で少し早めの昼食をとることにしました。

ということで、スマホ検索したうえで直走ること十数分、上記画像のような田園風景の先に突如として現れた魚啓(うおけい)さん。一見してごく普通のお店ですが、WEBの口コミでも非常に評価が高かったため、早速入店しました。

タッチの差で二番目の入店になり、目当ての“座布団かき揚げ”を注文すると、お店の方が「すみません、先のお客様が大食い系YouTuberの方で、何枚注文されるか…ですので、少々お時間をいただきますが…」

あまりにも待ち時間がかかるオーダーを天丼へと変更し、かき揚げの画像は図々しくもYouTuberさんにお願いして撮らせて頂く作戦へと変更しました。

さて、上記の画像が天丼ですが、この天丼も白身魚の切り身が数枚、小さい魚の開きが二枚、そしてピーマン、さらには大き目のエビが入ったかき揚げが一番したに隠されており、こちらもかなりのボリュームで、なんとお値段1,650円(税込)!安い!

ボリュームだけではなく味も確かで、サックサクの揚げに甘だれがかかり、飽きることなく完食させて頂きました。ちなみに魚啓は、山中という立地でありながら海鮮丼などの海鮮系にも定評があります。

そしてこちらが名物の“座布団かき揚げ”!ちょっと画像ではわかりにくいかもしれませんがかき揚げは重なっており、2枚で1人前です!

てっきり同席していたもう一人の男性と一緒に分けて食べるのかと思いきや、3児の母であり大食い系YouTuberキャサリンさんのみのオーダーでした。

もちろん、キャサリンさんのお仕事の邪魔はできませんので、お礼を申し上げて店を後にしました。

すぐそばに和菓子で有名な“とらや”の工場が

店の裏手の道を回ってしばらく走ると、大きな工場が左手に。おや?和菓子の老舗、虎屋御殿場工場ではありませんか。当然こちらは業務用の入り口であるため入場できませんが、あとで立ち寄る予定の“とらや工房”が楽しみになってきました。

さらに裏道を進むと、どこからともなく「メェ〜」という鳴き声が。最近、エコ除草(雑草駆除)でニュースになるほど人気急上昇中のヤギがいました。急勾配などでも雑草を食べてくれる(除草してくれる)ほか、草刈機や除草剤も使用しないため、環境的かつ経済的にも重宝されているそうです。

もちろん、ヤギのお仕事も邪魔してはいけないので、写真を撮ってそうそうに退散しました。

穂先が黄色くなり、もうすぐこのあたりも稲刈りの時期です。それにしてもキレイな景色と稲の懐かしい匂い。このような視覚、嗅覚に訴えかける素晴らしいシーンに気づくことができるのもバイクの良いところですね。

目的地である紅冨台寺に到着!

自然の雄大な景色を堪能しながら走ること数分、ついに目的地である紅冨台寺に辿り着きました。少々小ぶりな外観ですが、疾風迅拝プロジェクトののぼりが立っているので通り過ぎずにすみました。

まずは御刻印を押すための革ベルト「刻道守(カドヤ製)」とステッカーを購入しました。

購入時にお寺の住職さんと会話をしていたところ、初めての御刻印ということで丁寧に刻印機の使い方を教えていただきました。

刻印する前にしっかりと押すポイントを決め、ポイントの革をしっかりと濡らしたうえでベルト裏に当て革を敷きます。あとは刻印機のレバーを下げ、20秒間押し込むことでしっかりと刻印されます。刻印が少し右にずれましたが、これも思い出の一つでということでご愛嬌。

これでひとまず念願の御刻印入りの刻道守を手に入れることはできましたが、一本の刻道守に8つくらいの御刻印が押せるそうで、ここからどのような神社仏閣をめぐり自分だけの刻道守に仕上げられるのか、想像しただけでもワクワクします。

しっかりと御本尊である摩利支天尊にも参拝をし、紅冨台寺を後にしました。

まさに大人の隠れ家:とらや工房

次に立ち寄ったのが、虎屋の運営する「とらや工房」です。紅冨台寺から御殿場IC方面に20分程度走り、東名高速道路の高架をくぐった先にあります。

美しい竹林と昭和2年築の趣深い山門、ここがとらや工房の入り口です。

施設内の庭園は緑が多く、四季折々の表情を見せてくれるので、庭園内を散策するだけでも十分に楽しめます。紅葉の時期に必ず再訪したいと思いました。

みごとな回遊式庭園をさらに進むと、切妻屋根を持つ温故知新のモダンな長屋が現れます。

長屋の内装はさらにモダンで温かみのある雰囲気。

虎屋というと、それこそ味も価格も高級で上品な羊羹を想像しますが、ここで提供されている和菓子は実に良心価格。美しい庭園を眺めながら和菓子と煎茶に舌鼓を打ち、これまでの旅を回想しながらゆったりとした時間を過ごしました。

旅の仕上げは日帰り温泉で

最後に目指したのは、とらや工房からさらに南下すること9km、御殿場高原 時之栖(ときのすみか)内にある温泉施設「源泉 茶目湯殿(ちゃめゆどの)」です。ここはコテージやホテルなどの宿泊施設に加え、レストランやアクティビティなども楽しる総合レジャー施設です。

温泉だけで4施設もあり迷ってしまいますが、やはり推しの富士山が一望できる湯殿 茶目湯殿へ。

富士山の見える露天風呂“天空の湯”以外にも、炭酸泉(露天風呂)や内風呂、本格的な展望フィンランド風サウナなどもあります。また、軽食のとれるスペースや仮眠室、食事処も併設されていますので、ツーリングの疲れを癒すにはぴったりの施設でしょう。

なお、この施設は18歳未満の入場ができませんのでご注意ください。

御刻印公式サイトのキャッチコピー「日本の歴史、文化、再発見の旅」にもあるとおり、御刻印集めを目的としたツーリングは、ただの収集活動ではなく文化や名物、自然と触れ合いながら、地域の魅力を知ることができる旅でもあります。

御刻印集めは、今後一層ツーリングの動機としてライダーからの支持を集めることでしょう。

御刻印

https://roadmania-japan.com

紅冨台寺

https://koufudaiji.wixsite.com/index

御殿場割烹お食事処 魚啓

https://uokei.gorp.jp

とらや工房

https://www.toraya-kobo.jp

御殿場高原 時之栖 - 茶目屋殿

https://www.tokinosumika.com/spa/chame/

キャサリンTV

https://www.youtube.com/channel/UCSe4iuITM-lP-zhn1U6vREg

RECOMMEND

あなたにオススメ