バイクにもドラレコがニューノーマル!事故抑制と趣味両立ができる快適安全ガジェット3選+α
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バイクに興味はあるけれど、やっぱり乗るのはちょっと怖い……と躊躇している方の不安を少しでも解消するために、昨今ではバイク自体はもちろん、安心で快適な運転につながるガジェットも進化しています。そこで今回は、人気の安全対策ガジェットについて、バイク用品店「ライコランドTOKYOBAY東雲(しののめ)店」の原島(はらじま)店長にお話を伺ってきました。
バイクにもドライブレコーダーが新常識!
バイク専用ドライブレコーダーは、旅の思い出記録としても楽しめるほか、万が一の事故時の映像証拠となるため、趣味と安全を兼ね備えた人気のガジェットです。
クルマにおけるドライブレコーダーの装着率は2017年から増加傾向にあり、2020年には30%を超える勢いで伸びていますが、その要因となっているのが、昨今社会問題化している”あおり運転”などの危険運転によるもの。バイクにおいても同様の危険をはらんでいるため、自身を守るための安全対策としてドライブレコーダーの装着が新常識となりつつあります。
「連日のように”あおり運転”のニュースが流れ、初めてバイクを購入された方はもちろんですが、最近では長く乗っているライダーの方も危機意識が高まり、前後カメラ付きのドラレコを購入されるために来られます。」と原島店長がおっしゃっていました。
バイク専用ドライブレコーダーの平均価格は約2万円前後+工賃と比較的リーズナブルに導入できる事でユーザーの安心に繋がているようです。
ツーリングの快適性アップには欠かせないヘルメット用インカム
いまや装着率は40%を超えており、ライダーの必需品と言っても過言ではないガジェットが、ヘルメット用インカムです。
上記画像のように特定ヘルメット専用設計の非常にコンパクトなモデルから、クリップや粘着テープで固定する汎用性の高いモデルなど、用途に合わせた様々なモデルがあります。
当初は、ツーリング走行中に仲間との会話を目的としたガジェットでしたが、現在ではほぼ全てのモデルが通話や音楽プレイヤー再生などスマートフォンの音声再生に対応しています。
また、土地勘のない場所を走行する時にも、スマートフォンのナビアプリと併用することで心理的に余裕が生まれ運転に集中できるほか、万が一の際に通報(通話)できるという点も安心感アップの一助になります。原島店長によると、「最近では快適なツーリングに価値を見い出す方の割合が増えたことにより、ヘルメット用インカムの需要も比例して高まっている。」とのこと。
ヘルメット用インカムは、1万円前後から手に入るモデルもあり、ユーザー本人で簡単に取り付けられるため、最も手軽にできる安全対策ガジェットのひとつと言えます。
身近に手に入るようになった”身に着ける”エアバッグ
フレームやエアバッグなどに守られているクルマとは異なり、バイクの場合は乗り手が剥き出しです。そんなライダーの安全対策として開発されたのが”着るタイプ”のエアバッグ。
2018年より、MotoGPなどプロのオートバイレースでの装着も義務化されています。
原島店長によると、「同店でもいち早く販売をしていましたが、当時は選択肢が少なくかつ高額だった。」とのこと。しかし現在では、比較的安価なモデルや、タウンユースとしての使い勝手(インナーとしてもアウターとしても着用可能)も考慮したモデルなど、海外メーカーを中心にラインアップが充実しているようです。
価格は約4万円前後からと未だ高価ではありますが、今後さらなる普及が進めば、ロープライスモデルの展開も期待できるでしょう。
ABS装備の義務化によってバイク自体の安全性も向上!
安心安全のための機能は、ガジェットのみならずバイクも進化しています。
ABS(アンチロック・ブレーキ・システム=急ブレーキなどによってタイヤがロックしスリップするリスクを低減する装置のこと)については、排気量125ccを超える新型モデルは装備していないと販売出来ないほか、継続モデルについても2021年10月1日以降に生産された車両は装備していないと販売出来ません。つまり、標準装備されるべき機能となったわけです。
通常走行時には作動しないものの、事故や転倒のリスク軽減が期待できる”万が一”のための安全対策機能です。
もし中古車の購入を検討している方であれば、ABS機能が備わったモデルをお奨めします。
今後は保険のメリットにも期待
クルマの場合、最近は事故発生時に自動的に保険会社に連絡が行くようなシステムや、保険料の割引などメリットを打ち出す保険会社もあります。
バイクについては、まだそのような保険プランはありませんが、今後、バイク専用ドライブレコーダーや、ライダー用エアバッグが普及することで、保険との連携に期待したいですね。
安全性能に頼りすぎないで!
今回ご紹介したようなガジェットや車両性能などの進化によって、今後もさらなる安全性向上が期待できます。
とはいえ、これらはあくまでもライダーにとっての安心安全や快適性向上のサポートを前提に開発されており、技術に委ね過ぎるのは禁物です。
正しい安全意識と運転技術にこれらのガジェットをプラスすることで、より安心安全な楽しいバイクライフが送れます。
バイクに興味を持っていて、これから乗ろうと思っている方は、ぜひ最新ガジェットの導入も視野に入れてバイクにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。