ダムを目指してツーリング!ダムカード収集の醍醐味は集めるだけじゃない!?
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みなさんは「公共配布カード」をご存じでしょうか?
公共配布カードとは、官公庁・地方自治体などが無料で配布する広報用カードのことで、国土交通省が配布した“ダムカード”をきっかけに、現在では全国各地で様々カードが製作・配布されています。
では、公共配布カードにはどのような種類があるのかというと、文化遺産や工場夜景、マンホール、環境省名水百選、歴史まちづくり、農水省水の恵み、などユニークなコンセプトのカードも数多く存在します。
そこで今回は、公共配布カードの先駆けであり、ライダーのあいだでも収集家の多い“ダムカード”に注目してみました。
この記事を読んでダムカードに興味を持ち、ツーリングを楽しむ目的の一つとしていただけたら幸いです。
ダムカードの種類は公共配布カードの中でもトップクラス
ダムカードとは、ダムについての理解を深めてもらうため、平成19年からダム訪問者に対して無料配布されるカードです。国土交通省および独立行政法人水資源機構の管理するダムのほか、一部の都道府県や発電事業者の管理するダムで作成し、ダムの管理事務所やその周辺施設(例えば道の駅など)で無料配布しており、国土交通省のウェブサイトに登録されているダムカードは800種類を超えています。
カードの大きさや掲載する項目などのフォーマットは共通で、ダムの写真をはじめ、ダムの形式や貯水容量といった基本的な情報から、建設時の技術などの少々マニアックな情報も盛り込まれています。
バイクでダムカードをゲットしに行ってきた
今回、編集部では「ダムカードをゲットするためにツーリングする」というプランをイメージしやすいよう、実際にダムカードを求めてバイクで静岡県の大倉川農地防災ダムに行ってきました。
国土交通省のウェブサイトには、ダムカードの配布時間、配布場所、アクセス方法などが記載されているので、まずは目的地を決めて実際に向かう日時にダムカードが配布されているかを調べましょう。
今回は富士方面に行く用事があり、たまたま距離の近いこのダムを選びました。
そう、理由は何でもよく、行く日程もその日の天候に合わせるくらいが良いでしょう。
一般的にダムが位置する場所は山の中で水をせき止められる場所、つまり山奥もしくは川の上流に多く位置します。
脇道にそれたことにより、人やクルマの通りも少なく、思いがけぬタイミングで絶景に出会えました。これもまたダムカードを目指すバイク旅の醍醐味のひとつです。
ダム自体は大雨の際に洪水被害が多発していた芝川本川の水を、支川の大倉川に建設したこのダムに一時貯留することで、下流の農地や住宅への洪水被害を解消しているものでした。壮大なダムの景観を期待していたため少々イメージがズレましたが、道中にたまたま絶景を拝むことができたため良しとしましょう。
なお、ダムカードは現地のダム管理事務所で配布されるだけではなく、近隣の関連施設で配布される場合もあるので、事前に配布場所と時間を調べておきましょう。
今回はダム管理事務所に“富士ミルクランド”という施設で配布中という張り紙があったため、その施設へ向かうことにしました。実際のダムと少し距離があったこともあり、ダムを訪れた証として写真または記念スタンプの押印を提示する必要がありました。
“バイクメンの聖地”の看板で迎えられた富士山を望む富士ミルクランドは、地元朝霧高原で育った牛からとれるあさぎり牛乳を使用したチーズ、ジェラートなどの自社製造販売もあれば、B級グルメも驚くほどリーズナブルな価格で提供されていました。また、バイク専用の駐車スペースも広く用意されており、安心して駐車できました。さすがはバイクメンの聖地!
あえて地元のグルメをと、売店でいなり寿司3個(150円)と、ほんのり甘いジャガイモベースの牛すじコロッケ(100円)を購入しランチとしました。
物価上昇を続ける昨今において、250円でランチが食べられることが衝撃的です。
意外にも、ダム現地でカードを貰えてしまうと旅の目的が達成されてしまったように思えてしまうので、他の場所で配布されていることをむしろ楽しみにした方が良いかもしれません。
ライダーが最も気になるバイク駐車スペースですが、ダム近隣も然り、関係施設なども基本的には舗装された駐車場などのスペースが設置されていることが多く安心して訪れることができます。
意外とアナタの身近なところにもダムがあるかも
こちらは神奈川県の城山ダム。
東京都と神奈川県の県境からも近く、ダムカードを集めはじめてから意外と身近にもダムがあることに気付きます。
ダムの周りは広大な公園となっており、多くのファミリーが犬の散歩やお弁当を開いてランチなど、自然の中でくつろぐ姿が見られました。
美味しそうなジェラードも販売していましたが、長蛇の列につき諦めました。
さて、ダムカードを求めてバイクを走らせましたが、このようにダムに導かれ道中で見つけた絶景やB級グルメ、温泉、地元ならではのお土産など、ダムカードをゲットする目的以外にも得られるモノ・コトが多いことがお分かりいただけたでしょう。
雄大なダムの景色とダムカードに加え、道中で予想外の楽しみと出会える、そんなラフな旅ができるのもバイクの魅力ではないでしょうか。
みなさん、今年は何かに導かれてバイクで旅をしてみませんか?