
モーターサイクルショーで聞いた若者の本音
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2026年3月〜4月にかけて、大阪・東京・名古屋の3都市で開催されたモーターサイクルショー。MOTOINFOでは、3会場の来場者のうち10~29歳を対象に独自アンケートを実施しました。彼らはバイクに何を求め、どのような乗り方や関わり方を思い描いているのでしょうか。アンケート結果から、次世代ライダーたちの価値観と本音を読み解きます。
アンケート回答者の属性とバイク所有状況

今回のアンケートは、10代・20代の若年層から率直な声をいただきました。

回答者の内訳を見ると、156人中、20代が約6割、10代が約4割となっており、職業は「学生」が最も多く、次いで「会社員」という構成です。

注目したいのは、彼らの免許保有状況です。「普通二輪免許」を持っていると答えた人が77名と最も多く、「大型二輪免許」保有者も37名にのぼりました。一方で「未保有(これから取得・取得中など)」の人も38名おり、ショーがバイクデビュー前の若者にとっても重要な情報収集の場になっていることがわかります。

また、「現在バイクを所有しているか」という問いには、過半数を超える95名が「持っている」と回答。若者のバイク離れが語られることもありますが、少なくともモーターサイクルショーに足を運ぶ若年層の多くは、すでに愛車を持ち、バイクライフを楽しんでいるアクティブな層であることがうかがえます。
若者がバイクに乗り始めたきっかけ

では、彼らは何がきっかけでバイクの免許を取ろうと思ったのでしょうか?
アンケート結果では、「新しい趣味として(43件)」、「ツーリングやキャンプをしてみたかった(40件)」、「家族・知人にすすめられて(37件)」という3つが大きなきっかけとして挙がりました。「コロナ禍による移動手段の見直し」といった実用的な理由は少なく、現代の若者にとってバイクは単なる移動手段ではなく、「非日常を味わうためのアクティビティ」や「趣味を拡張するツール」として捉えられていることが明確になりました。

また、「YouTube・SNS・TVなど(26件)」の影響も見逃せません。身近なコミュニティからの影響が現在もバイクデビューを後押しする大きな要因となっている一方で、YouTubeやSNSで発信されるツーリング風景が、新たなライダーの入口として定着しつつあると言えます。


さらに、会場で実施した「バイクに興味を持ったきっかけ」を自由に綴ってもらうアンケートでは、特に目立ったのが「親の影響」です。「父が乗っているから」「お父さんのバイクに乗せてもらって気持ちよかった」といった声が多く、家族のバイクに触れた経験が、若者にとって大きな入口になっていることがうかがえます。


また、「友人の後ろに乗せてもらった(タンデム体験)」をきっかけに挙げる人も多く、誰かのバイクに乗せてもらったときの風の気持ちよさや、バイクそのもののかっこよさが、強い動機になっていることがわかります。


メディアの影響も多角的で、「YouTubeやSNSのツーリング動画」を見て憧れたという現代らしい回答のほか、「鈴鹿8耐を見て」「アニメの影響」「トランスミッションが好き」など、特定のイベントやメカニズムへの深いこだわりから興味を持ったという層も見られました。
バイク選びで重視するポイント

いざバイクを買うとなったとき、若年層は何を基準に選んでいるのでしょうか。バイク購入の決め手を複数回答で聞いたところ、トップとなったのは「デザイン」でした。続いて「価格」、「性能」、「タイプ」、「ブランド」と続きます。デザインが頭一つ飛び抜けている結果から、スペックだけでなく、自分のファッションやライフスタイルに合うかどうかを重視する価値観が広がっていることがわかります。

デザインや性能に並んで「価格」と答える人も多く、購入時の負担だけでなく、維持費や燃費といったお金に関わる要素にもシビアな視点を持っていることがうかがえます。限られた予算のなかで、最も自分らしく乗れる一台を賢く探している様子が浮かび上がります。
バイクライフの壁、若者が直面する困難

バイクに強い憧れと熱意を持っている10代・20代ですが、「バイクに乗り続ける上で直面する困難」についての回答では、彼らの切実な悩みが浮き彫りになりました。
最も多かった回答は、半数以上が挙げた「維持費」でした。さらに「バイク用品費」、「バイク本体購入費」も多く、やはり金銭面での負担が重くのしかかっています。フリー回答では、「ガソリン代が高くなっている」「学生だと最初にかかる費用が高い」「タイヤやオイルなどの費用がかなり高い」といった、昨今の物価高騰を嘆くリアルな声が多数寄せられました。
また、都市部特有の環境面の課題として「保管場所」の悩みも深刻です。とくに東京会場の回答者からは「駐輪場代が高い」という声が目立ちました。さらに「周囲の理解」を挙げる人も少なくなく、お金だけでなく環境面でもバイクを楽しむためのハードルが存在していることがわかります。
今回のアンケートから見えてきたのは、デザインを重視し、キャンプやツーリングといった体験を求めてバイクに乗る若者たちの姿です。彼らのバイクへの情熱は決して冷めておらず、むしろSNSなどを通じて新しい広がりを見せています。
しかし同時に、車体価格の高騰や維持費、駐輪場不足といった現実的な課題が、彼らのバイクライフを圧迫している事実も無視できません。
次世代のライダーたちに長くバイクを楽しんでもらうためには、魅力的なデザインの車両開発だけでなく、購入しやすい価格帯のモデル拡充、駐輪環境を含めたインフラ整備、維持費の負担を軽減するサポートなどが欠かせません。若者たちが「乗りたい」という気持ちを諦めずに済む環境をどう整えていくか。そこに、これからのバイク業界が向き合うべき大きなテーマがあると言えそうです。
2026モーターサイクルショー3会場レポート
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2026モーターサイクルショーで見かけたガジェット紹介
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