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電動バイク普及に向けた実証実験「eやん OSAKA」を2020年9月から開始!

大阪府、大阪大学、一般社団法人日本自動車工業会(自工会)の3者は、電動バイク普及のための実証実験「eやん OSAKA」を、大阪大学のキャンパスがある大阪府北部地域(吹田市、豊中市、箕面市)において、9月中旬以降に実施予定となっており、2020年8月19日に、大阪大学で記者発表が行われました。

 

電動バイク普及に向けた実証実験「eやん OSAKA」

「eやん OSAKA」は、産官学が連携し、環境性能に優れた電動バイクの普及と認知度アップ、その活用による持続可能な都市交通戦略の検討を目的とするプロジェクトです。大阪府と自工会をつなぐ経済産業省の協力もあり実現しました。

実証実験は、大阪大学の学生・教職員に電動バイクを有料で貸し出し、利用実態や使い勝手についてを調査します。電動バイクの普及には、航続距離の延長や充電時間の短縮等の課題があり、ユーザーにとっての利便性の面からも、交換式バッテリーの標準化とバッテリー交換システムの構築が有力な解決手段の一つと考えられています。

このため実験開始に当たって、吹田キャンパスと豊中キャンパス、さらに周辺地域の提携コンビニエンスストア(ローソン)10店舗ほどにバッテリーの交換ステーションとしての機能を備えさせ、こうしたインフラ整備によって電動バイクの利用課題が解消され、普及に弾みをつけることができるか、約1年間にわたって検証します。

 

産官学の3者それぞれに成果をめざす

大阪域内には蓄電池関連分野の産業に携わる企業が多いため、大阪府ではこのプロジェクトを通じてその産業振興を促し、大阪・関西万博の目指すSDGs(持続可能な開発目標)達成に資する社会課題解決ビジネスの創出につなげていきます。

大阪大学は、地域の活性化と府民生活の向上、社会課題の解決に向け、大阪府包括連携協定に基づきこの取り組みを推進していきます。

自工会は、街なかでのバッテリー交換の利便性の検証と電動バイク普及の阻害要因の洗い出しを行い、さらに認知度向上によって、電動バイクが多様な移動ニーズのひとつとして「選ばれる」モビリティーとなることを目指します。

なお、今回の実証実験には、2019年4月にバイクメーカー4社で創設した「電動二輪車用交換式バッテリーコンソーシアム」が連携しており、バイクユーザー同士の共通利用を目的とした交換式バッテリーと、交換システムの標準化の検討を行っていきます。

 

実証実験に使用される電動バイク

実験の成果が確認できれば、大阪府内でのバッテリー交換サービスをさらに拡大していくことも視野に入れ、プロジェクトを推進してくこととなっています。

 

「eやん OSAKA」実施概要

 

JAMA 「Motorcycle Information」2020年9月号より

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